友達に勧められ見てきた。 「ディオールと私」 http://www.diorandimovie.com/ 理知的なラフ・シモンズよりも、ディオールという巨大なメゾンよりも、アトリエで余分なビーズを徹夜して取ったりしているお針子さんたちに涙した!何かをイチから作るって「やり直し作業」がいっぱい!溢れ落ちるようにいろいろなものがスラスラと作れるわけじゃない! ラフ・シモンズがショーの直前に極度の緊張で泣いてしまうところも泣いたけど。 アナ・ウィンターもチラリと出てきた。あたり前か。 ステキなドキュメンタリーだった。
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HAPPY PRIDE & ONE HOLE
気がつけば今週末はプライドマーチだった。ゲイ地区に住む私は毎年プライドのお飾りをしているので慌てて作った。黄色が足りんが。窓に飾ろう。 プラスチック製の細長いプランターが必要だったので、店に買いに行った。プランターの底に水をはかせるための穴が1つしかないものしかなく、店員のおじさんに「もっと穴のあるプランターが欲しい」というと、「穴は1つで十分だよ」と3回ぐらい大声で返してきた。この件に関して揺ぎない自信があるのか、私が聞いてないと思っているのか、とにかくこっちも「そっちの言い分はわかった」ことを伝えなければいけないなと思って、 「穴は1つで十分なのね」 と返事をしたら、常にダーティな心を持つもの同士、可笑しくなって吹き出した。 夕べ出かけたら、横断歩道のシマシマの線を路面に塗ったばかりのところへ足を踏み込んでしまい、新しいバレエシューズが白いペンキにまみれてしまった。工事現場のおっさんに「ちゃんと目を開いて歩け!」と怒鳴られたので、「注意書きのサインがなってない!」と言い返していたところ、どこかの男の人が、汚れた紙ナプキンを差し出してきて、「その白いペンキは速乾性の強いものだから、早く拭き取れ」と言う。親切心はわかるけど、そのナプキンはイヤだ!とやんわりお断りするフリして拒絶していたのに、根負けしてナプキンで靴のペンキを拭い取っていたら、やっぱり気持ち悪い!とモタつくうちに、ナプキンで拭い取ったペンキが買ったばかりの鞄についてしまった。二次災害。 バスに乗っていたら、犬連れの若い男にインド系のおじいさんが犬について文句を言ったところ、 YOU NEED TO GROW UP (大人になれ) と言われていた。ヨボヨボのおじいさんに「大人になれ」とは...
冬のマトリョーシカ
モントリオールに行ったので、友人に教えてもらったロシア書籍、工芸品、おみやげ、玩具が売られているよろず屋のような店に足を運んだ。店の前に立ったときは失望感が過ぎったが、勇気を振り絞るように店内に入れば、白髪の短い髪にピンクのハイライトを入れているデブっとしたロシア人のおばさんが、いい塩梅に接客してくれて、よいショッピング体験ができた。 私にとっては見飽きてしまった感じのマトリョーシカが並んでいるものの(私が見飽きただけで、それなりに可愛いものが置いてある)、目を凝らすとドキっとするのがいるいる!それに非常に絵がうまい人が描いたマトリョーシカもあって見ごたえがある。 初夏だというのに、「冬」をモチーフにしたマトリョーシカを買ってしまった。同じ作者が、春、夏、秋、冬の四季をテーマに同じ大きさのマトリョーシカを作っていて、できることなら全部欲しかった。「冬」のマトリョーシカは赤い手袋をしていて、寒そうにプラトークを巻いた襟元を愛らしく抑えているところが愛らしい。顔もしっかり巻いているため、楕円に描かれている。 顔立ちはブルーの瞳に長いまつげ、そして上向きな鼻、ピンクの唇に頬紅が、水森亜土のイラストを彷彿とさせる。アドちゃんのことなどすっかり忘れていた。 「春」も「夏」も「秋」もみんな本体の大きさや形は一緒なのに、「冬」だけはかなりの厚着をしていることがちゃんと描かれていて、ステキ!と迷わず選んだ。私の場合、買うときはかなり即決型なのだけど、その後で「どうやって、どのタイミングで家人に見せようかなぁ」ということに細心の注意を払う。 