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島根の旅 – 石見銀山

昨年いろんな方々から島根情報を頂き、ついに島根訪問が実現。思い切り堪能してきました。東京駅夜10時発の寝台特急列車「サンライズ出雲」に乗り、朝10時に出雲市着。初めての寝台列車は、もうその中にいるというだけで大興奮。岡山から山間部を通り抜けて宍道湖が見えたときの感動は旅の気分を一層盛り上げてくれます。 出雲市からすぐに乗り換えて大田市へ。世界遺産の石見銀山をまず訪ねます。大田市までの山陰線は海沿いを走り、場所によってはプラットフォームから浜に打ち返す波が見えます。そう、堤防がない!そして石州瓦の橙色の屋根と山の色がとても美しい!お寺の屋根も橙色!そんな小さな景色が旅のご馳走。 明るい橙色の屋根は新しく、古いものは色が混ざり合っている 石見銀山では「他郷阿部家」なる武家屋敷を復元改装したお宿に泊まります。ここを経営する群言堂というアパレル会社のことを知らなかったのですが、それについてはまたあとで。お宿到着はお昼前。群言堂の本店のカフェで食事を軽く済ませてまずは銀山へ! 午後1時からボランティアによる無料の銀山案内があります。12月中旬の観光オフシーズンとあり、2時間の散策コースに参加するのは私のみ。ボランティアのおば(あ)さんは「マンツーマンは初めてです」と元気ハツラツ。定年退職後、銀山の歴史を勉強して自分の足で銀山を歩き回っているとのことで、歴史、地理、植物、地域の活動に詳しくて熱心。彼女の指差す方向に銀山の頂上が、銀の鉱脈があることを示す羊歯が、間道が、何某の墓が、寺が、神社が、シニアボランティアによる草抜きの成果が!!!内容が濃い!足が速い!彼女の銀山ラブを私一人で受け止め切れない!!! 銀山の鉱夫たちの住居跡 でもとても楽しかった。龍源寺間歩の中も歩きましたが、オフシーズンなのでほとんど誰もいない。銀山の町のことなども二人で色々お話しながら3時間は経過したでしょうか。もう他人とは思えないほど濃密な時間を過ごしました。 この大森町はテーマパークのような「作られた感」がほとんどなく、ありのままの生活感が溢れていて、おみやげもの屋さんで町がひしめき合うということはないようです(オフシーズンに行ったから分からない)。でも銀山の町らしく人に訪ねてきてほしいという努力は感じられ、家の軒先に散策する人たちが楽しめるような花がいけてあったりします。人口420人で高齢化や過疎化も進んでいるし、24時間体制で観光客を受け入れるキャパもなければそのつもりもなさそうな、自然な感じがとても気に入りました。 日暮れとなり他郷阿部家へ。ここは群言堂という会社がやっていて、その経営者である松場登美さんは三重の人。全国で講演して歩き著書もたくさんある有名人。そんなことは何も知らずに、友達の「(クラフト好きだから)絶対ここは気に入ると思うよ」という一言でやってきて大正解!宿は素敵、パジャマや寝具は群言堂のもの、お料理は若々しくて美味しい地元の素材を使った家庭料理、本棚には私の好きな白州正子や宮本常一の本が並ぶ。夕飯はもう一組の宿泊客である視察団と、群言堂のデザイナーさん、そして松場さんご夫婦とご一緒しました。類稀なる社会勉強の機会でもあり、「やっぱりな」的な認識を深める夜でもありました。本当ならもっとリラックスした状況で松場さんご夫婦とお話がしたかったです。 阿部家の入口付近 (BEFORE/AFTER のビデオ拝見。この改修のすごさが分かる) 朝食後、折角だからと群言堂本社を見学させてもらいました。夜のうちに松場登美さんのインタビュー本を読んだので、ちょっと知恵をつけた状態での見学です。本当にこんな過疎の村によくこんなにも若者がいるね!と驚きます(100人も雇用しているのだそうで)。ただふらっと銀山を見に来ただけなのに、まるで視察に来たみたいなことを言っていますが… 帰りのバスの時間を大幅に間違えて、レンタサイクル屋のおじさんとほんとうにどうでもいいことを長話。ここでは悠久の時間が流れているのでした。 また行きたい。

