やっと終わった。10月の初めから年明けまでフルマラソン状態で、昨日はマイナス15度だったのにふらふらと出掛け、一日中ショッピングモールの中を歩き回った。楽しかった。 ほんとにフル活動したから、晦日からは首が回らなくなり旧式ロボット状態になってしまった。そうなってしまうと、コンピューターの画面は全く使えない。全ページ印刷して羽のように軽い紙を1ページずつ寝転がって読むしかない。それにソフトなジェルペンで推敲。 ネットでご飯を注文しない作戦でいたのに、後半は甘いものや炭水化物を欲してしまい、結局前半の過酷な労働で痩せ始めたのが水の泡になったかも。 去年出版翻訳の現場の声を書いてくださいと言われ書いたけど、全くこのとおりだな、と今回も思ったので一部抜粋して載せておこう。 ======== 一冊の本を翻訳する行為は持久走に似ています。窮屈な下着は外し、伸縮性の高い部屋着に着替え、ヘアバンドで髪をまとめ上げ、エンピツを耳に挟んで、猫を部屋から追い出し、「私がいいというまで絶対に戸を開けないでくださいね」と『鶴の恩返し』の女のように家の者に告げるのです。そしてカチャカチャカチャ ... 「やっと出来た」と自分の羽を織り交ぜたの反物、ではなくて、美しい言葉を織り交ぜた翻訳を心血注いで仕上げた私は、すっかりやせ細っているはずなのに、なぜかふっくらとしているのが残念です。 ======== 刊行日はいつか知らない。刊行されたらレビュー書きたい。こんなに何度もこの本を読んだ人は作者と各言語の翻訳者しかいないはず。 関係ないけど、25年ぶりにパソコンをリンゴ社製品に変えたら、ショートカットなど細かいところがわからなくて、グーグル様にお世話になった。
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13個のドーナツの秘密
最近カナダ人の友人と昔の恋バナを話した。別れは必至の状態で、当時の彼を空港に送り届け、案の定、それが本当の別れになったという話。 それでまあ、カナダ人の強い女たちから「別れるとわかっているのに、なんでまた車を出してまで、空港に男を送っていくのか!?」と叱られたのだけど、彼女たちは「未練」というものがこの世に存在することを忘れている。いくら「女は強くあるべし!」と声高に叫んだところで、人間の心のヒダまで否定するのは、浅はかではないか! と私は思う。 それで、真夜中出発の安い飛行機に乗って行ってしまった彼を見届けた後、車を運転していたら、24時間営業のドーナツ屋を見つけ、お腹が減っていたので、びゅーんと車を横付け(これについては昔ブログったことがあるので重複している情報だが)。 そのドーナツ屋で、私は泣き腫らした目で、あらん限りの力を振り絞り、数々のドーナツを注文。「アレと、コレと、ソレと……」と。そのとき、ドーナツ屋のカンボジア人のお兄さんが「もう1個選んでいいよ」と言ってくれたので、私はとても感動したのだった。女をわかってるな! この人は! と。 これは随分と昔の話だけど、私はこれを「美しい物語」としてずっと忘れずにいた。その話をカナダ人の女友達に話すと「それって、ベーカーズ・ダズン(Baker's Dozen)じゃねーの?」という。 ベーカーズ・ダズンと言うのは、昔、ドーナツとかパンとか1ダース分買ったお客さんに、そのうち1個ぐらいはイマイチなのがあるかもしれないから、ベーカリーが先手を打ち、12個を13個にして包む、というリスク管理、クレーマー回避の「慣わし」だ。ま、いまどきの店はそういうことはしないとは思うが。 私も、ずっと後になって、そういうコンセプトがあることを学んではいたが、人の夢物語のオチをそんな商業的なリスクマネージメントに持っていこうとする彼女たちに、一応反抗はしてみた。 しかし、いくら夢を装ってみても、ポイントを稼ぎまくった挙句、辛い1日を過ごして、どっかのドラッグストアの店員に、20ドルのキャッシュバックをしてもらって感動してるのと大差ないな、と最近思えるようになった。 ありがとう、カナダ。
職業としての小説家 続編
村上春樹の本の続きについて。 やっぱり彼がニューヨークに進出していく章が一番面白いな。自分の足で営業したんだね。翻訳についても語っているし。彼の作品の英訳は、自分でもチェックしてあると書いてある。なーるほど! 早くいろいろと違う本が読みたい。 今は同じ本を英語と日本語で何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も読まなくてはならないし、眠っているときに、「そうだ!」と急にエエ言葉を思いついたりして飛び起きてメモったりすると、眠れなくなる。ちゃんと時間割を決めて、集中したほうがいいのはわかっているけど、そんな生活を今だかつてしたことがない。今からでもできるのかな?
