イースターの週末ということでカナダは3連休です。土曜日は晴れてポカポカ暖かかったので教授と散歩。Discovery Walk というお散歩コースが家の近くにあるのでそれの未踏部分を制覇しに歩きました。 まずは踏破済みの部分。Riverside から見たトロントダウンタウンの景色。 TARGET の広告つけた路面電車!シャッターチャンス逃した! 2013年から TARGET がカナダに進出しているのであちこちに広告出してますが、「HELLO NEIGHBOUR」だなんて、NEIGHBOUR の綴りをカナダ英語にしたりして親加感をさりげなく(?)演出。アメリカ英語だと「NEIGHBOR」 カナダ英語といえば、ブラックベリーの Z10 をカナダでは「ゼット・テン」といいますが、アメリカでは「ズィー・テン」ですよね(これはアメリカのテレビ放送のコマーシャルで気づいた)。教授にこのことを話して、アルファベットの歌を歌ってもらうと、最後は「エックス・ワイ・ゼーット」と言うのですが、最後にニヤニヤします。もしかしたら私はハメられているのでしょうか。アイルランド人にも歌ってもらいましたが「エックス・ワイ・ゼーット」となるのですが、最後にニヤニヤするのでハメられているのかも。誰か本当のこと教えてください。 Danforth に向かって北上。ここも既に踏破済み。 ここからが未踏。Danforth からちょっとジグザグして Cambridge という静かな通りを歩いてさらに左折すると、Brickworks が見下ろせる高台に出ます。まだ木が枯れた状態なのでよーく見える。 くるりと振り向くと、こんな感じ。大木がきれい! そのあと Broardview に出て、歩いていると... Taxidermy (剥製) 屋さん... 店の名前はマウンテン・ライオン こういう店やっぱりあるのね。ハンティングでしとめた獲物を剥製にするとか!?
Blog Feed
CLOUDBURST
CLOUDBURST とは土砂降りという意味です。 アメリカの連邦最高裁で同性婚の合憲性をめぐって裁判の審理が今週あったわけですが、私はアメリカではかなりリベラルなサンフランシスコに長く住んでいたとはいえ、同性婚が認められているカナダに引越して来てみると、あの揉めぶりは一体何なの、とまるで他人事みたいに思えます。権利とはいったん手にすると空気のように当たり前のものになるのですね。有休を取る権利があるのに取らないように。 その「空気のような当たり前さ」は「CLOUDBURST」という映画を観てしみじみ感じました。カナダにだって同性婚に反対している人はもちろんいるのに、権利として認められているということはこういうことなんだなと。 これは、おばあさん二人がカナダで結婚するためにアメリカからドライブしていく話。テルマ&ルイーズよりずっと年寄りです。結局は人生の終わりを自分たちの希望どおりに結ぶわけなのですがそれは本当に長い道のりです。同性愛者の権利云々というよりは、もう少し別のレベルでもしがらみはあり、それは「人間の尊厳」の問題であったりするわけです。老いて寂しく暮らす人たちが残されたわずかな余生を自分の好きな人と過ごしたいのに、それが新しい恋人である場合に家族に大反対されるのにちょっと似ています。つまり幸せとは何かという… 私はそもそもオリンピア・デュカキスのファンなので、この映画をかなり贔屓目で見ましたが、とてもよかったですよ。今81歳なので新作にはあまり出てこないから貴重。 ところで「結婚」の威力って離婚するときか移民申請のときに大いに発揮しますよね。私は離婚も経験したことあるし、移民もアメリカとカナダで2回経験したのでよく分かります。離婚も移民も結婚よりうんと辛くて長いプロセスで、ヘタしたら結婚よりお金もかかるしね。 それに実際に同性婚が最高裁で認められたとしても、誰が同性婚に反対する土地に好んで住みますか。怖いのは法律よりも人の心じゃないですか。自分が自分のままでいられない土地には住みづらい。法律でたとえ同性婚が認められたとしても、カナダがそうであるように、同性婚を快く思わない人はいるのだから、互いに安住の地に居たいと思うのが本音でしょう。法律も重要だけど世間の人の価値感ほど変化に鈍感でコンサバなものはないなと思います。変化にいつも敏感でいる必要もないから当然のこと。 私なんかは、結婚にも離婚にもライセンス取得などにお金を払わなければならないので、州政府にはいい収入源じゃないですか?なんて思っています。結婚式にドーンをお金を注ぎ込む人も増えたりして、経済効果はかなりあると思っています。そんな経済効果を目の当たりにすれば、人の心なんて案外簡単に翻ると思います。それは各国のゲイパレードにどれだけたくさんの企業が寄付をし、ゲイ・フレンドリーさを謳って広告をバンバン出していることでもわかりますよね。 あ、でも誤解しないでね。私は同性婚が認められたらいいなと思っています。オリンピア・デュカキスのファンになったのも「寛容」とはどういうことかを私に教えてくれたテレビドラマに彼女が性転換者の役で出ていたからなのですから。