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メイド・イン・ジャパン

一時帰国の前には「買い物リスト」を余念なく作成し、必要なものや欲しいものは忘れずに買おうと思うのに、いざ日本に入国すると物欲が過度に刺激され、せっかくのリストはどこへやら。そんな物欲に翻弄されながらのショッピング中に新たな発見がありました。 干支ハンカチ 集める先から紛失しているので手元にはあまり残っていないのですが、今回は12月から新年にかけてと干支ハンカチを買うには最高の時期に帰国。しかし、蓋を開けてみれば、ロゴが元々「馬」である某ブランドのハンカチが干支用にデザインを工夫したとも思えない状態で売場を占拠し、非常に残念な結果でした。去年の巳年はヘビという題材をどう料理するのかが楽しみだったのに比べれば、テンションがぐっと下がりました。そんな中見つけたのはこれ。「馬が九頭=ウマくいく」という縁起かつぎの「はん勝ち」だそうで。 BAOBAOのバッグ 日本に行ったら絶対見たいもののひとつが三宅一生のBAOBAOの鞄。でも「革でもない、ただの塩化ビニールなのに高い!」という人とは一緒に見に行ってはいけません。ヴィトンのバッグ1個分のお金でBAOBAOのバッグが3個ぐらい買えるのだから、もう好みの問題です。次から次へと新色やら三角の大きさや表面加工を変えては新作が出てくるので、それを手にとって見ることができる日本の人が羨ましい! ネットで目星をつけて行ったものの、新宿伊勢丹に行ったのは12月半ば。毎月月初に新作が出て、早々に品薄になるため第一週目に足を運ばないといけないらしい。メイド・イン・ジャパンであるため海外の客で買い占める人も多いとのこと。店員さんやBAOBAOファンに御指南賜りました。この後名古屋高島屋で敗者復活戦に挑んだら一番欲しかった色と形のものがあった!しかしその二日後には名古屋でも完売(同じ商品が)。あの時、思い切って買っておいてよかったわー! コムデギャルソンの服 ギャルソンの店員さんに熟女が多いのはファンが川久保玲とともに歳を重ねたからなのでしょうか。ギャルソンの中でもブランドが細分化しているので一概には言えませんが。今回PLAYのセーターを来て東京をブラブラしていたら、中国人の女の子のグループに「PLAYの服、どこで買ったの?」と英語で聞かれました。しばらくして同じ子たちがPLAYのTシャツを数着まとめ買いしているのを発見。このあたりの諸事情に詳しい妹に聞けば、「ギャルソンの服はほとんどメイド・イン・ジャパンだから、お土産として買う人もいる」とのこと。 日本人がiPHONEだのGALAXYだの日本製ではないものに嬉々として大枚はたく中、日本を訪れるガイジンたちはこんなふうにメイド・イン・ジャパンに食いついているのかと知り、なんだか崇高な感動すら覚えた次第です。