あと、私はマトリョーシカ派生グッズは買わないのだけど、なんたって小さな姪っ子がいるので、マトリョーシカ塗り絵を買ってしまった。まだ8ヶ月なので、これを渡すのは数年先になると思うけど、とりあえず買い置き。 コレクタブル仲間たちと、自分の死後、集めたものをどう処分するかという話になり、まあ私の場合、棺桶を入れ子タイプにしてもらい、何層にもなった棺桶の一番最後に私が入っているという具合にしてもらい、秦の始皇帝の兵馬俑のように、集めたマトリョーシカとともに埋葬なり、火葬なりしてもらえたらいいかもしれない、ということになったのでここに書き記しておこう。入れ子タイプの棺桶は高そうなので、遺灰を一番気に入っているマトリョーシカに入れてもらうってのでもいいな。マトリョーシカ熱が続いていれば、の話。 これとか、まさに兵馬俑。
つらつらと読書+読んでもないけどピケティ
最近読んだものをメモっておこう。 「安井かずみがいた時代」 安井かずみが書いた歌詞はほとんど好きだった。特に「危険なふたり」が。なのに、安井かずみのエッセイを手にとることもなく今に至っていたが、エッセイよりこっちかなと思って読んでみた。うすうすはそうなんじゃないか(加藤和彦との生活を露出していたことの裏側)とは感じていたけど、やっぱりそうで、別にそんなことは知らなくてもよかったナと思ったわけ(とかいいながらも、吉田拓郎の証言に一番面白がっていたのだけど)。それでも昭和の歌謡界に大きく貢献した人の話だし、ジュリーファンのあの人にオススメしたい。 「女という病」 女であるからこそ、女子校にいたからこそ、肯くところが多かった。女であることをエンジョイしている私ですら悩むことは多いしね。中村うさぎの想像を「さもありなん」と思うのは、彼女の洞察力のすごさ。 「生きていてもいいかしら日記」 私の日常とさして変わらないのではと思ってしまう。やらなくていいことや、気に染まないことはどんどん簡略にして、最後にはやらないし。まあ私のほうが若干働き者かな。 税理士さんとおしゃべりしていてピケティの「21世紀の資本」の話になり、ぶっちゃけ税率ひとつを取ったって労働より資本のほうが有利だし(北米では。日本のことは知らないけどたぶんそうよね)、本当にピケティの言うとおり、という話で終わった。でも後日談があって「まさか女性のあなたがこんな経済に興味があろうとは」という旨のことを言われたのだけど、それに対して私が「失礼しちゃう!」と思ったのは、むしろ、女だから労働より資本のほうが有利だということを嗅覚で知っていたし、本能的にそれを知っている女たちの就職希望先が「資本のある男」だったことも実際に身近で見聞きしていただけのことだった。そういう意味で「プリティ・ウーマン」的な身のふりは経済格差が縮まるから納得できる… ということを今度この税理士さんに伝えたいけど、来年まで会わないからここにメモっとこう。ピケティの本、日本で買ってきてあげるといいながら買ってこなかったし。
KOKESHI EXPO@西荻窪
こっそりと東京に行ってきた。 到着日の夜から予定が入っていて、その日は疲れのあまり、コンビニのアイス(ソフトクリーム型)を食べながら、ベッドで横たわりながらテレビを見ていたら、知らぬ間に寝入ってしまった。午前五時頃、甘いバニラの香りに包まれて目を覚ますと、右手にはコーン、枕の横にはミルクの海。約五時間経過していたというのに、アイスクリームは半分も溶けておらず、ティッシュで「巻き」の部分を掴んでゴミ箱にポイ。…大丈夫なのかな、あのアイス。寝ぼけまなこでなければ写真を撮ったのになァ。 これはコンビニのアイスじゃないけど コケシはどうも最近流行っているらしく、西荻窪で開かれていたKOKESHI EXPOをチェック。そもそも私はマトリョーシカ コレクターであって、コケシ コレクターではない。しかし実はコケシのほうが面白いというか、コケシについて騒いでいる日本人が少なからずいて、その人たちのおかげで盛り上がっていることを楽しんでいる。ロシア人やウクライナ人ももっとマトリョーシカで盛り上がってくれればいいのにな。 