ペンギンマトリョーシカ&計量カップマトリョーシカ
週末 Yummy Market に行ったときに、同じショッピングセンター内にあるロシアみやげもの店に立ち寄り、マトリョーシカを衝動買い。 数はまあまああるが質は低め。「顔やしぐさが可愛い」とか洋服のデザインが面白いなどといった私独自の選定基準に照らし合わせた独断でしかありませんが。いつもお世話になっているマトリョーシカおばさんのマトリョーシカのほうがやっぱり可愛い。 今回買ったのはペンギン。森永のキョロちゃん似です。特にピンクの子が。 嘴が立体的になっていて顔が可愛い。展開させていくたびに小さな驚きがあるのもグー。このペンギンの場合、魚を大事に抱いている黒、不明な物体を抱いている青、ロシア農民村娘に変装するピンク、うんと小さくなって黒に戻って、最後に赤ちゃんペンギン。 青いペンギンが一体何を抱いているのかが未だに分からない。なんだろう。何か可愛くないものを抱いているような気がする。 これはカリフォルニアに行ったときに、限定品の赤でカップが出ていたので衝動買い。計量カップは普段は白しかないはず。箱に LIMITED RED って書いてあったし。 上半身も下半身も計量カップなのだけど、1/4 カップなど微量サイズに辿り着くまでがかなり面倒!なので料理には使ってない。というか私は料理をほとんどしないので収集目的で買っただけ。 先日出会ったウクライナ系の女の子にマトリョーシカについて尋ねたら、日本人にコケシについて尋ねて困った顔をされるのと同じぐらい困った顔をされました。日本人でも山形のコケシの収集家がいるわけですから、ロシア文化圏の人でマトリョーシカ好きな人にいつか出会って、二人で盛り上がってロシア旅行なんてしてみたいものです。 ああ、山形のこけしも集め甲斐ありそうですね。
旅行者の朝食
米原万理の本がもっと読みたい!と騒いでいたら友達が貸してくれました。彼女の食べ物への熱い情熱や深い愛を感じる一冊です。ロシアでのじゃがいも普及の苦労話なんて最高! 彼女が子供の頃に食べた幻のハルバ (Halva) について熱く語っていたので、私もハルバが食べたいなと思っていたところ、週末郊外へドライブして、ついでにフェイスブックで知った Yummy Market という東ヨーロッパ系の食料品店に立ち寄りました。私が行ったのは North York 店です。そしてハルバは多種大量にありました!本に出てくるように、缶の中にドカっと入っていてスプーンで掬い出すようなタイプのものもあったけど、種類が多過ぎて決めかね、いろんな味のものが入っている胡麻ベースのものを選びました。 ひまわりの種をベースにしたものなんかもあったよ。 本に出てくる Turkish Delights もたくさんあった。とにかくこの Yummy Market ってすごい!店に入るとみんなロシア語で話しているし、棚積みしている店の人も「危ないからどいて」みたいなことを私にでさえまずはロシア語で言います。東洋人の私はトルクメン人に見えたのか。それにロシア語圏の食べ物が多数を占める中、朝鮮半島の食材もあったのはなぜ?北朝鮮人もここに買い物に来る?それとも Finch に近いから(韓国系の人多いよね)? ピクルスもいろんなものがたくさん! チョコレートなんかもパッケージが可愛い。
雪国
3月半ばというのに雪が降る降るトロント。それでもレンギョウなど春一番に咲く花たちの木の芽は今にも吹きそうにふくらんでいるから不思議です。 日本のブックオフで本を売ったお金で何か買おうと思って「雪国」 「伊豆の踊り子」も「雪国」も子供の頃に読んだことがありますが、難解過ぎて何のことかさっぱり分かっていませんでした。漢字が読めず言葉の意味が分からず辞書片手に読んだし。 この話を灰色の冬空の下で読んでいたら、あの出だしから薄っすら漂う不幸を追体験できました。でもこの話は太陽の光が燦々と眩しい土地でもアリな感じがします。なぜなのでしょう。そして別に日本人で芸者じゃなくても、スペイン人で娼婦というのでもアリな気がします。温泉街じゃなくて浜辺の鄙びたリゾート。でも階級差のある土地じゃないとダメね。カナダじゃあダメ。薄幸で美しく芸達者な娼婦が全然似合わない。 人生を高みから冷笑的に見ている人(男)と、自分の目線で人生を懸命に生き抜く人(女)。 大人になって読み返しても、ふっと話が飛ぶところがあってどうして飛ばすのかなと疑問に思っているのですが、人生の高みにある人はいちいち他人の人生にどっぷり浸からずにさらりと関わるという美意識を表現するためなのかしら、と。