靖国神社&遊就館

日本の長旅から大寒波が襲うカナダに帰ってきました。 いきなりですが、靖国神社参拝体験から書こうと思います。そもそもあの神社に行ってみたいと言い出したのはガイジンである教授のほうでして。政治ニュースを追っているガイジンならば「ヤスクニサンパイで揉めるヤスクニに行ってみたい」と思うのでしょう。日本に帰国するたび、東京に行くたびに物欲が刺激され買い物三昧になってしまい、こういうところに行くための時間を取るのは難しい。今回も日本のデパートのメンズ館の充実振りを教授に体験してもらうための新宿伊勢丹のメンズ館訪問がなければ靖国参拝も実現しなかったという次第です。クリスマス前の修羅場と化したメンズ館、高級品が飛ぶように売れる新宿伊勢丹を体験し、人疲れを癒すために靖国神社でも行きましょうと。しかし5時閉門。警護が厳重な駐車場から「ここかあ…」と眺め、千鳥ケ淵を歩いて戦没者墓苑をこれまた外から眺めました。暗くて怖かったです、千鳥ケ淵。 そんなわけで時間がなくて教授は中まで靖国神社を見ることができませんでした。私もメディアを通じての「ヤスクニ」しか知らないのですが、代わりに見てきてあげましょうというわけでもう一度仕切り直して行って来ました。ヤスクニ=右翼なイメージがつきまとうけれど、周辺の政治的には中立的な人々に「遊就館は一度訪ねたほうがいいよ」と薦められたのも理由のひとつ。 実際行ってみると、パワースポット巡りに熱心な女子たちが靖国神社には皆無。まだ記憶も生々しくパワースポットに昇格していないのでしょうか。女子の線引きはここにあり、ですね。一応参拝して、軍犬、軍馬が祀られているあたりにある遊就館へ入場。初めてなのでわかりませんが、いきなり五ニ機に迎えられたのは、映画「永遠のゼロ」のせいでしょうか?展示されている遺書も特攻隊のものが多い。 まず「英霊のなんとか」というような題の映画を見て、それから館内見学。近代史の説明から始まりますが大政奉還からなので長い。戊辰戦争、日清・日露戦争、第一次世界大戦、そしてやっと第二次世界大戦。この日本近代史をよく知っている人が見ると、その人の政治的信念によっては反応が大きく変わること間違いなしの展示です。戊辰戦争ぐらいの過去だと新撰組を英雄視することに抵抗を感じることも一意見として大きな声で言えます。しかしこの靖国訪問の3週間前に京都で新撰組ゆかりの地を散歩したときに、新撰組の歴史同好会が新撰組の歴史を正しく理解してもらうためにいろいろ活動しているのを知って驚き、新撰組の段階でこれほど熱くなるのだからな… と第二次世界大戦のあり方については大きく揉めることは仕方がないと深い溜息をつきます。私は司馬遼太郎の描く新撰組は知らなくて、子母澤寛の著作で新撰組を知ったのですが、司馬遼太郎の歴史観に反感を覚える人も多いのだそうで。子母澤寛の著書は中立的らしい。この近代史の展示部分は、賛否両論はあるものの、そもそもなぜ日本が日清・日露戦争を経て二つの大戦に参戦したのかをある一面から語ります。ちょっとはっとする部分もありますよ(いい意味で)。 話がどんどん逸れますが、「永遠のゼロ」で私が良かったと思うシーンは現代の若者を演じる三浦春馬が同年代の友達に「特攻隊なんて自爆テロだよ」と言われムッとするシーンや、自分のおじいちゃんを「ダメな奴だった」と言われたのを真に受けているシーンです。日本のトップガンみたいな岡田准一いいトコどりの作りの映画なのですが、そういう一個人を英雄視する(したいという願望)ことと、第三の眼で見たときの冷酷とも思える発言が対峙するシーンというのは、すべて三浦春馬が演じぬくシーンなのですね。私はそういう「社交的な場ではできれば避けたい会話」のシーンのほうが大事じゃない?と思ったのでした。春馬派か准一派かという問題ではなくて。 さて遊就館に話は戻ります。以前から友達に「遺書のコーナーがいいよ」と言われていたのでそこへ進みます。ここも特攻隊のものが圧倒的に多かったのですが、満州の野戦病院で看護を勤めた女学生、沖縄の学生、日本の支配地出身者の遺書なども。年齢を見ると皆20歳そこそこ。その遺書の達筆さ、文章の素晴らしさに驚き、内容に涙が溢れます。辞世の句を詠んでいる人もたくさんいます。友人によればあの時代は代書・代筆による手紙が多いということですが、それでも内容そのものは本人のもの。彼らの写真、遺品、遺書、経歴を読んでいるうちに4時間以上も時間は過ぎたのでした。それでも全部を見切ることはできませんでした。 戦争体験者が高齢だし、そういう人たちがいなくなったら遊就館の展示内容はもっと変わってしまうかもしれません。行くなら今のうちかも。 靖国神社周辺で上下真っ赤のスーツを来た男と上下真っ白のスーツを来た男の二人連れが歩いていました。頭は坊主刈り。教授が「コメディアン?」と聞いてきましたが、いかつい表情からもそうではないのが見て取れます。「違うよ。たぶん…」と説明してみて、私も真っ赤なコートを着ていることを思い出し、やっぱり普通の人だったかもしれない、と思ったのでした。

