山本周五郎の本を読むことに。 彼の作品群の中では滑稽譚らしくて、いくつかこういうのがあるらしい。でもただのドタバタではなくて、単純な勧善懲悪でもなくて、悪玉の底にある善を見守るような善玉の話だった。「目には目を!」と血気はやる人が読んだら、釈然としないかも。 池波正太郎の小説と似ているけど、おいしいご飯の描写がないから、おなかは空かない。 日本のこういう小説の登場人物名が覚えられない。横に紙を置いて人間関係図を書いて読まないと、「あなた誰でしたっけ?」と思い出す作業にやたらと時間がかかる。 次は代表作と言われている重いほうのストーリーを読んでみようかな。
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MITSUKO COUDENHOVE
クーデンホーフ光子尽くし。 本人の手記のほうが、何かと時代を色濃く反映しているので、読みづらい箇所や繰り返しが多かったけれど面白かった。明治時代に世界半周の大旅行をした「旅行記」の部分が特に秀逸。土着の人たちの顔をひどい顔をしているだとか書いていたり、今は絶滅危惧種の動物を狩りに出掛けたりとかしちゃっているので。 伝記のほうも、男性が女性について1976年以前に書いているので、これも別の意味で時代を色濃く反映している。こちらのほうも、現代のものさしで読んでしまうと、なにやら著者に対して、「オイオイ!」と思ってしまう。光子の生きた時代背景の情報量が多い。光子のことより、オーストリア=ハンガリー帝国末期の話が面白かったりする。 本に「涼感」なんて求めるのが間違ってるとは思うけど、この本に涼感はなかったな (クソ暑かったので...)。
RIBBON SASH
昔々、ニューヨークでお針子をしていた、友達のおばあさんの屋根裏部屋にぎっしりと溜め込まれた布やリボンのお宝の山から、好きなものを持って帰っていいと言われ、悩みに悩んで、もらってきた刺繍リボン。 これを何に使おうかな、と考えて20年。もちろんそのおばあさんはもうこの世にいないけど、遂にアイデアが浮かんだ。よくよく見ると、着物の帯っぽくも見えるし、南米の民族衣装っぽくも見えるし、ただぐるぐる巻くだけのベルトがいいんじゃないかと。 MOKUBAで買った裏布に使ったスエード風のリボンがやたらと高級品で、高くついてしまったけど。リボンの上に、細いリボンを通すための糸ループまで自分で作ったし、そこそこ手間は掛かってる。もう1本作れるぐらい刺繍リボンが余ってる。スエードのリボンじゃなくて、グログランなら安く作れるよ。誰か欲しい?幅3インチ、長さ1メールあれば大丈夫って、メートル法とインチが混ざっているけど。
INDIGO COLLAR
友達に貰った藍染のレースの付け襟で、付け襟チョーカー(?)を作ってみた。クソ暑い夏で汗をかいても藍染は色落ちしないし、軽いから肩も凝らないし、金属アレルギーのある人でも大丈夫だし、Tシャツの上にも重ねてもいいし、キャミを着て素肌につけるもヨシと、万能ぶりを発揮。 前は縫い合わせて真珠を縫い付けて、後ろはチェーンとクラスプをフックを縫い付けるのと同じ要領でくっつけたから、微調整可能。チェーンがイヤなら、リボンとか紐で代用すればいいよね。 とりあえず、家にあったもので作ったから、真珠の部分がアレだけど、もっと面白いものをくっつければ、より楽しいはず。藍染のレースってのがいいわ。 「アツイわ。エリを脱がせて」 などと口説き文句を女のほうから言うのもいいのではないかしら。 この襟は角襟なので、素肌につけた場合、限りなく胸の谷間を見せるキャミを着ていれば、襟の2つの尖った先には胸があるという、思わせぶりなところもいい。
ビーズ刺繍がうまくできない(質問)
ロンドンで買ったビーズ刺繍のキットにやっと手をつけてみたものの、キャンパスが歪んできた。そもそもこのキャンパスのどこに糸を刺せばよいのか不明。小さい四角のところに刺したけど。 背景になる刺繍がまだ途中だからなのか? 糸を引っ張りすぎなのか? 背景のステッチも中心からやるべきだった? 誰か教えて。もうやり直さないけど、同じシリーズで、トナカイとクリスマスプディングが残っているから。 このビーズ刺繍ってのは面倒だね。ビーズの部分が出っぱったままになるから、背景を全部ステッチしないといけない。そうと知っていればやらなかったと思う。 それにこのビーズのブツブツ感が気持ち悪い! 模様もイヤだ!(一年経ってキットを開封してそう思った)
女神
「女神」と書いて「じょしん」と読む。私のファムファタルに関する読書は果てしなく続く。これを読む前に白洲正子が書いたムウちゃん追悼文である「銀座に生き銀座に死す」を読んだが、白洲正子がいなければ、ムウちゃんはこのように伝説化しなかったかもしれない。私の中では白洲正子の株がさらに上昇し、文壇の男たちにガッカリしてしまった。もう一度追悼文を読んでしまった。 「女神」はムウちゃんを一人称で久世光彦が書いているから、時々「ん?」と思う。男が描く女はどこかズレている。それでも面白かったが。高島俊男が向田邦子の描く男がよくないと批判していたのを思い出した。まあ、作家はイタコではないのだから、そういうのも含めて楽しんで読めということなのか。 別に魔性の女について知りたいわけではなく、ただ昭和の酒場だとか、そこで働く女とか、そういうことに興味があるので読んでいるけど、ほかにもオススメがあったら教えてください。 嗚呼暑い。いつの間に湿度を伴う暑さへの耐性を失ったのか。もう何をするのも面倒くさい。昼と夜が完全に逆転しているリズムになり、午前6時ごろに寝ても、昼の暑さで起きてしまう。去年の今頃もこんな生活だった...