火車
宮部みゆきのファンではありませんが、諸般の事情によりこれを読むことに… 話は80年代後半から90年代初頭のことなので、現在は金融法も改正されていますが、私は個人的な体験からクレジット金融にはまってしまう人間の心理について深く思いを馳せずにはいられませんでした。ちなみに私はそういうものにははまらないタイプです(だと自分では思う)。 これを読んでいる最中に中国のことが頭を過ぎったので調べてみたら、案の定、かの国ではデビット&クレジットカード関連のビジネスはうなぎのぼりでした。銀行カードの去年の累計発行数が 35億強で前年比 19.8% 増で、そのうちクレジットカードは 3億強で前年比 16.0% 増ということらしい。今は中国人が財布の紐を緩めなければ誰が緩めるのかということですから当たり前ですよね。絵に描いた餅のような物質的幸福を追い求めるチャンスが普通の人にも訪れたわけですから、いろいろと買いたいものは多いだろうし。2008年のリーマンショックはアメリカ発だったけど今度は中国発なのかな… 読後の後味が非常に悪くて、やっぱりこういう話は好きにはなれないけど。本を開いたらそのまま二日間で一気に読み上げてしまいました。 参考 : http://blog.livedoor.jp/john1984jpn/archives/51966431.html
嘘つきアーニャの真っ赤な真実
引き続き米原万理の本。 読み出したら止まらなくなり、最後は目を赤くして読んだ。幼い頃の学友の行方を追っていく話だけど、最後はベオグラードが舞台。ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の真っ最中に話は終わってしまう!最終章の米原万理のこの紛争に対する見解が読みどころでした。ルーマニアのチャウシェスク政権に対してもそうなんだけど。生まれたときから共産党に接していてロシア語の達人ということもあるけど、批判の切り口が美しいわ。それがこの物語の美しさでもあるのですが。 3年ぐらい前にプラハで数日間徘徊したことがあるからマリとその友達が走り回ったプラハの街の様子も想像できたし、この本の内容と同じテレビ番組をネットで見てから読んだので、登場人物を頭で思い浮かべることができたのもよかったな。 ああもっと米原万理の本が読みたいな。
Simple V-neck Black Cardi
シンプルで、丈が長め、軽くて、ふんわりしてて、質感もよくて、しかも黒というのが欲しかった。なかなか気にいったものがなかったので編んでみた。Americo のペルー産 Baby Dehaired Llama の黒を3.5玉。US7 でふんわりと編んだ。ジュディ(ボディのこと)に着せてみると、ドレープぶりがわかるでしょう?袖も長めで、手首でクシュクシュさせて着る。ゴム編みは長め。その方がややシャープにフィットしてオバハン感がなくなるのではないかと思ったけど、元々編図でも長い。 ボタンを付けるのは止めた。前に編んだ黄色のカーデのファスナー付けの失敗から学んだ経験による。ちなみにこの黄色のと同じ糸を使用。好きだワー、この糸。 床に置いてみると、身頃のたっぷり感が伝わりますかね? アメリコのオーナーも「これ毎日着てしまうのよね」と言っていたけど、まさに。 体にフィットしているニットだと、なんだか家で仕事しているときに窮屈だし落ち着かないからね。 本当は既製品のこういうセーター持っていたんだけど、大晦日にろうそくの火がセーターに燃え移ってしまった(コットン/リネンだった)。着用中だったので私の左腕は炎に包まれ、周囲の人にタタキ消してもらった。左腕が肘から下、燃えてなくなったんだからスゴイよね。私は火傷もせずに無事だった。 そして次はコレ。Stitches West で買った糸を2本取りにしてます。 メリノアルパカとシルクモヘアの2本取り このシルクモヘアの手触りがイイ!
