なんか可愛いマトリョーシカないかなとネットで探していたところ、見つけたのがこれ。 千成ひょうたん+マトリョーシカだから、マトリョータン ネーミングにビビっときたってのもあるけど、絵がうまい。作者に連絡を取ると、「ひょうたんの収穫状況によるので気長にお待ちください」とのこと。待つことしばし。 どうやらひょうたんが収穫され、準備は着々と進んでいるところを見計らい、ひょうたんのとんがりを生かした頭部のアレンジや好みをさっくりとお願いし、後はおまかせ。 届いたマトリョータンは思ったより小ぶりで軽量。種が入っているのか振るとカラカラと音がするのもヨシ。あたりまえだけど、中にさらに人形が入っている、なんてことはない。 千成ひょうたんには台座が必要なので、台座付き。日本ならではのマトリョーシカ。いえ、マトリョータン。 イチゴ姫は頭部が鉢かつぎ姫のように見えなくもないのがこれまた和風。キリっとした目元もヘアバランスも素敵なおしゃれ上手さん。 青いニット帽は私のアイデア。目が青い。4本針で編んでるところがニット帽のマトリョータンらしい。
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つらつらと読書
ロンドンでは日本人と話をするのは幼馴染との再会を除けば皆無だったので、仕事以外の読みものは英語だけだった。「日本に行ったら日本語の本を読もう」と思っていたところ、滞在先が学生街なため、古本屋が多くてラッキー。読むスピードより、買うスピードのほうが速いけど。 昨年亡くなった大内順子さんの本。上から目線ではないし、私のように自由業を営む者には響く言葉が多い。特に仕事で先手を打つときや仕事に直結しなさそうなものに触れるとき、ついケチるというか瀬踏みしてしまうけれど、投資を先行させる以外に他に何にも打つ手などないときに、そっと背中を押してくれるような言葉がありがたい。 『ネット右翼の矛盾』はFBフレンドにもらった本。三人の寄稿者のうち安田浩一が面白かった。別のところでも彼が同じようなネタについて書いているのを読んだけど。中川淳一郎は、一般人を代表する感情や言葉を書いている感じ。山本一郎がやや残念。 『新・戦争論』はオススメ。池上彰も佐藤優も論客として嫌いだという人にはお勧めしないけど。「戦争論」というのが勇ましく平和的には聞こえないけど、内容は過激ではない。こういう本は通時で世の中を理解し俯瞰するのに役立つからありがたい。まさにパリの出版社とユダヤ人経営の食料品襲撃事件の真っ最中にこの本を読んでいた。英語でニュースを読んでいれば常識として知っている情報もあった。佐藤優は宗教に詳しく、ロシアとイスラエル通。この本から知り得たことを教授に話して聞かせるのも楽しかった。特に王将の社長銃撃事件の真相(?)箇所。007級の話なのに、餃子のチェーン店というところが残念。これについては別本が出ているよね。読もうかな。 何度か薦められたので読んでみた、初めての森絵都の本。この話は私の大好きなアメリカのテレビ番組『Drop Dead Diva』によく似ている。魂が入れ替わって自分を見つめ直すというのがミソだけど、面白さと、アメリカの訴訟ネタが学べることと、少女マンガ仕立てという点で『Drop Dead Diva』に軍配。 加賀美幸子のエッセイ集。おこがましいけど、日々「ことば」について頭を悩ませるという共通点があるため、最近尊敬している人の一人。地味で勉強家なところが素敵。このエッセイはまあまあ。 新年の抱負というわけではないけど、1月のうちにできるだけ読書しておきたいかも。なんかおすすめありますか。
こんにちは2015年
こんにちは2015年! 新年からはしばらく東京。 大晦日も元旦も上空にいて、日本の年明けの清新さを体験できなかったけど、海老蔵の新春花形歌舞伎を見て挽回。おめでたい雰囲気を味わった。 初詣は家族と伊勢神宮の別宮で元伊勢(今の場所に神宮が建立される前のお社)ともいわれる滝原宮へ。本宮に続いて去年遷宮が行われたので真新しい。山の中にあるから空気も澄んでいて清々しかった。 正月晴れ、伊勢湾を望む 松阪城址 初めての東京暮らしを心配していたけど、滞在先は住宅地。一軒家や個人商店街が続く地域なのでゆったりできる。私は自由業なのでおばあちゃんに混じって昼間に、豆腐屋、魚屋、八百屋へ買い物に行ける。