非白人系マトリョーシカの正体
今トロントでは、Pan Am Gamesという南北アメリカ大陸の国々が参加するミニオリンピックみたいなのが開催されているけど、テレビでシンクロ団体を見て満足。それにしてもクソ暑い。この程度で文句言うと日本の人に叱られそうだけど、北カリフォルニアのような涼しい風がそよそよしているところに長年住んでいたから、湿度と気温の両方が高いのはツライ。 マトリョーシカ図鑑をペラペラめくって見ていたら、いつかアンティークマーケットで買ったマトリョーシカがIKEAオリジナル限定品だったことを発見! Maria Vinkaというスェーデンのデザイナーのデザインだった。2008年あたりに出ていたらしい。それより前かもしれない。 5体1セットだったようなので、3体どっかにいっちゃったということか。やはり。 これこれ、コイツらよ! これをわたしは「パンチパーマと霊媒師」などと呼んでいたが、このIKEAのデザイナーによると、「世界の人々」という意図で作ったのだって。ぬわぁぁん。
DEEP WEB
この間「DIOR AND I」を見たときに予告編を見て、こういうの好きそうな人が我が家に一人いるな、ということで見てきた。まあワタシも好きだけど。シルクロードの創設者の逮捕はサンフランシスコのグレンパークの図書館だったという「身近さ」も手伝ってゾクゾクする。ナレーションがキアヌ・リーブスというのも驚いた。彼はビットコイン擁護派らしい(あれ?なんか同じことで前にも驚いたような気がしないでもない…)。 http://www.deepwebthemovie.com/ そもそもグーグルの検索は「リンク」がなければ、検索エンジンはその情報を探し得ないのだから、実はグーグルで検索可能なものはインターネット上にあるものの16%にしかすぎない、という記事を読んだばかりだった。 ま、それはさておき、このドキュメンタリー映画は、シルクロード創設者の逮捕や裁判や、それを巡っての報道、シルクロードというブラックマーケットというものを、一般メディアが絶対とらない(とりづらい)角度から見直している。米国憲法の修正第4条(不合理な逮捕、捜索、押収の禁止)を真面目に考えている。国家による不正アクセスについてもまた考えさせられる。 デジタルなものの捜索については、特にプライバシー保護の点から難しいことがいろいろあるし、「そもそも逮捕される状況に自分を持っていっていることが悪いんでしょ」と考えている人には納得いかないかもしれないけど、この映画が描いていることが「正しい意見」なのかどうかの判断はおいといて、これもひとつの考えであるということで。
よしながふみフェア
よしながふみについてFBでいろんな人からオススメ情報をいただき、その熱い語りぶりに、ますます興味を持ってしまい、貸してもらいました。 「大奥」 どかーんと11巻まで貸してもらった。面白かった!次を早く読みたい。 「こ、これは!」とより一層面白くなってきたのは8巻から。若い蘭学者たちが「赤面疱瘡」の予防と格闘し成果をあげつつも、時の幕府に一掃されてしまう。予防接種の是非については、今年春頃にアメリカのディズニーランドではしかが流行したことに表れているように、今も再燃する形で揉めているけど、その揉め方の原型が「大奥」にあった…それだけではなく、蘭学の受難、オランダ語の学習や翻訳を禁じられているところなどにゾワゾワした。 しかし、赤面疱瘡… ブツブツしたものは見るのも苦手。二重丸がたくさん出てくる首都圏の地図がまず怖いというぐらいに苦手。赤面疱瘡罹患者の顔には付箋を貼って読んだけど、貼り切れないぐらい!貼った付箋はゴミ箱へ。一度目にしてしまうと、アレが何度も思い浮かんでしまい、体も顔も痒くなって掻き毟ってしまった。これを書いている間も思い出してしまう!! この「大奥」の男女逆転ぶりでふと思ったが、たとえばケア・ホームにいるおばあちゃんたちであっても、男の子が一人でもいると色めきたつという(欲望に正直になる)話を聞いたし、ワタシもだいたいオンナが八割方占めるような職場にいることがほとんどで、女子大にも通ったという経験からいくと、若干数の男が女の園に混じっていると「便利だ」ということで女は男をパシリに使うし、それで女同士の殺伐とした空気が和らぎ、力関係も均衡状態となりやすいが、それを超える数の男がいると、ツガイになろうとする欲が出てきて、男の扱いが一転する。 「愛すべき娘たち」 こっちは「大奥」の箸休めだったな。
伝説のバーとか風葬とか
「おそめ」 白洲正子の本に出ていたので知った「おそめ」。一度は読んでおかなければ!と東京から帰ってきてから読み始め、著者のあとがきを読んでしゅんとしてしまった。サラっと書いているけど、やはり「故人のことはそうっとしておいてほしい」という風当たりは相当にあったらしい。 それはさておき、そこまで知らなくてもよかった思う気持ちもあったものの、やっぱり面白かった。メモ書きいっぱいしたから人には貸せないけど。 「ぼくがいま、死について思うこと」 身近にいるある人と長年にわたる確執があり、積もった憎しみは大きく、その人の死に直面した場合、自分の気持ちがどう出るかということに不安があった。ところがこれを読んですっきりした。亡くなったら穏やかな気持ちで葬儀に出席できると思う。 世界のいろんな葬式事情、そして死者の魂と肉体をどう捉えるかという死生観、葬りの文化、を語っている。葬儀が巨大ビジネスとなりがちな先進国の話より(日本なんかその先頭切ってるから)、未開の地の話のほうが腑に落ちる。