職業としての小説家
面白かったし、参考になった。村上春樹が推敲を何回ぐらいやってるとか。あと、結構日本の文壇で叩かれているのだな、というのが見え隠れしているのも、ゴシップ的に楽しかった。 しかし、一番驚いたのが、「締め切りのない翻訳をやっている」というくだり!! 締め切りがない?? 私の場合、300ページを2カ月で、とかだけど。小説の翻訳だから? 旬ネタだとそういうわけにはいかないよね。締め切りがなくても、村上春樹はすごく自己管理ができていて、生産性の高い人だ、と彼を知っている人のトークイベントで聞いたことがある。 ワタシも、仕事でやっと最終章を終えたぞ!後は推敲推敲推敲。ひたすら推敲。締め切りまで。
新入り
いやもう、気が付いたら世間はハロウィーンは終わってるわ、感謝祭も終わってるわ、クリスマスへ一気に突入しちゃってるね。クリスマスを祝っている時間はないけど、ギフトは買いに行かなければならなかったので、One of a Kindショーへゴー。いやぁ、買い物って楽しいね。なんか自分へのギフトのほうが多い気がするね。なんか知らないけど、クリスマスのギフト交換ってのは捩れに捩れて、ストレスが溜まる原因になるからね。自分へのギフトには奮発しておくのが一番。 と、ものすごく言い訳がましい。 マトリョーシカおばさんに会いに行った。2年ぶりに。向こうも覚えてくれていて、「アナタ、去年来なかったわね」と言われたけど、一応再会を喜び合ったね。それから、去年、おばさん以外のルートで集めたマトリョーシカの写真を見せると、「マァ!いいアイデア!イタダキ!」とパクる気満々。好きだな、そういうトコ。ついでに、「アンタは一体いくつマトリョーシカを持っているのか? こんなものは1つあれば十分だろう」と老婆心が商魂を上回る余裕を見せたりもする。 まずは、おばあさんマトリョーシカ。小さいものほど若返る。「女の一生」なんだと!アイデア賞!鼻もかわいいけど、全体的にお色気ムンムン。女の底力を思わせる。 次は、「おおきなかぶ」の話が描かれているヤツ。お腹だけじゃなくて、横っ腹にも、背中にも、ストーリーが飛び出していて躍動的。顔がモーリー・リングウォルドに似ている。 最後は10層になっている大作。そんなに大きくはない。泣いているマトリョーシカは初めて見たな。テントウ虫がくっつけてあるけど「アタシの生まれた国(ロシア)ではテントウ虫は幸運のしるしだ」という。 仕事が後半戦に差し掛かってきたね。遠くに光が見える!早く編み物がしたい!
イーサンホーク
イーサン・ホークが近所の本屋に来るとのタレコミがあり、ネットでチケットを買って行った。 「イーサン・ホークと本屋さんで会えるなんて、BEFORE SUNSETみたい!」と友達も誘った。同じことを考えてる人はすごくたくさんいたようで、長蛇の列に並ばされた。 本人が近くにいるのに、本棚の間を列が蛇行し、見えない。本人のトークもなく、ひたすらサインしているらしい。チクショウ! 友達は子供とダンナさんに夕飯を食べさせてから列に並んだので、私よりかなり後方にいる。しばらくしたら「もう並ぶのやめた。バカバカしい。ワインでも飲みに行こう」と誘惑してきた。 私の背後から「そうだ脱落しろ」とオーラをひしひしと感じる中、イーサンを取るか、子持ちの友人の大切な自由時間を取るかの選択に悩まされた。結局「女前」になりたい気持ちが勝って、「ヨッシャ!飲みに行こう」とふたりでイーサンを捨てて去った。残念感の拭いきれぬイベントだった。本も短くて、並んでいる間にほとんど読んでしまった。 サインだけじゃなくて名前も入れてくれるという準備までは、本屋もえらく手際がよかったのだが。
没頭しすぎて…