魚屋は魚を焼いてくれるし、八百屋は自家製漬物も売っているし、実はあまり料理をしなくてもいいというのが短期滞在者には便利。 周辺には飲みながら近所の人たちと話ができる店もあって、一番気に入っているところはたぶん70代半ばの女性の店。カクテルを注文すれば、彼女がシャキっとシェーカーを振る。私も彼女のようになりたい。 早速日本人との混血人の集まりと遭遇。なぜハーフで集まるのかと尋ねると「まあアイデンティティの問題かな」との返事が。私がトロントで日本人の友達と集まって話をするのと同じノリなのかも。私は混血でないのでグループに入れてもらえないけど、近所のよしみで仲良くしようということに。 洗足池 フランスの出版社と食料品店襲撃事件を見ていて、CNNのアンダーソン・クーパーが現地入りしていたけど、やっぱりフランスにいる海外特派員に任せたほうがいいんじゃない?と違和感が… もともと嵐の中に突撃していくレポーターだったから、CNNも彼を送り込むのか。 風刺漫画だったらよくてヘイトスピーチだとダメなのかとか、つらつら思うし、イスラム国はイスラムに対して強硬な態度の中国やロシアを襲わずに、かなりイスラムを認めている国を攻撃するのは何でなのかなとか、新年早々???な毎日。 恒例の干支ハンカチを購入。名古屋なら名鉄百貨店が一番品揃えがいい。 妹の赤ちゃんに対面し、世の中の赤ちゃんや母につい目がいく。
サヨナラ、2014
トロントでは大晦日を迎えたばかりです。今年もあっという間でしたが、2014年を一言で言い表すと「旅」でした。出張の多い人に比べれば大したことないけど、私の場合遊びに行っていたので。旅は実はまだ続きます。 荷物をまとめて、掃除して、クリスマスの飾りを外してお正月飾りにしました。来年は未年。みなさん、よいお年を!
NO GREAT MISCHIEF
今年亡くなったスコットランド系カナダ人作家、アリステア・マクラウドの有名な著作。今年中に読み終えることができてよかった。 昔スコットランドからカナダ(ノバスコシア)に移民してきた血族に静かに脈々と流れる民族の誇りというか、心の支えとなるような郷土愛というか、そういうものをノバスコシアの風景と一緒に描いた話。Nova Scotiaとは「新しいスコットランド」の意味でもあり、灰色の海、海岸線、霧深い気候も、どこかスコットランドを思わせる。話は1745年にまで遡ったり、1970年代だったり、1990年代だったりするので、カナダは新しい国ではあるけれど、悠久の時が流れているような読後感を与える。 タイトルの「No Great Mischief」というのは「大した痛手ではない」という意味。ケベックのエイブラハム平原で英仏軍が衝突したときのイギリス側の援軍としてスコットランド兵が送り込まれたときの、「スコットランド兵が倒れたって大きな影響は出ないだろう」というような英軍指揮官の言葉に由来する。当時のイングランドにとってスコットランドは隷属的存在であることを表した言葉なのかもしれないけど、家族一族の中の誰かにどんな不幸が起きようと、助け合って生きている限りは、痛手も痛手ではなくなり、血は受け継がれていく、というような意味も含まれているかもしれない。 ストーリーには、カナダの炭鉱に季節労働者としてやってくる人々の中で、スコットランド系とケベック・フランス系の絶えない争いも描かれていて、それを読むと、カナダにおけるケベックの位置づけや、ケベックに住むフランス系や、そのライバル的存在のほかの移民の心情、それをとりまく土着民の位置づけもわかる。鉱山の話の箇所は1970年代。ベトナム戦争後半と重なっている。でもこの頃の問題は連綿と続き、今なおカナダの国内問題でもある。 ノバスコシアにはまだ行ったことがないけれど、トロントをはじめ経済的に潤っているオンタリオ南部の町も登場し、ノバスコシアに住む人々が感じるトロントに対するアウェー感も描かれている。 日本を離れ、アメリカを離れ、熟年になってから住むことになったトロントに対し、私が感じるアウェー感と少し似たところもある。幼少期どころか二十代の頃の自分を知る人さえこの町には誰一人としていないというアウェー感。でもそれよりも、祖国から離れざるを得なかった、そして離れていることから生まれ育まれる「帰属意識」を心の糧に生きていることに、最終章でのトロントからノバスコシアの果てまでのドライブシーンには涙せずにはいられない。 現代のカナダの事情とは違うかもしれないが、「赤毛のアン」しか知らない人がカナダを知るにはいい本かも。読んだことはないけど中野恵津子さんという方の和訳がある。北米におけるフランスの敗北のきっかけとなった戦争だとか、日本人には馴染み薄い歴史を知っておく必要があるけど、読みながらネットで調べれば問題ない。