ロシア民話を伝えるマトリョーシカ

マトリョーシカを収集し始めて4年。可愛いだけでなく、いろんな役目を担っているマトリョーシカが存在することを知るようになりました。その役目の1つが民話を伝えること。話の要所が人形の腹部に絵として描かれているのです。宗教的な話、神話っぽいもの、いろいろありますが、私には民話ものが可愛く映ります。 今回日本語では「おだんごパン」と呼ばれる民話のものを見つけました。ロシア語では「Kolobock」という名前の話です。最後は狡賢さではおだんごパンを上回るキツネにやられてしまうという怖い話ですが、パンなのだから食べられて当たり前。パンの分際で旅に出たり歌を歌うことのほうが身の程知らずです。そういう意味では「己を知れ」というメッセージが込められた説教臭いストーリーなのに、マトリョーシカによりここまで愛らしさが昇華してしまったのですね(勝手な憶測)。 私がこれを買おうとしていると、店先でロシア人二人が「パン」と呼ばれる物体が英語で「Bun」なのか「pancake」なのか揉め始めました。オーブンから焼き立てのパンが森へ転がっていくのだからパンケーキではペタンコすぎるということで「Bun」に落ち着きました。二人が揉めている間、私は他にもいいものはないかと血眼になってブースを探していましたが。でも日本語だと「おだんごパン」?団子はオーブンでは焼かないけどな。 今回購入した「おだんごパン」マトリョーシカは、民話部分の絵のセンスが私の許容範囲ギリギリ。私は完成度の高いものも好きですが、こういう「どうしちゃったのかな…」というものも好きで、迷うことなく私のマトリョーシカの森にお入りになられました。 ところで、マトリョーシカは明治時代に日本からロシアに持ち出された箱根の入れ子細工が元になっているそうです。前々から日本のネットや雑誌で知ってはいましたが、眉唾だな…と思っていたところ、バアさんともう一人のロシア人が「日本のダルマが元だ」と言うのでロシア人が言うなら本当かなと信じることにしました。信じるも何もいろんな方がそう書いているので真実なのですが。しかしバアさんは「ダルマ」だと言っていて、どこから聞いたのか「必勝祈願ダルマ」のように片目だけ瞳を描いたマトリョーシカを作ってみようかな、とワイルドに想像を膨らましていました。私はそんなものは買いませんよ、とは伝えておきましたが。 テイラー・スウィフト似 しかし箱根… 今回の旅先のひとつでもあります。見にいきたいな。

一年後に届いたセミカスタムメイドのマトリョーシカ

去年One of a Kindに行った時、ショーの終盤に行ったのでマトリョーシカばあさんに「いいものはもう売れてしまった」と言われたのですが、実はバアさんがいいと思っているものと私の好みはかなり違います。申し訳ないと思ったのか「好きなのを作ってあげるから」と言われ、注文して作ってもらったのがこちら。 「出来上がったら郵送する」という話だったのですが、いつまでたっても郵送されてこず、あれはなかったことだったのか… と諦めていました。一年経ち、今年のOne of a Kindに行くと、すぐにバアさんが「これこれ!」と注文していたマトリョーシカを出してきました。 私が選んだ色、髪型、てんとう虫が付いていて、まつげエクステンション&ブルーのアイシャドウ、ぽってりした唇にリップグロスが濃いお姉さんです。唇も半開きとセクシー。大満足ですが、私は「てんとう虫を気持ち悪いぐらいにたくさんくっつけて欲しい」と頼んだのに、それは却下されたか忘れられたようです。その代わりに黄金の蝶がくっつけてありました。それが彼女のテイストなのでしょうか。しばらく眺めていると、かなりギャル度というか女子力の高いマトリョーシカになっている… とババアのセンスに驚かされました(セクシーさに加えてバランス悪そうなゴールドの蝶のシールをあしらうという荒業が、これはギャルだと思うことでまとまって見える)。 ババアは見た目には地味ですが、いろいろ話をしてみると結構下世話な話に乗ってきます。クラフトをやっている人の中には「真心こめて」とか「羊に思いを馳せて」とかメルヘンチックな心で作っている人もいるかもしれませんが(ま、手芸雑誌の戯言に過ぎないのかもしれない)、私はそういうのはちょっと苦手。というのも、そういうのと作品の完成度の高さは別だと思っているから邪魔に感じてしまうのです。だいたい、恋心を寄せている人や、家族・友人など、好みがある程度わかっている人にものを作る場合には「きっと喜ぶに違いない」と心はこめられますが、クラフトショーで不特定多数の人へのものづくりに「真心をこめて」いるほうが気持ち悪くて胡散臭いと私は思います。むしろ「突っ走っている」タイプの人たちの作品のほうを見ているほうが楽しい。 マトリョーシカばあさんの突っ走り方は、ちょっとブログでは書けないんですけど、作品がバカ売れしてマトリョーシカ御殿を建てるぐらいになったとしても、彼女はマトリョーシカに絵付けしてるだろうな、というところと、ロシアからカナダに移民しているので「ロシアへの望郷の念」に駆られ「ロシアのいいところ見せたい!」という気持ちを持っているところでしょうか。