今回の同時多発テロがなくても、私の脳内では「戦闘」が繰り広げられていて、夢の中でもアサルトライフル持った人が出てきて逃げ惑っていた(今の仕事に没頭している証拠)。私より先に、出っ腹の警備員の男が先に標的になったのが不幸中の幸い。しかし「出っ腹の警備員」というのは深層意識がなんかこう表出したかんじもするね。「こいつを盾にわたしは生き延びるぞ!」というね。今も脳内はパリ状態。いや、パリだけではなく、あちこちで起きてるけど。 それとは関係ないけど、1カ月ほど前、ジムの帰りに、暗い時間帯で、人も車もそこそこ通る道を歩いていたら、「暗いのにサングラスをかけている若い女」が前からやってきて、私に突進してぶつかってきた。前方10メートルぐらいから小走りで体当たりしてきたので、「偶然」とは思えない。嫌がらせというか、ちょっとおかしい人だったのだと思う。唯一ポジティブな発見は、大きな声が出せないと思っていたのに、実は火事場の馬鹿力で、かなりの悲鳴が出せたこと。 それ以来、まっすぐ歩いていない人が前からやってくると、警戒態勢を敷くようになった。問題は、まっすぐ歩く人が圧倒的に少ないこと。みんな何かしら、フラフラと歩いている!! 明日はTJWKのポシェットのキットをnagomiさんで委託販売してもらうことになってまーす。
翻訳業についてつらつら
11月11日は第一次世界大戦の戦没者記念日だった… って本文には関係ないけど。 銃弾が飛び交う前線でも、「この人何を言おう(隠そう)としているのかしら」と必死に通訳しているところが、本の中に出てきて、泣けた!「命がけ」のヒロインっぽいとこじゃないよ。そんなところにいても、コミュニケーションの橋渡ししているところが! 自分の言いたいこと言う「勇気」とか、何も言えないと悩むとか、そういうのとは次元の違う苦しみ!! そして、ぜんぜん関係ないけど、村上春樹のような超有名な翻訳者のギャラと、ワタシのような翻訳者のギャラが根本的に違う(彼がどれぐらいの翻訳ギャラをもらっているのかは知らない)のは、実力の差もさることながら、「村上春樹が翻訳」という事実にものすごく大きな商業的価値があるということに尽きるね。 たとえば、「わたしが翻訳しているから」という理由でその本を買う人は、家族友人含めて、10人ぐらいだろう。いや、家族ですら「貸して」というかもしれない。一番身近にいる家族はそもそも日本語が読めないし。 そういう意味で、下訳さえあれば、名の売れた作家の翻訳監修というのは、商業的に大アリで、やはり、ゴーストライター的存在に甘んじる運命なのかも。別に有名になりたいというのではなくて、次に仕事が来るのはいつかしら、と思わなくてもいいから、うらやましいとか、そういう話。
お篭り中のアレコレ
なんかさー、こんなアタシでも、こんなふうにいろいろ仕事ができるのは、やっぱりグーグル先生のおかげなんだな、と思うな。でも、こんなにある分野のことを調べまくっているのに、先読みした広告を貼ってこないのが不思議だな。気持ち悪い。 今回篭りきりで仕事をし始めて気をつけたこと。 1.晩御飯をネットで注文しない 2.すごく簡単に作れるもので、健康によさそうな食材を買っておく 3.ジムに小刻みに行く でも今日、初めて晩御飯をネットで注文して、それを食べたけど半分しか食べられなかった!去年はバクバクバクバク完食していたというのに!胃変! 去年のような太り方はしていないので、効果はあるな。甘いものとお酒は諦められないので、それは去年と同じ。 あまりに目が疲れるので、メガネを緊急に作ったら、カナダはレンズが異常に高いね。びっくりしちゃって、超超薄型レンズにしなかった。せっかく超軽量のフレームなのに、意味がない。。。そして、アレね、超軽量フレームのメガネを頭にのっけているとですね、「メガネがないない!」と騒ぐ確率も高いんですよ。
カモフラージュ
調べものをしているとユーチューブを見てしまい、アチラの世界からなかなか出てこれなくなる。 迷彩服ってのは、太平洋戦争やベトナム戦争から比べるとずいぶんと砂色。昔は緑色が濃かったのに。カナダ軍のビデオ見ていたら、真っ白のカモフラージュ着て、氷原の上にヘリから降下していくじゃないか!カモフラージュなんだからあたり前なんだけど。 あと、軍のエライ人でも最近はみんな迷彩服着ててカジュアルね。一般兵士に見せかけるというダブルカモフラージュ。 なかなかノってきた気がする。イタコ化してきた気がする。