2周年を迎えて
東日本大震災から2年。 報道熱が冷めても長く続けることを目標にThink of Japan While Knittingは「ふたふし」を越え、3年目に入ります。今年は北米全体で$1310(カナダドル)をあしなが育英会に寄付しました。日本のTJWKの寄付は北米の何倍にものぼることでしょう。この一年もまた、モチーフを編んでくださった方、繋げてくださった方、会場を提供してくださった方、材料を寄付してくださった方、作品を買ってくださった方、いろんな人にお世話になりました。皆様本当にどうもありがとうございました。 今年1月17日は日本に居合わせ、神戸メリケンパークの阪神大震災の記念碑に行く機会もあり、特別番組もテレビで見ました。ある番組では、震災の時に赤ん坊だった男の子たちの軌跡を紹介していました。今は成人間近の彼らですが、神戸レインボーハウスで遊んだりケアを受けたりしていました。レインボーハウスはあしなが育英会により建設・運営されていて、去年TJWK関西の方が実際にその施設を訪ね様子を詳しく伝えてくれたことも思い出しながら番組を見ていました。TJWKは東北レインボーハウスのために寄付活動をしています。こういうことにお金が使われるんだな、いいことだなとあらためて思いました。 去年心に残ったことを紹介したいと思います。 去年10月、サンフランシスコ日本町にあるNEW PEOPLEでTJWKの販売展示イベントを開催しました。同じ日に米海軍や海兵隊によるFleet Week、SFジャイアンツの試合をはじめ、いろんなイベントが開催され、市内の交通渋滞が心配され、大掛かりなイベントの狭間となった日本町は空洞化。しかし天気は快晴、のんびりと散歩を楽しむ人たちや、TJWKのことを知った人たちがたくさん立ち寄ってくれました。その中でとても印象に残ったお客さんが一人… 去年秋は日中間の領土問題が引き金となり、反日デモがサンフランシスコ中華街でも行われている頃でした。そんな折に、車椅子に乗った中国人の男の人がブランケットを買ってくれました。英語に強い訛りがあったので生まれはアメリカではないはずです。手も少し不自由そうでしたがこんなメモを手渡してくれました。 BEAUTIFUL AND COLORFUL BLANKETS KEEP YOU WARM AND YOUNG AT HEART FOR A GREAT CAUSE 「寄付ための美しくてカラフルなブランケットはあたたかいし気分も若返らせてくれますよ」という大意です。Warmはきっと体だけでなく心も温かくなるよ、と言ってくれていると思います。「心温かく、心若く」です。 電動車椅子に引っ掛けてあるリュックにブランケットを丸めて入れてあげると、その中国人のおじさんはウィーンと風を切ってビルを去っていきました。あの時はポカンとしていましたが、今はあのおじさんのことちょっとカッコイイなと思っています。 Keep you warm and young at heart. とてもいい言葉ですよね。 心温かく心若く これからも少しずつですがモチーフをつなげて寄付につなげていきます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。
ショッピング中の社会見学、社会の窓
散歩でも遠足でもないですが、日本帰国中のショッピングでの「にた社会見学」。 新しい腕時計が買いたい、とまず妹とショッピング。「予算は?」と聞かれ「XX ぐらいかな」と、そのセンで探すもあまりいいものがない。とりあえず断念。 日を改め、ゴージャスな姉とショッピング。姉妹で私だけがゴージャスでない。姉に「稼いでるんだから予算上げろ」と一言。そういうわけで予算を組み直して時計を物色し始めると、身に着けてみたいと思う時計が何点か。時々可愛いな、と思うものが並べてある店だけどファッション路線が違うということで、自分のものは一度も買ったことがないという某店で、第一候補をようやく購入。ヒマそうだった(午後4時過ぎ)というのもあり、店員さんと四方山話に花を咲かせ、午後5時ぐらいまでナンチャラカンチャラで手間取り、気がつけば、オジサンと若い子のカップルが何組か店を賑わしている。その彼らの年齢差(どのカップルも同じような年齢差)、親子ではないよなと思わせるオーラ、などなど、探偵の目はギラギラ光る。 店員さんに「なんか急に込み合ってきましたよね」とアゴをしゃくってカップルたちを指すと、「そうですね、この時間帯はいつも… 会社が終わる時間なので」と店員さんも目配せしてくる。「やっぱりそうなんですね。財布と一緒に来なきゃ、ですよね」 そうか、そうなのか!ま、世の中そうだよな! しかし... 20年前に私はとある財布を買い、「テメーのその財布に、その値段を超える現金が入ってるトコ見てみたいもんだね」と家族にバカにされたことがあるのですが、今こうして振り返ると、「アタシ、もうそんなに貧乏じゃないのかも...」と客観的に自分を見つめることができました。でも貧乏性は直っていません。
