日本に帰国していたので、いつもならホリデーシーズンに見るはずのアメリカの映画賞を争う作品をいろいろ見逃しました。そんなわけでクリスチャン・ベールのデッパラを見に、American Hustle。デッパラのドアップもありよござんした。Blue Valentine のライアン・ゴスリンの禿を上回るデキでした。まあ本物(ハラ)とヅラとの比較なので比較にもなりませんが。ジェニファー・ローレンスが自分の身の振りを考えるのにガンガンに家の掃除をしていたことにとても共感を覚えました。 http://www.imdb.com/title/tt1800241/ あろうことか、時差ボケのため睡魔が途中で襲ってきて、ただえさえややこしい話なのに、10分ぐらいは寝たと思われます。それで帰途バーに寄り「あらすじの確認」をしましたが、大局は掴めていたのでそんなに寝てはいなかったのかも。私好みの映画でした。 ゴールデン・グローブ授賞式が終わった後に見てしまったのが残念。
Category: 映画
桐島、部活やめるってよ
役得でチケットを無料でもらい、ようやく私も「桐島、部活やめるってよ」を見た。JCCCのトロント日本映画際でも上映されていたけどReel Asian Festivalで夕べ見た。 英訳は「The Kirishima Thing」。日本の人には今更な話でしょうが日本映画を海外の観衆と見るのはまた面白いものですよ。私の前にはアジア系の「イケてない部類に属してた男の子たち」が横並びに座っていて、映画部の男子全員の一挙一動にワイワイ共感の叫び声をあげておりました。 高校生の生活を垣間見るようなスジの話かと思っていたら、むしろ大人世界の縮図といおうか、最後は曼荼羅を見ているようだった。曼荼羅の中心が姿を現さない「桐島」というわけ。桐島との交友関係を結んで高校生活を営んでいた子たちが何人かいて、その基軸的存在の彼が動いてしまったがために帰属意識が揺れ動く。その交友関係の外側に居る子たちもその波及効果を受ける。 じわりじわりと押し寄せる究極の問い「オレって…」 自分探しとはちょっと違う。オレってなにやってんだよ、という生きている限りは必要な微調整かも。性的に熟してきた高校生だけが上っ面なかっこよさ(またはそこから逸脱しているために起きる不人気さ)に振り回されるわけじゃない。生きている限りいろんなカッコイイ・ライフスタイルがあちこちで提示され、そのシャワーを浴びて生きている限り「何やってんだよ」の自問は止まらない。 勇気を振り絞れる強い人なら気合を入れて微調整はできる。真面目な人だとそういう問いに真正面から取り組んでしまうかもしれない。他人の目がどうしても気になる人、空虚な気持ちに耐え得る人または鈍感な人なら、微調整のチャンスから逃げたり通り過ぎてしまうかもしれない。「桐島、部活やめるってよ」という掴みどころのない知らせが個人に与えた影響がそれぞれ違ったのは、その知らせをどう捉えたかが違ったからだし、それはつまりそれぞれ違う人生を歩んでいるということの証。各人がその知らせに振り回された度合というのが、見ているほうの私が感じる「痛さ」に比例してたな。オタクな映画部に「イタイ人たちねー」という場合の痛いとは違いますよ。実際映画部の人や吹奏楽部の女の子には痛さなんてかんじなかったし。 掴みどころのない一見不吉そうな知らせ... 大人の世界ならそれは「不景気」とか「ある宗教/政党の勢力拡大」とかかな。私たち思い切り振り回されてるな。 原作の小説読みたいな。
Prisoners
Prisoners 観た。ポール・ダノが好きなので。予告編からして「キモ!」と思って楽しみにしていましたが彼を上回るキモい人が映画の中にいらっしゃいました。 サスペンス(ホラーも暴力も驚かされる映画は全部)が苦手なので心して見に行ったのですが、ジェイク・ジレンハルが階段のない地下室に降りていった瞬間怖くて「キャー!」と声を上げてしまいました。しかも「壊れている人」や「壊れ気味な人」が鍵となるサスペンス映画なのに、私の座席斜め後の人が「壊れている人」だったので、上映中ほかの観客の反応とは別のところで銀幕に向かって話しかけていたので不気味でした。 ジェイクの「困り顔」がいいと聞いていましたが、全体的にいつも困り顔でした。私は彼の顔は斜め下から見上げると一番美しいと思っているのですが、そういうショットはあまりありませんでした。彼を美しく見せることは重要ではない話なので。 教授は出かける前から、そして映画館に着いても「Don Jonのほうが観たい」と言っていたので次はそっちかな。私はスカーレット・ヨハンソンを見ても「ふうん」としか思わないのですが、それはきっと私がジェイクの顔の角度にこだわっているのと同じぐらいのレベルなんでしょうかね。 折角なのでヒュー・ジャックマン・ファンと一緒にこの映画は観に行きたかったです。 http://www.imdb.com/title/tt1392214/
The Bling Ring
