Downton Abbey (movie)

やっとやっと、ダウントン・アビーの映画版を見た!! 一緒に行ってくれるファンを見つけるのが難しかったけど、2回見てもいい、と言ってくれる人がいて助かった。あのドラマを見ていない人にはこの映画はわからないかも(ドラマを見ていることを前提に作られているので)。それより、ダウントン・アビーファンは圧倒的に女性(基本、中年以上)で、後はゲイ。何より、有色人種が私しかいなかった(週日だったから?それとも場所のせい?)タキシードにシルクハットの殿方もいて、私もドレス来て見に行けばよかったと後悔。ワンシーズンかけてやるドラマを2時間に凝縮しているので、必死で見てないと逃してしまう。泣けるし、笑えるし、考えさせられるし、衣装がきれいだしで、大満足。大きなスクリーンでもう一回よく見たい。カナダは10月21日が総選挙なので、映画の予告編の合間に「投票しましょう」の広告が何度も出てきた。

Parrots of Ookayama 1

Episode 1 : Going to Tokyo Shoko was flying from Toronto to Tokyo, waking up to the muffled engine. The airplane was bouncing a little. Somewhere in the cabin, a baby was crying. Her entire body ached. The stale air amplified her discomfort. She was desperate for fresh air. One eye opened, and met the… Continue reading Parrots of Ookayama 1

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

数年前、ロンドンに3カ月滞在するときに、UK在住の人で面白いこと書いてる人いないかなと探して見つけたのがブレイディみかこ。この本は、彼女の子どもの話なので、子育て経験のない人間にはわからないこともあったけど、面白かった。タイミングもよかった。グレタ・トゥーンベリがUNでスピーチして、今週は世界中のティーンエージャーが気候変動に手をこまねいている政治家たちに抗議してる真っ只中だったので(ブレイディみかこの子供は気候変動のデモに参加したかったのにできなかったので、その思いの丈をバンド結成に託している)。翻訳の仕事で気候変動について調べることも多く、ふと思うのだけど、グリーンなデモは大昔ベトナム戦争が起きていたときの反戦デモに似ている。二酸化炭素って何でしょう? みたいなことを学校で学びたての若い子と、そんなものはとうの昔に習って知っている!と言っている大人との争い。二酸化炭素ひとつとっても、科学的な発見は近年いろいろとあったし、石油は今はもう地表付近にはないとか、若い子のほうが最新情報をよく知っている。反戦デモは「戦うって、私たちがですか?」なので、どちらも若者が中心。大人は資源が枯渇してきてるのを知ってても、自分が生きている間に枯渇しないならいいやとか、猛暑もあと5年ぐらいなら我慢しようかなどと、余生がどれくらいあるかで切迫感が全然違うのだと思う。FBで誰かが言っていたけど、日本の年金問題のように、世代間でのリソースの奪い合いにちかいかも。でも表舞台に出てきて発言するティーンエージャーを、「情緒不安定」と公に言う政治家ってすごいね。アル・ゴアに対して同じこと言える? って聞いてみたい。だから若い子たちが腹を立てるんだと思うな。家の中で「あの子はちょっとおかしい」とごにょごにょ言っているのとレベルが違うもん。

ハチのムサシは死んだのさ

The Kiwiberry またハチに刺された。その日、私は一歩も外出していない。網戸を開け放した窓から入ってきた模様。私は袖が複雑な形の服を着ていて、ハチはその袖の中にこっそりと侵入し、長い間潜んでいたらしい。そしてバスルームに行ったとき、不意打ちにあった。2年前にも刺されたので、「今度はアナフィラキシーショックが起きるかもしれない.......」と狼狽えるも、ハチはまだ生きていたので、とりあえずバスルームのドアを締めきった。そして片手で「ハチに刺されたときの応急処置」と検索。←こういうときは、アレクサやシリに聞いたほうが速いと学習。検索結果を読みながら、「今は忙しいからクリニックに行っている暇がない、気合で直したい」と非科学的になる。結局、大丈夫そうだったので、クリニックに行かずに済んだが。2年前、外出中に刺されたときは手が腫れ、その足でクリニックに行き、処方箋をもらった。今回はハチの種類が違うような気がする。2年前のはもっと黄色っぽかった。バスルームの中にまだハチは潜んでいる。電気を消しておけば、夜っぽくて活動しないかも、と思って電気を消す。しかしバスルームに行かないわけにはいかない。根負けして、そうっと入ったが、やつはまだバスローブの影に息を潜めて隠れていた。どうにかして屋外に追い出したいが、へたに刺激してまた刺されたりしたら、それこそアナフィラキシーショックが起きるかもしれない。悩んだ末、包囲戦しかない、と決意。午後10時、恐る恐るドアを開けると、やつは床にいた。死んでいるかどうかは私の視力では確認できない。私を刺したことで既に体力を消耗していたのだと思うけど、渾身の力を振り絞って最終攻撃を仕掛ける可能性がある。午後11時、家人に紙で突いてもらい、死亡を確認。ゴミ箱に死骸を捨てず、トイレに流してもらい水葬。西城秀樹が脳梗塞を患ってから「命の大切さを知ったから、虫も殺せなくなった」と言っていたのを思い出しては、一日中悶々としていたが、私は直接手を下してはいないぞ、と自分に言い聞かせた。さようなら、ハチ.......以上「大阪冬の陣ー蜂の巻」でした。

