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往復書簡

サンフランシスコの友達が呉れて、荷物が重いからと別の友達の家に置かせてもらって、やっと持ち帰って読んだ。往復書簡形式の話は好きなんだけど(自分でも書いているし)、こんなに立て続けに読んだらお腹イッパイになってしまう。 しかし立て続けに読んでみて思った。この本に収録されている話はどれもこれも玉葱の皮を一枚一枚剥ぎ取ると「真実」のようなものが出てくる。でもそれが「私をわかってほしいの」的な、見せることが前提の内観で、そこに辿り着くまでドッキリする仕掛けになっている。私はそういう仕掛けが好きではない上に、「ああいえばこういう」的なやりとりも、そんなに彼女のことが好きでない彼に、彼女が一生懸命「自分がどれぐらいアナタを愛しているか」と事細かに書いたのを読まされてうんざりする、ぐらいの気持ちになった。 どーでもええやん と思ってしまった。 それよりも、友達から借りたナンシー関のエッセイのほうが楽しかったし人生の勉強になったな。トロントですっごくナンシー関に似ているカナダ人を知っているんだけど、直視しているときに思い出すので困る。

異常な騒ぎ

これはあたっているかもしれない、と思う。 http://blogs.yahoo.co.jp/miniidea/37778125.html 数年前アメリカでトヨタがプリウスのリコールでバシバシ叩かれて、豊田社長がアメリカ議会の公聴会で謝罪しにアメリカにやってきた。結局、あれは運転者のミスということだった... あの騒ぎの初期、みんながまだ「ホント?」と思っている頃にプリウスに乗っていた私は、余波を受け、プリウス・ハラスメントにあったものである。ハイウェイに乗っているとなんとなく車間距離を取られたり、心から心配してくれるわけではないことが明らかな「プリウス、大丈夫?売りなよ、でももう売れないかも!」の言葉がうっとおしかったものだ。しかし一方でハイウェイでプリウス同士がすれ違うときには、親指立てて「グッドだよね!」と挨拶したり、アメリカならではの互助精神もあった。 本当にうっとおしかったし、馬鹿馬鹿しいと思い、怨念の炎に包まれた私はリコール対象の部品修理を拒否し、報復措置としてトヨタ自動車株を買った。暴落した価格で。買うときにアメリカのブローカーにまで「やめたほうがいいんじゃないの?」と止められたのに、である。ざまーみろ!アメリカ!というか、あれでこっそりと稼いだアメリカ人は多いはず。 その後、カナダにプリウスを連れてくるときに、「リコールの部品直してないとカナダで車載登録できませんよ」と申し渡され、慌てて修理。あの車の ID 番号で、カナダ・アメリカ国境を越えても調べることができるんだと!ちゃんとリコールの修理してあるかどうかが! それにあの豊田社長の「涙の謝罪」というのがいかにも日本的で、ラジオ番組で「日本で謝罪とは」という報道があった。アメリカのCEOはあんなふうに謝罪しないから。 話は元に戻り、何かが異常に叩かれているときは、叩いていることの異常さを疑問視したほうがいいと思う。

越境

国境を越えて引越すると、年金、税金、金融投資などの面で、「え?あら?そうなの?」という驚きがある。単に驚くだけでなく自分で情報集めて勉強しなければならない。そしてグレーな部分というのは何事にもつきものなので自己突破しなければならない。若い頃は海外に出てしまうことが身軽に思えたけど、国を越えて暮らすのは身軽とは程遠い。 私の悩みは民族アイデンティティとはレベルが違う話だけど、ウクライナからのクリミア独立の騒ぎで、状況が落ち着いたとしても面倒なことが続くんだろうな、と勝手な心配をしている。 最近友達(日本人じゃない)がカナダ国籍を取得したので、国籍の話をすることが多かった。カナダ国籍を持つ親がカナダ国外で子供を生んだ場合、その子はカナダ国籍を取得することができるが、その子がまたカナダ国外で子供を生むときは、その子はカナダ国籍を取得できない。カナダ国籍の価値を落とさないための策であることを最近知った。

Lobster Hat 2 (Knit Along)

私のロブスターも育ってきたぞ。 そして、私も「そんなもの被りたくない」と家族に言われたぞ。私もたぶん被らない...はず。 忌み嫌われる帽子。しかしキットとしては人気者。 きゃ!間違いに気づいた。編み直し、確定。

Lobster Hat (Knit Along)

Netflixで2/14にHouse of Cardsのシーズン2が出た。一気に見られる機会を狙って今週見てる。この番組を見ながらロブスターを編み込むのは「三歩進んで二歩下がる」。ロブスターに集中すると、番組の話についていけなくなり「アンタ、何者なの?」と前のシーンに戻らなければならない。ケビン・スペイシーも私も複数の糸を手繰っているぞ。 先にシーズンを見終わった教授に「語り合いたいから早く見ろ!」とせっつかれている。シーズン2は中国マネーに翻弄され、さらに賞味期限が切れていない時事ネタの盛り方がスバラシイ。 遅ればせながら「半澤直樹」を4話見たけど、私の中で盛り上がりに欠けたのは「一体いつの話!?」と常に思ってしまったところと、時代劇風な勧善懲悪ぶりだった。勧善懲悪はいじめ精神の裏返しだと思っている私にはちょっと見ていて辛かったな。ま、でもこの続きをまた見ようと思う。話のスジは知っているんだけど。