MORE LAST-MINUTE KNITTING
超極太の糸でザックザックとひたすら編み続けた。 去年ブークレ糸のファンとなり何も考えずに編んだマフラーがいやになり、解いてスヌードにしたら、気に入った。ブークレ糸の魅力も問題も「太さ」なので、マフラーのようなものにすると難しいことに気付いた午年2014年の年末。来年の未年にぴったり。何度も解いて編み直ししたわりにはブークレのふんわり感が保たれているような気がする。去年これの2倍の量の糸でマフラーを編んだ事実が信じられない。 そしてマラブリゴのMECHAという太い段染め糸で鹿の子編みのスヌードも完成。これは自分用じゃない。写真では色が再現できていないけど、からし色に紫や緑がアクセントになっている色合い。 夏からずっとあまり編み物をしていなかったのでかなり満たされた。クリスマスもずっと引きこもっていた成果かもしれない。ウェアも編んでいるけどそれは来年に持ち越すかも。
Last-Minute Knitting
クリスマスギフトじゃなくて、おみやげとして超極太の糸でザックザックと超特急で編んだ。この時期に毛糸屋に行くと、ラスト・ミニッツの手編みギフトということで、一日で編める編図と毛糸が並んでいる。 糸は全部Americo Originalのもの。 これはブークレ糸。二重にねじって巻くタイプ。抜毛はするけどグレーだからわからない。端が丸まらないよう、ゴム編みになっているけど、ブークレだからわかりづらい。 コピートという超極太スラブヤーンで2タイプ作った。すっぽり被るタイプと、二重にねじって巻くタイプ。 スーパーファイン・アルパカ。これは自分用。ものすごーく大きいけど、柔らかな糸なので首まわりにいいかんじに収まる。タッセルをうーんと長くゴージャスに。タッセルだけで1カセ使った。ラクダ色は似合わないと思っていたのに、アメリコの人たちに「その色が一番よく似合う」と言われた。 夜中に映画見ながら編んだら全部あっという間に編めた。そろそろ仕事納めだし、もっと編んでいる。 私は車を毎日運転しないので、5日ぶりに車庫に行ったら、車の横に停めてあった電動バイクがない!冬には乗らないからある意味盗まれたのがバイクでまだマシだった。車庫はリモコンで開くタイプだというのに。電動だからなのか延長コードも全部きれいに持っていかれた。アラームも付いているのに絶対プロの仕業だよな。こんなクリスマス直前に!?と思ったけど、師走のドタバタや留守を狙ってのことなんだろうな、と警察と保険会社に連絡。トロントでは5千ドル未満のものが盗まれた場合、オンライン通報できる。だからまだ警察とは直接話をしていないけど、保険会社には電話。身元確認のため誕生日を言わされた。「あら、もうすぐお誕生日おめでとうございます」と、盗難被害届を出しているのに寿がれてしまい、「あ、どうも」という悲壮感のない被害届だった。こっちもクリスマス前(誕生日前)なのに盗難だなんてとイラっとしていたけど、保険会社の人もクリスマス前だけど仕事をしている。
Little Red Riding Hood
家族に小さな仲間が加わったので、日本に行ったときに渡そうと思って、赤ちゃん用品をせっせと集めている。別に赤ちゃんが喜ぶものでもないかもしれないけど、ロンドンでこんな可愛いフランス製の布を買ったので、キルトの絵本にしようと思って、最近作った。 キットみたいなもんだしな、と軽く考えて適当に作ってみたら、文字が縫い目ぎりぎり!解いたって、ミシン針の痕がしっかり残っているしな… フランス語全然(私も)読めないし、ストーリーは赤頭巾ちゃんだから、まあいいか。これは赤ちゃんが「読む」というより、握ったりして遊ぶものなのかな?ヨダレ拭きにもなるし。 黒い小さなハサミもロンドンで買ったけど、これがものすごくよく切れる。先がそんなに鋭利でないから、ほかのものを傷つけたりもしない。シンプルだし。もっと買ってきてお土産にすればよかった...
