映画のポスターを見ても、一体どんな話なのかわからなかった。「ひょっとして、ややこしい話なのでは?」と身構えて映画館へ。監督がこの映画を作るきっかけについて話すシーンから始まったけど、それが非常にややこしそうに聞こえ、「思いっきり寝てしまうかも…」と思っていたところ、そうではなかった。むしろ面白かった。めちゃくちゃ長いとも感じなかった(2時間半)。 主人公みたいに、私もよく気が散っている。たぶん、スマホを持って生活してる現代人はみんなそうなんだと思う。 「銃で脅されるかも!?」とドキドキしたのは取り越し苦労。銃で脅されたりしなかったのは舞台がスウェーデンだからだよな。アメリカを基準にして観てしまった。 http://www.imdb.com/title/tt4995790/ 映画を見る前に、家で仕事するとダラダラするから、と図書館に行って数時間仕事したら、風邪を拾った。やはり冬の図書館に長居するのは無謀だった。
Category: 映画
Baby Driver
予告編が苦手な感じだったけど、ジョン・ハムが好きなので見た。チョロっとしか出てこないのかと思っていたら、なんのなんの! しつこいぐらいに出てきた! しかも、イメージにぴったりな、きわどい役で大満足。 http://www.imdb.com/title/tt3890160/ 暴力シーンが多くってじっと大画面で見たりはできなかったとは思うけど、ストーリーはとても面白かった。音楽も。いやでも、ラスベガスの銃撃事件の後には見ていられない映画かもしれないな。いくらゲーム的でも。 地下犯罪組織の世界に住む人たちにも、それぞれの仁義や人生哲学があって、絶対に看過できないことがある、というのが縦糸。そこでプツンと糸が切れると、ビービーとアラーム音がうるさく鳴って、ものすごいことになる。面倒くさそうな部分が、徹底して全部短いのがよかったな。 ケビン・スペイシーはいつもどおりだったし、ジェイミー・フォックスのセリフがことごとく面白かった。その相手をしているジョン・ハムも。 あのダイナーで働いてる女の子も好き。ダウントン・アビーに出てたときも可愛かった。アメリカ映画にはダイナー。ダイナーっていいよね。ダイナーで出てくる薄いコーヒーが大好き。 目をつぶったり、耳を塞いだりして見ちゃったので、もう1回見ようっと。
BLADE RUNNER 2049
ブレードランナー2049、見に行ったけど、思ったより静かな感じで、語りの多いところでうたた寝してしまった。ライアン・ゴズリンの軽妙な感じがよかったな。 1980年代の時点では、レプリカントのコンセプトはドキドキして新鮮ではあったものの、2017年だと現実味がありすぎて「嫌だな」と思ってしまった。いろんなAIもの映画の題材がひっぱってきてあって(引っ張ってきたつもりはないと思うけど)、オリジナルのブレードランナーの要素も盛り込んであるから(当たり前だけど)、既視感も強かったね。 新ブレードランナーとその恋人のからみに、「ほほう」と思ったけど、その後でブレードランナーが若干沈んでるのを見て「当たり前だろ」と思ったね。やっぱり、本物の恋愛&本物のセックスが最後の砦なのかな。 ココ役のデイビッド・ダストマルチャンが気持ち悪くって好き。 アナ・デ・アルマスがメークのせいで満島ひかりに見えた。 ハリソン・フォードの後ろ姿に年齢を感じた。 でも、ブレードランナーについて熱く語ってくれる人がいたら、「へえ、面白い映画なのね」と記憶がすり替わる可能性大。
DUNKIRK
予告編を見て「嫌だ!こんな悲惨な映画は!」と思っていたところ、周囲のカナダ人たちから「めちゃくちゃよかった」と聞き、おそるおそる、しかもIMAXで観た。 孤高のヒーローも、祖国で待つ恋人も、軍隊のいじめも、男の友情もなーんにもなくて、ドイツ軍の圧倒的な強さ(まだ戦争中盤だから)に、ただひたすらイギリス兵がダンケルクの浜辺で無駄死にしていく。本当に丸腰の撤退シーンだけの映画。 武力行使とか簡単に考えてしまう人もいるとは思うけど、とりあえず犬死ってこういうことだし、戦争ってほんとうにバカバカしいってっことで。 ハリー・スタイルズも出てるけど、「わ! ハリーだ!」と喜んでいる暇もなかった。 余計なサイドストーリーがないから、伝えたいことが迫力とともによく伝わってきて、とてもいい映画だった。悲惨であることには変わりないけどね。 http://www.imdb.com/title/tt5013056/
Wonder Woman