和訳するなら「キラキラ窃盗団」 そんなに期待して観に行ったわけじゃないけど、劇場で見るとほかの観衆と一緒になって「ブ!」とか「アラー!(バカだねーの意味で)」とお笑い映画として楽しめた。「The Hills」のオードリーナも出てきたし!ハイディがチラっと出てきたときなんて観衆が「ギャー!」(久しぶりに見たの意味で)と騒いでいたし。 でも狙われたセレブたちの顔ぶれが… 狙われるよね… と納得してみたり。やるほうもやられるほうも… みたいな残酷な楽しさが見る側としてはありますヨ。 ソフィア・コッポラの映画の中でこれが一番好きかも。 http://theblingring.com/ http://www.imdb.com/title/tt2132285/
Before Midnight
週末に見て、「あれはまさに私たちのケンカシーン」と教授と二人で後で盛り上がりました。 それで映画について書いたけど。文章書くのが好きな人たち何人かで共同ブログはじめたら面白いかも?とブログサイトを作ってみて、そこに一番乗りで書いてみた。 http://cobloggin.blog.fc2.com/blog-entry-1.html 自分のブログで書くのどう違う?なんて書きながら思ったけど、自分のブログだと「日記」だし、推敲重ねたりしない。さて、この共同ブログはどうなることやら。
Admission
いやー全然面白くなかった。 ポール・ラッド、好きなのに。 教授は大学の入試科(学務科?)の仕事も兼任しているので、新入生リクルートで忙しい。マンモス校で働いているので映画とは全然事情が違うらしいけど、優秀な学生確保には頭を悩ますのは同じ。入学希望者の保護者たちと大学で食事会とかあって。教授の場合は「法学、医学、商学でなくて、工学だ!」とか、「ライバル校よりウチの大学のがいいですよ!」とアピールをするのが仕事ですが。 最近は、高校での成績が全員ものすごく良くて誰が一体優秀なのかは成績見ただけではわからないらしい。でも高校での優秀な成績が大学での成功に関係しているかというと、「していない」ということはデータ上明らかなのだそう。個人的経験上「燃え尽きていない子」がよいらしい。なぜかというと、いくら先生の指導があっても、結局は身に降りかかる学業上の困難は自力で乗り越えなければならないから、模索する余裕のある子=燃え尽きていない子、がいいのだと。それはわかるな。でもそんなことはなかなか見極められない。基本学力が優秀 + 燃え尽きてない、というのがそもそも矛盾を招きそう。 有名校に入学希望していない子がいっぱいいるところには、燃え尽きていない子はたくさんいるけどな。 http://www.imdb.com/title/tt1814621/
CLOUDBURST
CLOUDBURST とは土砂降りという意味です。 アメリカの連邦最高裁で同性婚の合憲性をめぐって裁判の審理が今週あったわけですが、私はアメリカではかなりリベラルなサンフランシスコに長く住んでいたとはいえ、同性婚が認められているカナダに引越して来てみると、あの揉めぶりは一体何なの、とまるで他人事みたいに思えます。権利とはいったん手にすると空気のように当たり前のものになるのですね。有休を取る権利があるのに取らないように。 その「空気のような当たり前さ」は「CLOUDBURST」という映画を観てしみじみ感じました。カナダにだって同性婚に反対している人はもちろんいるのに、権利として認められているということはこういうことなんだなと。 これは、おばあさん二人がカナダで結婚するためにアメリカからドライブしていく話。テルマ&ルイーズよりずっと年寄りです。結局は人生の終わりを自分たちの希望どおりに結ぶわけなのですがそれは本当に長い道のりです。同性愛者の権利云々というよりは、もう少し別のレベルでもしがらみはあり、それは「人間の尊厳」の問題であったりするわけです。老いて寂しく暮らす人たちが残されたわずかな余生を自分の好きな人と過ごしたいのに、それが新しい恋人である場合に家族に大反対されるのにちょっと似ています。つまり幸せとは何かという… 私はそもそもオリンピア・デュカキスのファンなので、この映画をかなり贔屓目で見ましたが、とてもよかったですよ。今81歳なので新作にはあまり出てこないから貴重。 ところで「結婚」の威力って離婚するときか移民申請のときに大いに発揮しますよね。私は離婚も経験したことあるし、移民もアメリカとカナダで2回経験したのでよく分かります。離婚も移民も結婚よりうんと辛くて長いプロセスで、ヘタしたら結婚よりお金もかかるしね。 それに実際に同性婚が最高裁で認められたとしても、誰が同性婚に反対する土地に好んで住みますか。怖いのは法律よりも人の心じゃないですか。自分が自分のままでいられない土地には住みづらい。法律でたとえ同性婚が認められたとしても、カナダがそうであるように、同性婚を快く思わない人はいるのだから、互いに安住の地に居たいと思うのが本音でしょう。法律も重要だけど世間の人の価値感ほど変化に鈍感でコンサバなものはないなと思います。変化にいつも敏感でいる必要もないから当然のこと。 