KOKESHI EXPOは一部しか見てないけど、本体を東北の職人に用意してもらい、若い絵描きたちがそれに絵を付けたものを展示販売するイベントに行った。案の定、手ぶらでは帰れなかった(実際は手ぶらで帰るはめにはなったのだが)。それぞれの本職の色が出ているコケシが一堂に集まる中、私が飛びついたのは、銅版画作家のコケシ。銅版画の細い線が遊びのコケシに品格を与えているように見えたけど、そもそもコケシに品格を問うべきかどうかはわからない。「会期中は持って帰れません」とのことで、再会はいつのことやら。写真もない。この人の絵のものだけど。 こけしを見に来ている人々を観察していると、ファッションが似ているうえに、本人たちの髪型がコケシっぽい。まあ私も例外ではないのだが... 姪っ子に『こけしのゆめ』という絵本を買った。彼女もまた乳児でありながら既にコケシ化している。 日を変えて、古道具屋さんをひやかしに行くと、そこには数々の古いコケシが。ペコちゃんのコケシ、スキーこけし、クロンボこけし(クロンボと言ってはいけないけど、この場合そう呼ぶしかない。イメージ的にはダッコちゃんのこけし版かな)、などなどいろんなジャンルに分かれているではないか。「ウチはスキーこけし専門なんですけどね」という店の人の発言に奥深さを感じてしまう。 私はコケシを見に東京まで行ったのではない。あくまで仕事の合間の話。
逢沢りく
本屋さんで「この本が欲しいんですけど」というと 「逢沢りく…さんですね?」と言うので、「あ、それはタイトルで、著者名じゃあないんです」と言い添えてしまった。 「りく」よりも「りくのママ」に対して、「こういうひと、結構いる!」と思ってしまうのはなぜだろう。実際そういう人が身近にはいないのに。まあ「りくのパパ」もそうだけども。
The Tudors
今更だけどThe Tudorsをようやく全話見た。もともと歴史モノは好きなうえ、ジョナサン・リース・マイヤーズが主役のヘンリー8世ということで見始めた。カナダCBCとアイルランドとUKの合作で、私がカナダに来た頃はまだシリーズは続いていたのでバス停などでよくポスターを見かけた記憶がある。 イギリス王朝の話は英語が難しいし、何度もテレビ化や映画化されているから、いくらジョナサンが出ていても、そのうち見るのが面倒臭くなるだろうと予想していたら、意外なことが私の心を掴んだ。 ヘンリー8世がなかなか王子に恵まれないというお世継ぎ問題を軸に、お后と妾はとっかえひっかえで、その絶倫ぶりが描かれているし(過激な床描写がとても多い)、宗教や政治問題、そして宮廷内の複雑な人間模様が絡み、背信行為やその疑念が絶えないので、拷問や処刑シーンも多い。国王が気に入らなければ、国王に首を縦に振ってもらえさえすれば、何でもアリ。男女平等も人権もない時代の話だから。それが見ていて溜飲が下がるというかイライラが解消された。私の心の闇を刺激したドラマシリーズだった。 ヘンリー8世の青年期から壮年期を経て枯れてしまうまでの女性遍歴も面白かった。「家族に押し付けられた結婚」から始まり、情熱に身をまかせ恋に落ち、リバウンドが少しあったかと思うと、若さを失い始めた頃に「火遊び」をし、そして最後は才気を備えた高貴な麗人へと落ち着く。「世継ぎがいない(王子が欲しい)」、「それを叶えてくれる后が欲しい」という王様の欲望は、諸刃の剣となり、お后を次々と苦境や死に追いやり、チューダー朝の存亡に関わる一大事となり、自信に満ち溢れた王を悩ませる。 同じ宮廷物語でも光源氏の最期は瑞雲に包まれて極楽浄土に向かうかんじだけど、ヘンリー8世の場合は、歴代のお后の亡霊が次々と現れ恨み言をのべ、白馬に乗った死神とともに、若く勇ましい姿の王様が五色に輝く光の中に向かっていくところがいかにも西洋的だった。 2007年から2010年までのテレビシリーズだったので、今頃こんなものを見て話し合える相手もおらず、カナダ人の友人に「ザ・チューダーズにはまってる」と言ってみても、「Game of Thrones」を見ている彼女からは、「ふうん。あったよね、そういうドラマ」という薄い反応しか返ってこないのが残念。いつもものすごく遅れてドラマ見ているから仕方がない。