流行っているし、続編ができるニュースも出ていたので、どんなもんかな?と見に行った。前日に女友達が「強い女が市民権を得るのは歓迎なんだけど、やっぱりきれいにしてる子じゃないとダメなのよ。筋肉も単にモリモリしてるんじゃだめで、きれいにつけてないとダメなんだわ」とワイングラス片手にディスっていた。でも、ワンダーウーマン役のガル・ガルドットは撮影中妊娠してたので、本物のワンダーウーマンなのかも。 http://www.imdb.com/title/tt0451279/ ただ男女逆転させただけの印象もあったし、「女=愛=平和」の図式で、わりと平ったい話になっていた。ただ、ボケたお供を連れて歩きドタバタしているところが、「桃太郎風」でクスっと面白かった。というか、まさに桃太郎。生まれたのは桃からじゃなくて、土塊からだけど。でも概ね退屈で、ハリポタのロンのお父さん役が最後にたくさん出てきて「ハリポタ感」が出たところで持ち直した。 どうも、007風に毎回恋のお相手が変わるようなので、「次のボンドガールは誰?」ってのがニュースになるように、「ワンダーウーマンの次のお相手は?」もニュースになってくれたら面白いかも。ならば、ワンダーウーマンがかなりの熟女になるまでシリーズを続けて、「熟女と若い男のからみ」も見せてくれるといいな。
Restless Creature
http://www.wendywhelan.org/projects/restless-creature/ ニューヨーク・シティ・バレエ団のプリマドンナを30年勤めたウェンディ・ウィーランの退団前の最後のダンスに至るまでのドキュメンタリー。肉体美と体力を競うバレエの世界で、バレリーナとしての区切りをどうやってつけるか真剣に考えて、痛々しい努力をしている(バレエ団から引退をほのめかされたり、ほされているのに、自分の最後を自分で作り出している)。全力を出し尽くすって、こういうことなんだな、と思わせる。こういうのって、日本のテレビ局が作るとお涙頂戴っぽい仕上がりになるのかもしれないけど、そうは作らないところが、ウェンディへのリスペクトって感じですごくよかったな。涙は別のとこで出てくるけどね。 ラジオで彼女のインタビューを聞いたのをきっかけに映画を見に行った。この間ニューヨークに行ったばっかりだし、なんか景色を見ているだけでも気分が盛り上がったし、自分と同年代の女性だから、気持ちがよくわかる気がした。若い子には「ババアの悪あがき」に見えると思う。 インタビューでもそうだったけど、ウェンディは踊っていないときは、ざっくばらんな感じで、心の中で思っていることをバンバンと話す、いかにもアメリカ人ぽっい人(まさにおばちゃん)。そんなに美人でもないけど、踊りだすと別人。舞台では豹変と言ってもいいくらい変身する。 思ったより人がたくさん見に来ていた。
29+1
『29+1』という香港映画を見てきた。ちなみに、「29+1」とグーグル検索しようものなら、電卓がブラウザに現れる。いやもう、日々賢くなっているというか、先回りして気を利かせているところがいじらしい。「29+1」くらい暗算できるけど、そんな電卓が出てきたりすると、何か深遠な答えでも出してくれるのだろうか、と裏を読みたくなる。 で、映画の話。 誰かを人生のお手本にしようにも、女の生き方は多様なため、どうしたらいいかわからない。それに、若いうちから頑張って「いい子」でいたほうが勝ち組になれるのだと周囲から刷り込まれたりする。一体誰のための人生を生きているのかわからなくなったときの苦しみはいかほどのものだろうか... http://www.imdb.com/title/tt6095004/ 私もかつて、大したこともしていないのに働くことが大好きな時期があった。データベースにデータをものすごい速さで入力して満足するとか、そういう些細なことで喜びを感じるレベルで。 ある日、ふと目を上げると、お年頃の、私と同年代のヨーロッパ系&アメリカ系の同僚たちが週末のパーティの話で盛り上がっていた(AさんとBさんがいい仲になったかもしれないとかそういう話)。その会話を聞いていたら、自分はなぜこんなにも仕事が好きだと思っていたんだろう、と一瞬にして気分が冷め、「何か楽しいことがしたい!」という衝動が押し寄せたが、何がしたいのかわからなかった。それ以来、まず楽しいことをしてからでないと仕事はしなくなった(まず、アイスクリームを食べてから仕事するとか)。 この映画監督キーレン・パンのインタビューのポッドキャストがよかった。 http://asianparadise.sblo.jp/archives/201704-1.html
Twin Peaks