チェブラーシカ マトリョーシカ

表題はわざと韻を踏んでいるわけではありません。 最初私はチェブラーシカのことはまったく知らず、ネズミだと思っていました。実は猿。しかもオレンジの箱の中にまぎれて南国からうっかりロシアに来てしまったという馬鹿者ですが、とてもかわいいストーリーなのですね。モンチッチに似ていなくもない… そばかすがないだけで。 One of a Kind ショーで私が懇意にしているマトリョーシカばあさんにもスマホで写真を見せると、 「Cheburashka!!!」 とロシア語発音で叫んでいました。「ロシア人なら誰でも知っているわよ、モスクワオリンピックのキャラクターだったのよ」とテンションを揚げていましたが、それは勢い余った結果のホラ。キャラクターだったのは熊のミーシャです。 一番ちびっこのはずのチェブラーシカが看板キャラであるために一番大きい外側のマトリョーシカとなっていて、ワニのグーナが平面なためミュータント・タートルズ似になってしまっているデフォルメ具合がとても素敵。いや、もしかすると耳が横に張り出しているから外側にするしかなかったのかな。 チェブラーシカのおなかに描いてあるのはクリスマスオーナメントかと思っていたら、異国での寂しさを紛らわすために遊んでいた独楽でした。 しかし値段はこのレベルのマトリョーシカとしては高いかもしれない。人気キャラクターなのでコレクター狙いなのでしょうか。私は全然キャラクターグッズは集めていないのですけど。 これはロシアから発送されたのですが本当に私の手元に届くのか心配しておりました。3週間程でちゃんと届きましたが。今まで私の郵便物を紛失したのは、唯一なんと日本の郵便局です(80年代後半の話)。私のハンドメイドグッズを紛失してしまったので文句を言ったところ、郵政大臣の立派な署名入りの記念切手セットが送られてきて、「謝罪するときに威張るなんて…」と憂いを感じたものです。

電子書籍の厄難その2

木曜日の夜から何やら急ぎの仕事のメールが飛び込んできて、週末徹夜をしたらさすがにそういう無茶は堪えた。自分へのご褒美に、ショボショボの目でアマゾン・ジャパンで日本語電子書籍を買おうとしたら今までワンクリックで買えていたのに買えない。カスタマーサービスの人にチャットで事情説明すると、海外居住者で海外発行のクレジットカードで決済する人には「ご利用いただけません」と… ふうん… 海外発行カードで印刷版の書籍はさっき買って実家に送りつけたのにな...と腹立たしい。でも、それならアマゾン・ジャパンのギフトカードを自分で自分に買えば日本円での買い物になる!いいこと思いついた!やるな自分! 「自分へ。頑張ってね」 とメッセージも入れて1000円分購入。そしてそれをアマゾンのアカウントに繋げて… いろいろ試行錯誤したけど使えなかった。キィー! しかし朗報。FBに書き込んでおくと連絡してくださる親切な方々がいるものなのです。島根県情報のときもそうだった。同じ問題が起こったという海外在住日本人から裏技を教えてもらった。日本にいる妹に私のアマゾン・アカウントにログインしてもらい、フツーに海外発行カードで買えた!そしてその後、自分でログインしてもう一冊別の本を買えた! 欲しいものは買えた… アマゾン・ジャパンに立腹しているのに、ギフトカードを含め散財したのが悔しい。。しかしこれはアマゾンだけの問題じゃない。 英語のような言語の書籍なら、世界のあちこちからダウンロードで買われると困るのは分かる。たとえば、アメリカやカナダなんかと、インドとではまったく同じ英語書籍の価格に大きな差があるのは理解できる。しかし日本語。日本列島以外に日本語が公用語だったり日本語話者がやたらと多い国があろうか(いやない)。日本国外にいて日本の電子書籍が買いたいのは、日本語書物を渇望する海外在住日本人か、日本語学習者ぐらいなもの。出版業界が落ち込んでいるのなら大切にすべき筋の上客じゃないか! じゃ、出版社が違法コピーや海賊版を恐れているとしよう。それは正規価格が高ければ高いほど、危険を冒してでも海賊版ビジネスをやる価値があるということ。だったら「古本ビジネス」があり得ない電子書籍の価格を違法コピーするのが馬鹿馬鹿しいぐらいに下げればいいのに!と素人の私は思う。 前回の honto と揉めた一件で少し賢くなった私は、アマゾンの人に「どうせ使用権だけを売っているんですから海外の人への敷居は取り払ってくださいって、会社にちゃんと言っておいてくださいよ」的なことを言った(もっと丁寧な言い方を実際はした)。 この話を本日まとめて教授に報告したら「日本のIPアドレスがあればいいってことだな。とってあげようか」と。いいことゆーね。やってやって! 「でもこういう話で髪の毛逆立ててるのが面白いから、このままでいこう」 だと。