ロンドン日記 その28(最終回)
長逗留はあっという間だった。でもロンドンに辿り着くまでの移動も考えると、ものすごく長い間旅に出ていたような気もする。この三カ月で訪ねた土地… ミラノ ヴェローナ ミュンヘン パリ ロンドン ブライトン オックスフォード ブレッチリー バース セント・アイブス マンチェスター エセックス カンタベリー エディンバラ どこもよかったけど、私が通った図書館とか、その道すがらにあるカフェや店が懐かしい。ものすごく嫌な思いや辛い体験をする前に、美しく楽しい思い出だけを持ち帰る感じ。 最終日は何をしよう。アメリカのブラックフライデーがロンドンにも浸透していてセールと重なっている。教授は何か買いたいものがあるらしいが、私はブラックフライデーがとても苦手なので、買い物客がいないところに行きたい。 ロンドンでザ・キンクスのミュージカルを観て以来、毎日毎日「ウォータルー・サンセット」を聴いていた。この街の真ん中で暮らしていると「どうしていつもこんなに人がいるんだろう」と思う。ニット・ナイトに行く道すがらウォータルー駅やウォータルー橋の周辺も何度も歩いた。それだからなのか、40年以上も前の古い曲なのに、その歌の情景は少しも古びていない。バンドにもこの曲にも特別な思いなどなかったのに、今なぜか心に染み入る。 そんなわけで引越の片付けを手早く済ませて、ウォータルー橋を歩いて渡りウォータルー駅へ散歩することに。買い物を終えた教授も合流。午後三時はロンドンでは夕暮前。テムズ河に架かる橋は美しいものが多い中、情緒なんてかかけらもないこの橋が今は私の一番のお気に入り。橋の真ん中で夕焼を眺めつつ、教授とヘッドフォンを半分こしてiPODで「ウォータルー・サンセット」を聴いた。 Dirty old river, must you keep rolling, flowing into the night People so busy, make me feel dizzy, taxi light shines so bright But I don't, need no friends As long as I gaze on Waterloo… Continue reading ロンドン日記 その28(最終回)
ロンドン日記 その27
トロントに戻ってきて雑用をしているうちにロンドンの記憶が薄れてきてしまった。ロンドンは飽きないけど疲れる。トロントはロンドンやニューヨークのような街と比較すれば何か足りないけど、そこそこ物足りていて疲れない。 ロンドンやマンチェスターで見かけたグラフィティについて記しておこう。 「グラフィティ」なんていうと立派なもののように聞こえるけど、トイレをはじめ、壁の落書きは好き。ロンドンの中でもイースト・ロンドン(ショーディッチのあたり)には気合の入ったものが多かったし、その世界では有名人が描いているようだった。競争が激しいのか「いいな」なんて思っていても、次の週には上塗りされてしまっていることが多いので、見て気に入ったら写真を撮っておかないと二度とお目にかかれない。折角のアートが…と残念に思うけど「ヘンにありがたがらない」ことがこの世界なのかも。ということで一期一会を楽しんで、せっせと写真を撮ってはインスタグラムに載せていた。そうするとどっかのグラフィティ・アーティストが「これは誰それの絵だ」などと教えてくれたりするし、「Tight!」などとコメントくれたりする。Tightって「グっとくる」みたいな意味。私は使わないけどストリートにいる人たちが使うのかしら。 マンチェスターより。もっと時間があればよかったな。 テムズ川南岸のウォータルー駅近くにある「バンクシー・トンネル」に教授を案内したら、週末だったので結構たくさんの人が「上塗り」していた。トンネルの中でみんながスプレー缶をシューシューやっているため、シンナー臭がものすごい。絵が上手な人、落書きを楽しんでいる人、ビールの飲みながらつるむことのほうが目的で絵は二の次な人、といろんな人たちがいたけど、誰でも参加できそうな様子。トンネルをくぐり抜ければニット・ナイトの店があり、私が「あのトンネル面白い」というと「汚いからイヤ」と身も蓋もない返事が返ってきた。あの近所に住んでいればイヤなのかもしれない。