私なんかは、結婚にも離婚にもライセンス取得などにお金を払わなければならないので、州政府にはいい収入源じゃないですか?なんて思っています。結婚式にドーンをお金を注ぎ込む人も増えたりして、経済効果はかなりあると思っています。そんな経済効果を目の当たりにすれば、人の心なんて案外簡単に翻ると思います。それは各国のゲイパレードにどれだけたくさんの企業が寄付をし、ゲイ・フレンドリーさを謳って広告をバンバン出していることでもわかりますよね。 あ、でも誤解しないでね。私は同性婚が認められたらいいなと思っています。オリンピア・デュカキスのファンになったのも「寛容」とはどういうことかを私に教えてくれたテレビドラマに彼女が性転換者の役で出ていたからなのですから。
Les Misérables (2012)
これも予想に違わずよかった。友達の影響で、ヒュー・ジャックマンのワンマンショーを観て以来、彼のファンとまではいかないものの気になる人です。おじいさんメイクが似合ってました。 映画を観ている2時間半はずっと歯を噛み締めっぱなしなので、顎が疲れます。リラックスして観る話ではないですよね… http://www.imdb.com/title/tt1707386/ 歌はみんなうまかったですが、特に気に入ったのはマリユス役の子です。彼が同志達を失った後に歌うところ、アン・ハサウェイが自分の人生はこんなはずじゃなかったと歌うところで、ウルウルしました。気になるのはラッセル・クロウです。登場シーンが多くて歌っている回数も多いけど、1オクターブぐらいの音域でしか歌っていないのではないか?という疑いが… 私はミュージカルを見ていないけど、いつもジャヴェール役の歌う歌はああなの? これはこれでよかったんだけど、私はリーアム・ニーソンとウマ・サーマンの映画の「レ・ミゼラブル」のほうがずっといいな。ミュージカル映画の人たちはなんだかみなさんいい人すぎて、ついていけない。 あとね、午後10時35分のショーで観たけど、コマーシャルと予告編と本編の全部を見ると1時半になってしまうので、地下鉄の最終に間に合いません。要注意。 帰り道、「削ってもいいと思うシーン&歌」について語り合いました。
Silver Linings Playbook
Silver Linings Playbook 見た。 予想どおりでしたが、ストーリーはアメリカ的で(いい意味で)、私好み。けっこう笑えるし。こういうアメリカ映画は日本では劇場公開されないよね。 主人公は心の病をなんとか克服して元の生活取り戻そうとしている話。英雄的な要素がまるでなくて、ただ普通に生きたいと願うアメリカ人の生活についてだし。スポーツ観戦にバカみたいに燃えてたり、奥さんにお尻ひかれてヒーヒー言っていたり。まさに、EXCELSIOR! 人生途中からやり直したいときに、他人に決めつけられたり、いろいろ意見されるのってイヤだし、怖い。途中でやり直す必要がなかった人たちには理解しえないことかもしれない。傷ついた状況から這い出して日の当たる場所を歩むには、相当な苦しみと努力が伴うけど、失敗も重ねていくわけだから、それについて寛容でいてくれる人が周囲にいるって大切ね。 ブラッドリー・クーパーも、デニーロもよかったけど、ジョン・オーティスがコソっとよかったです。 http://www.imdb.com/title/tt1045658/
Life of Pi
Silver Linings Playbook を見に行くはずが満席で、代わりに Life of Pi を見ました。ものすごくよかった。本当は哀しい話なのに、映像が美しく、話にどんどん引き込まれます。お涙頂戴じゃないけど泣ける。 VIP ルームで見たので20人ぐらいしかいなかったけど、観衆は全員銀幕に釘付け。最後の最後までジィーと映画の世界に引き込まれていました。普通、ごそごそしたり、おしゃべりする人が何人かいるのにね。3D でもやっているけど 2D で私は見ました。2D でもかなり満足できます。 本がベストセラーになっていた頃(2003年あたり)にいろんな人に勧められたけど本はまだ読んでいません。家に本はあるから読もうかな。本はもっとボートで漂流中の動物の描写が長いらしいのですが、映画は割りとザックザックその辺は飛ばしているようです。 私はてっきりインドから移民してきたカナダ人が著者なのだと思ってきましたが、そうではないのですね。でも著者自身が自分の人生に迷いを感じていたときに書き上げた話なので、ものすごく説得力があります。 そしてフランスの増税を逃れるためにベルギーへの引越を最近表明したジェラルド・デパルデューもこの映画に出てます。75% はないでしょう。仕事をするやる気というのはある程度税措置面でも認めたほうがいいですよね。でもこういうのはどこで線を引けばいいのか難しいですよね。 http://www.imdb.com/title/tt0454876/ 明日は Silver Linings 見ようかなー!ホリデーシーズン見たい映画がいっぱいある!!