ROBUST

ハイテク業界に限ったわけではないと思うけど、流行っていてやたらと使われてるけど嫌いな単語や言い回しがたくさんあります。そんな言葉を無節操に使う人たちが苦手だし、そんなものを訳さなければならない翻訳者は振り回されます。今一番嫌いなのはRobust。コンピューター用語(?)としては「例外的、想定外、稀な状態にでも対応できます。モレは少ないです」というような意味。「堅牢な」とか「ロバスト」と和訳されることが多くて、時間制限もある中そうとしか訳せないこともあるけど… そんな訳語も場違いに使われたりすると困りもの。形容詞なんだから名詞との相性の問題があるし... それしか訳語をあててはいけないはずもなく... ワインの能書きにもRobustはつきものです。こちらは「フルボディ」「濃厚」みたいな意味合いですが、要は「ほのかさや繊細さがない」ということです。ここで私は妙に納得。そう、Robustを多用する人々の言葉遣いに「ほのかさや繊細さ」が欠如しているのです。そーかー、君たちがrobustな人たちなんだね!! ついでに言ってしまいましょう。 よく仕事のプレゼンなどで「At the end of the day」が連発されるのを耳にしますが、これも大嫌いな句のひとつ。レ・ミゼラブルの歌じゃないですよ!「At the end of the day」を耳にすると腹が立ち、胡散臭く聞こえる」と友達に告白したら「ミィー・トゥー」と即答が返ってきた。類は友を呼ぶとはこのこと。 でも、こんなふうに感じているのは私たちだけではない! http://www.urbandictionary.com/define.php?term=at%20the%20end%20of%20the%20day 「知性に欠け、大して言うべきこともない人たち」などと書いてあります。

二日目

やっとクラフトショーが終わりました。蓋を開けてみたら案外売れました。でも労力とか材料費の面から考えると最低賃金にすらならないので、好きだからこそできることですね。去年と比べると来客数は激減だったそうですが、今年初めて参加なので、「あらそうなの?」と他人事でした。 去年作ったコレの最後の一本を見つけ出して速攻買いしてくれた中国人の女の子がいました。一日目のことですが。右側の紺色のほう。ギュっと握り締めて「This is mine」と言っている姿が可愛かったです。いろんな糸で作りましたけどね、アルパカシルクの超極細との相性が一番でした。 一日目にカナダ人の友達がダウンタウンからわざわざ来てくれて、サンフランシスコで繋げたTWJKのコレとクッションカバーを買ってくれました。とても嬉しい。 一日目が終わって帰宅すると何やら悲壮感を帯びた仕事メールが。二日目が終わって帰宅すると悲壮度が倍増したメールがいくつも。只今徹夜中。徹夜したからって効率よく仕事できるわけじゃないけど。今やらなければ明日にもメールが来そう。嗚呼…嗚呼…

一日目

今日はマーカムでクラフトフェアに出店していました。明日もですが。明日は午後3時まで。 自分のブースの写真撮ったつもりだったけど、AKAI CERAMIC STUDIO の部分しか撮ってなかった... ニットも思っていたより売れました。作るのに精一杯で、袋もないし、ディスプレイもクリーニング屋みたいなことになっているのですが。ちゃんとディスプレイしないと買い物する人の気分が盛り上がらないだろうなと反省中。高級な糸を使っているんだから、能書きはつけたほうがいいよ、ともアドバイスを受けた。やっぱりそう...だよね。そんな中からでも買ってくれる人たちがいたのですよ。感謝! TJWK のものもいくつか売れました! ついでにハンドメイドものを扱うお店の人にスカウトされました。割と近い店だし、売れ残ったものでいいんならどうぞどうぞ、という感じです。これを本業にやっているなら二の足踏んで悩む点もあるのですが、趣味でやっているだけなのでトライしてみてもいいかなというかんじ。 家に帰ってきてメール開いたら本業のメールがいっぱい。遊びでやっている仕事だと何事も軽い気持ちで対応できるけど、本業だとそうもいきません。明日店番しながら翻訳しよっかな...今日はモチーフ編ながら店番してた...