女流作家ばっかりつらつら読書
最近女性作家ばっかり読んでいる。 「遊覧日記」 武田百合子の日記は面白いね。自然にちょっと毒が入っているところが。武田花の写真もすばらしい。 「星々の舟」 何年も前に友達からもらったけど今頃読んだ。最終章に驚いた。身内から聞いた体験談を伝えたいということらしい。勇気があるな。全体的に暗い話だった。自らの傷をえぐるほどでもないけど、その傷と折り合いをつけて生きていく話。それも勇気いることだな。でもどことなーく苦手な話。理由は説明できるけど、長くなる。 「夜啼きの森」 岩井志麻子が売れ始めた頃に彼女の雑文を雑誌で読み、なんとなく苦手だと思っていたのに、ここ数年になり彼女の言説に共感し始めて、ようやく読んだ。人間観察(というか村社会への洞察力)がすばらしい。ホラーは苦手なのに、津山事件がベースなので心構えができている状態で読んだからか、怖くはなかった。志麻子ワールドはなかなかのもので、是非次に何か読みたいと思う。
非白人系マトリョーシカ
週末久しぶりに現実世界でアンティーキング。仮想の世界ではよくやっているけど。とりたててマトリョーシカを探しに行ったわけではない。ところが偶然にも、アフリカだとか、ポリネシアの島の人々をモチーフにしたようなマトリョーシカを見つけた。気色悪さでは上位につけてるのではないかと思う。気色悪さと、手を前にきちんと揃えている行儀のよさがうまい具合に融合しており、私が買わなければ誰が買う?という責任感に駆られ引き取ってきた。アンティーキング後半戦で意識が朦朧としてきた最中の動き、と言っても差し支えない。 オッサンとオバサンの大きさにギャップがあるので、間に何か重ねられていたのではないかと思うが、想像がつかない。二人とも霊媒師のような雰囲気を醸し出しており、「家族」ではないと思うし。何かのキャラクターだろうか... 外側のおじさんは髪型から察するにアフリカ人ではなさそう。アジアの血が混じってる。アメリカ大陸の原住民ふう。オッサンの耳が髪の毛に紛れているが、目立たなくても耳が描き入れられているのも興味深い。 内側に入っているオバサンはアフロヘア。アフロの筆致は普通のロシアのマトリョーシカにもある。絵柄的にもアフロヘアはマトリョーシカ映えすることに気付かされる一品だった。ぽってりとした官能的な唇もマトリョーシカ向き。 緑色のお召し物の模様がとても気持ち悪い。しかし、おじさんのほうのドットは結構きれいなので、こういうエキゾチックなロウケツ染めふうの模様もマトリョーシカの絵柄として料理しがいのあるものかもしれない(私は作らないけどね)。 確定申告の頃になると、突如プリンターのトナーが切れたり、洗濯機が壊れて買い換えるなどの事故が起きて、イライラが10倍増しになるのはなぜだろう。そんな中の癒しとしてのアンティーキングだった。
TJWKトロントでのワークショップの報告と販売会のお知らせ
TJWKのポシェットのワークショップをやりました。家族イベントだったので、小学生ぐらいの子供たちが来てくれました。ニット少年もいましたよ!すっごく手先が器用で上手。 かぎ針はまだ難しすぎた年齢の子には、鎖編みの部分を指編みしてもらい、後の部分は私が編んだり、開き口を端折ったりして、予定変更。最初編み方を見せると「ええー!ムリムリ!」とビビり出す子が何人か。「じゃあ出来上がっているやつを持っていく?」と聞いてみると、「それはイヤ。編みたい」としっかり主張するところがやりやすい。指編みが最後はとても上手になり、糸のどこを引っ張れば糸がしまるのかをしっかり学習。みんなに褒められて得意満面なのが可愛い。 子供はほとんど走り回っている中、こういうのを集中してやりたい子もいるんだなと昔の自分を思い出しました。だからなお可愛く思えます。 ところで、5/22 (FRI) & 5/23 (SAT) の2日間、今度はノースヨークでポシェットのキットを委託販売してもらいまーす。もちろん出来上がりのポシェットもあります。毛糸だけどこのポシェットなら暑い季節でも使えますよ。 ほかのクラフトやmon Kの焼菓子もあるので楽しめます!お待ちしてます。