Stitches West 2014

カリフォルニア州サンタクララのStitches Westに行ったときに買ったもの。 去年売り切れで買えなかったキット。ニットアロング中。 美しいグレーのモヘア。この色はかなり気に入った。 美しい八布の糸。合成シルク。細い! これぐらいの勢いで歳を重ねたい Stitches Westの楽しみは、会場に溢れんばかりに並べられた毛糸だけど、手編みの服や小物とを纏ってやってくる人たちもすごい。コミコンなどにアニメのキャラの衣装を来て行くのと同じノリだと思う(本人がそうは思っていないケースもあるけど)。いつかカナダでのニットイベントに参加したい。

Small Fish

紺色のベストが欲しいから編み出した。予定が狂って何度も編み直し。 身頃の上半分になわ編を入れることで身頃を形作るデザイン。それをアレンジして作ろうとしたら、どうにもこうにもゲージが本とは合わない。 諦めて「毛糸だま」に載っていたベストに挑戦。ゲージが合わないので適当に減ら目して、ながら編みをしていたら、前身頃を「左右対称に編む」ことをすっかり忘れて何度も編み直し。やっとできた。ボタンを買いに行こう。 結局このデザインとは形が違ってしまった アメリコのこの糸で編んだ。コシがあってクリーンな仕上がりがグッド ボタン屋に毛糸玉を手にしたかますびしい客が一人いて、手編みのベストに合わせてボタンを買おうとしている私を見るなり話かけてきた。 なんと二人ともアメリコのサンプルニッターでした。すごい偶然。向こうのほうがニットで生計を立てているので編む量がハンパじゃない。 「指を痛めたのよ」 と人差し指を見せられた。そして彼女のサンプルニッターにならないかと誘われた。 小魚は大きな魚に食われる、食物連鎖のニットの世界。

三周年

東日本大震災から3年が経ちました。Think of Japan While Knitting (TJWK) の活動も3年目です。この一年は北米ではトロントとサンフランシスコで一回ずつ販売・展示会をしました。今年はCAD$496を「あしなが育英会」の東日本震災孤児のためのレインボーハウスの建設資金として寄付しました。 2012年にオレゴン州ポートランドにTJWKのモチーフ編イベントをしたのがきっかけで、昨年ポートランドにもTJWKができました。 2013年12月、日本に一時帰国したときに、TJWK東京の月例イベント、勝どき「太陽のマルシェ」の販売会を訪ねました。風の強い冬空の日だったのですが、TJWKのモチーフでブースはひときわ華やかでした。呼びかけ人以外の協力者の皆さんにも会うことができ、サンフランシスコ時代の手芸友達とも再会できて感動的でした。TJWK東京は毎月モチーフ編みのイベントもやっているので是非お立ち寄りください。 http://ameblo.jp/tjwk-tokyo/(TJWK東京のサイト) そしてTJWK関西。TJWKの中で一番大きくて活動規模も大きい。ニット界で活躍している人が中心なので日本では有名な毛糸屋さんでのイベントも頻繁で、TJWK全体の知名度を上げてくれています。関西のイベントにも次回こそは参加したいものです。関西のイベント数の多さ、美しい写真の記録はこちらで見ることができます。 http://www.flickr.com/photos/tjwk/sets/ http://atricot.jp/tjwk/(TJWK関西のサイト) 北米からの寄付金は微々たるものですが、これぐらいのペースで引き続き活動していく予定です。どれぐらいまでやるかというのははっきり考えていなかったんですが、呼びかけ人の一人が「震災孤児が高校卒業するまでやっていてもいいんじゃない?」と言っていました。神戸の大学で教鞭をとっている友人の学生のひとりがあしなが育英会の奨学金で勉強しているという話も聞いて、それぐらいのロングランでのんびりゆるゆるやっていくのがいいかも、と考えています。実際そこまで長くやるか・続けられるかは別問題ですが。 3年目ともなると、世界のほかの地域で大災害が起きたりしているので「いつまで日本のことやってるの?」とか「日本だけじゃない」とか「日本にお金なんて要らない」と言われます。TJWKは東日本震災孤児へのロングラン支援という明確な目的があるので、それを繰り返し伝えることしかできないのですが、こういう活動を「支援」と考えるか「ゲタはかせ」と捉えているかという考え方の違いが根本にあるので、返答に窮します。ま、これが3年目の苦しみといいましょうか。 去年はアカイ・セラミックスさんの作品も一緒に売り、その売り上げ分も寄付していただきました。北米はモチーフが少なくて、作品を作るにも遅いので、こんなふうにほかの人とコラボするのもいいもんだ、と感じた一年でもありました。皆さんに編んでもらったモチーフを繋げて、今年はもう少し小物を作ろうと思っています。もしトロントで一緒にやりたいわ!なんて人がいたら是非いつでも声をかけてください。 これからもどうぞよろしくお願い致します。