日曜日にやっと待ちに待ったツイン・ピークスの新シーズンが放映され、CRAVE TV で PART 4 まで見た。 放映前夜にはミッドナイトショーで昔のツイン・ピークスの映画も見に行った。どうやら仮装して行けば景品がもらえたらしい。私も丸太の切れ端を抱くぐらいの仮装ならできたのに。原題は「Twin Peaks: Fire Walk with me」だけど、邦題では「ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間」というのだね。映画館に来ていたのは真夜中のショーというのもあって、若い子ばっかり! そして満席だった。 新シーズンは現代の話になっているため、随分と洗練されているというか、そのせいでつまらなく感じるところも個人的にはある。でもまたツイン・ピークスが始まった! という感動が今のところ先走っている。 デイビット・リンチ本人が言っているけど、ローラ・パーマーを殺した犯人を明かしてしまうと、その時点から全然面白くなくなってしまう話。だからもうシーズン2のときから面白さはなくなっているんだけど、今度はこれから面白くなるのかな。ちょっと期待。 ニューヨーク・タイムズに、出演している俳優の中でシナリオを全部読ませてもらったのはカイル・マクラクランだけで、他の人たちは自分のセリフのあるところしか読ませてもらっていない、と書いてあった。作っている方の人も謎めいていて、面白い。 写真は映画館で撮った。すごく楽しかった。 http://www.imdb.com/title/tt0105665/
The Art Life
あと一週間もすると新しい「ツイン・ピークス」が放映される。俳優たちはもうすっかり年取ってるけど、とても楽しみにしているからデイビッド・リンチのドキュメンタリーを見に行った。 http://www.imdb.com/title/tt1691152/ いやぁ、デイビッド・リンチってボーダーラインだよな。天才的な狂気に溢れているという意味で。それは別にこのドキュメンタリーを見なくてもわかるとは思うけど。ずーっと昔、カイル・マクラクランと二人でツイン・ピークスの製作についてインタビューされているのをどこかで見たことがあるが、そのときも「子供のような素直さと狂気が一緒に存在している人だ」と思った。 デイビッド・リンチが絵をひたすら描いていて、ものすごく少ない語彙でゆっくりとオレ語りしているので、眠たくはなる。最近の映画なので、老いてもなおフサフサの、あの不思議な髪型にも目が行く。あの髪型は一体どうなっているのか。自然なのかスタイリングされているのか。 話はずれるけど、カイル・マクラクランが演じたエージェント・クーパーがツイン・ピークスの中で言った「You know, this is a damn good cup of coffee」というセリフが有名になり、カイル・マクラクラン=コーヒーの図式が人々の頭の中に刷り込まれ、今でもそのセリフを言えば世間は喜ぶ。それは「ヒデキ、感激!」でヒデキ=カレーが刷り込まれたのと同じ。 これはしばらく前に友達にもらったもの。このカードを見たら、私にプレゼントせずにはいられなかったらしい。うれしい!
Moonlight, Weirdos, etc.
『Moonlight』 劇場で見ようと思っていたところ見逃し、iTuneレンタルで見た。字幕なしだと「ストリートの会話」がほとんどわからなかった。iTuneにしといてよかった。字幕付きで見たから。 少年時代は流し見ていたけど、大人になってからは引き込まれたね。そして思いの外静かで、無駄に暴力的なシーンもなかったのもほっとした(精神的な暴力は満載だけれども)。 http://www.imdb.com/title/tt4975722 『Weirdos』 子供が大人になっていく話というくくりで、しかも性的志向の自覚の芽生えという点も『Moonlight』と似ているけど、まったくノリが違うカナダ映画も少し前に見た。環境が違うとこうも違うのか! というほどのんびりしている。時代はベトナム戦争が終わった後。ノバスコシアの牧歌的なところが非常によかった。『ハウス・オブ・カード』でジャッキー・シャープ役だった人がお母さん役。カナダ人女優だと初めて知った。 http://www.imdb.com/title/tt5058014/ 『LION』 非常に細かいところまでじーっと何回も繰り返し見てしまった。 http://www.imdb.com/title/tt3741834/ 『Logan』 ヒュー・ジャックマンが見たかったのだけど、X-MENに関する知識が乏しすぎて、周囲のファンたちの盛り上がりについていけなかった。ミュータントたちが国境を越え、カナダに潜伏してるのだな、と思うと若干楽しさが増したけど、基本長ったらしくて、終わったときにほっとした。 http://www.imdb.com/title/tt3315342/