Market Street Railway (San Francisco)

サンフランシスコに住んでいる人ならよく知っている F ライン。世界中のレトロな電車たちを集めて普通に市電として走らせてます。Fラインはフィッシャーマンズ・ワーフからカストロ地区を結んでいるので市民の足としてだけでなく観光客が利用することも多い。残念なことに、このFラインの運賃300%値上げ案が出ている(廃案になるといいなぁ) この路線はカストロが終点(?)なので、この路線の運転開始のときのスローガンが「Take Me to Castro」だったらしい。カストロ地区はゲイ地区なので意味深でもあるけど、そういう遊び心があるところがサンフランシスコのいいところ。 このFラインにはトロントのTTCの古い「Red Rocket」も走っている。うまい具合にこれに乗り合わせるのは難しいんだけど、今回は見事に乗り当てた!!マーケット・ストリートにある「Market Street Railway Museum」に電話するとスケジュールをある程度教えてくれるらしい。 私はこの路線(景色と車両)が好きなのでサンフランシスコに行けば利用するけど、今回はこのミュージアムに行ってみた。すごく小さくて無料なのに見るものは多い。お土産になるようなものもかなりある。サンフランシスコの公共交通機関や都市開発の歴史が学べるようになっていて、当時の宣伝ポスターや標識も置いてあるからレトロなグラフィックアートを見るのも楽しい。電車のミニチュアとか、ケーブルカーの運転席を復元したスペースがあって、そこで運転手気分も味わえる。電車オタクなお兄さんが居て質問すれば色々と教えてくれる。 ぺっぴんな車掌にも会える イギリスから来たこの屋根ナシの電車(写真右)にいつか乗りたいのだけど、走っているのを見たことがない。屋根がないため天候良好なときしか走らせられないので、走行自体が稀らしい。車両が全体的にティキ・バー風なのがステキ。 一番最初にサンフランシスコのFラインに持ち込まれたのは、ポルトガルのポルトの市電。 歴代のトークンと特別切符。ハロウィーン仕様の切符がとても可愛い。嗚呼トロントもこれぐらいのサービス精神を出してもらいたい。

サムスン vs アップル

2014年のオスカー授賞式を見ていて、エレン・デジェネレスがスマホで自分取りして遊ぶというシーンが何度かあった。テレビを見ているときは軽く「ふうん」と流し見しただけだったけど、後日ニュースでオスカーのスポンサーであったサムスンのGALAXYを使っていた、ということを知った。資本主義を極めるアメリカっぽい話で、私はこういうことに対しては、分かりやすいという点で別に顔をしかめたりはしない。それより、サムスンの勢いというか押しの強さというか節操のなさというか奮闘振りに感心してしまう。トロントでもサムソンスポンサーのコンサートが道端に設けられ、「ファン」が押しかけ、サムスンのスマホでパチパチ写真を撮っている光景を何度か見たことはある。私はサムスン派でもアップル派でもない。エクスペリアとネクサスしか使ったことない。 気になってサムスンとアップルの売り上げを比較してみようとしたら、サムスンはニューヨーク証券取引所でもナスダックでも取引していないことを知った。韓国証券取引所が主。ちなみにトヨタ自動車株はNYSEで取引されている。 短時間でアチコチ調べてみたけど、何年度の数字なのか、ウィキぺディアでも言語を変えると数値がなぜか違うので、ざっくりとした計算を米ドルでしてみた。単位は10億(B)。 サムスンの売上=$190B アップルの売上=$171B ほお!どちらも国際的企業だけど、それぞれの国のGDPと比較してみた。 韓国のGDP=$1,116B アメリカのGDP=$16,240B ということは、サムスンの売上は韓国GDPの約17%、アップルの売上はアメリカGDPの約1%ということになる。ちなみにサムスンの売上は$220Bとなっているところもある。報告された時期が違うのだろう。いずれにしても韓国GDPの20%近くということ。すごいな、韓国経済のサムスンへの依存度。電子部品とか作ってるほかのサムスングループも入れたらもっとすごいことになっているね。 アップルの成功までのいばらの道は、スティーブ・ジョブズの自伝などで有名だし、今もなお「イノベーション、といえばアップル」と連想する人は多い(かな?)。サムスンはそれの後続組で、さらにその後続といえばファーウェイなのかな。こうなるとアフリカのサバンナでの弱肉強食の世界をディスカバリーチャンネルで見るよりも面白い。 私はこういうことを考えたり観察するのが大好き。こういうデジタル・テクノロジー業界の末端で仕事をしているので、次はどんなところで仕事が来るのだろうか、どこがヤバイのだろうか、なんのために「頑張っている」のだろうかと、ムダに深読みして遊ぶのが趣味のひとつ。だから、サンフランシスコやシリコンバレーに行くと、観察するのに忙しい。