Some Like It Hot

またシカゴに行くので、シカゴがらみの映画を探していたら、『お熱いのがお好き』が出てきた。フロリダに着いてからのシーンが印象に強く残っていたので、出発がシカゴだということを忘れていた。久しぶりに見ると、男女の絡みが超レトロだけど、とてもおもしろかった。今の映画は「賢い女」や「強い女」ばっかり出てくるけど、マリリン・モンローがやってるようなバカっぽい子が世の中から消えているわけではないんだよな、と彼女に釘付けになった。マリリン・モンローってすごいな。女装の男といえば、ネットフリックス版の『Tales of the City』にも、すばらしい女装の男たちが(彼女たちは女になりたい人たちなのだけど)たくさん出ている(過去にタイムトリップしているシーン)。で、さらにシカゴがらみのものはないかと探したら、あった...... ロックバンドの「シカゴ」ネットフリックスでシカゴのロッキュメンタリーがあったので見た。なんか、バンドメンバーがすっごく真面目で驚いた。年取ってるせいもあるけど。大昔、アメリカに初めて来たとき、ペンシルバニア州の片田舎で「どんなバンドが好き?」と聞いたら、「シカゴ」と返事が返ってきたことを思い出した。ロッキュメンタリーによると、ちょうどその頃スランプ脱出した後だったらしい。どれもこれも今のシカゴ(町)を彷彿とはさせないけど、シカゴ絡みの映画はいろいろある(マフィア系のものが多いけど、『フェリスはある朝突然に』もそう)。他になんかあったら教えてほしい。ああ今、久しぶりにイライラがマックスに達し、追い詰められている。眠れないので夜な夜な映画を見てる。

ブログ引越して、その後

なんか、ブログを引越してみたけど、あの無料のブログサイトってのは、なんかこうヒット数が高くなるような仕掛けがあるのかしら(広告を貼るわけだから)。それとも、15年もやっていたから? 新しく引越したブログよりも、今でもヒット数がうーんと高い。(それか読書感想文の宿題のため、パクリに来ていた人が多かったのか。私の古いブログには「読書感想文」という検索ワードで来る人が多かったのだよ...)この新しいブログは有料なので、広告が勝手に表示されない代わりに「ヒット数を上げたければ金を払え」といろんなサービスやツールがある。有料サイトと無料サイトの存在意義は全然違うなと実感。新しいプログは自由になる部分が多すぎて使いこなせていない。なぜお金を払ってまでここに引越したのか、それはひとえに、ヤプログのファイル形式をそのまんまインポートできたから。実は、今の仕事が終わったら、ずっと書いてきた小説をぼちぼちここに載せようか(まだ未完で歯抜け状態)、と思っている。ずっとコーチングをしてくれていた人が、「人目に晒さないと書ききらないし、書きづらいとこはいつまでたっても書かないからね」と言うので、彼女と約束してしまった。確かに、人目に晒したほうがいいかも、とは思う。ヒット数がないので晒しても恥ずかしくはない。私が恥ずかしい人だと知っている人しか見に来ないから。しかも英語で書いてるし。「晒します」という宣言もしないとだめだよ、とコーチに言われたので、ここに宣言します。

Paper Box

Boxmaking 仕事が溜まって、仕事机と食卓を往復するだけの日が続くと、ついくだらないことを思いついてしまう。あるギフトボックスを分解して、それを型紙にして、ちょっと厚めの紙に型紙を印刷して、箱をいっぱい作ってしまった。かわいいし、エコだ! と思い、もっとかわいい紙を買いに行った。クレジットカードを家に置き忘れて。紙をいっぱい買って、レジで「$20です」と言われた時点で、カードを持っていないことが発覚。必死で小銭をかき集めるも、あともう少しのところで$20に満たない。焦ってかばんをひっくり返していたら、レジのお姉さんが、「あなたは学生だったわよね?」とウィンクしている。学割を適用して私の手持ち現金で間に合うようにしてくれる、ということらしい。「そうだったかも、そうです、学生です」と返事した。おかげで払えた。チェーン店の画材店なのに、お姉さん、気が利く!!あと、友達の真似して、アマゾンの空き箱でアマゾンハウス(猫用)を作った。しかし、うちの猫はこの家に入らないどころか近寄らない。箱が大好きなくせに。

夏の終り

北国に住むようになり、夏との関係が変わった。夏は、来るときは私を散々焦らし、去るときは置き手紙すら残さない。8月後半の晴れた日でも、ぱっと窓を開けると、「あ....... もういない」と直感的に感じる。夏は虚しさを教えてくれる。今の私からは想像もつかないけど、子どもの頃は野球ファンで、プロも好きだったけど、夏の甲子園を観戦するのが好きだった。トーナメント戦の「負けたら終わり」に儚さや悔しさを教えてもらった。特に、第四試合とか遅めの試合が好きだった。試合の後に、バァーっと二階に駆け上がり、屋根に登って、夕焼けを見ながらこっぱずかしい詩を作って、ひとり泣いていた。「第四試合後の夕焼け、見たことある?」と、踏み絵的によく人に訊いていた(わかってくれる人とは親友になっていた)。ある日、その詩が姉に見つかって「曲つけたるわ」と言われ、地獄の思いをしたのを覚えている。姉に作曲の才能があったわけではなく、でたらめに大声で歌われただけ。誰かに「虫除けにタンスの引き出しには新聞をひくとよい」と聞き、新聞をひいておいた。実家に帰ったとき、引き出しを開けたら、新聞がスポーツ欄で、巨人の定岡が20勝を上げていた。あらためて読みふけってしまい、断捨離に新聞は禁物、ということを学んだ。

RES GESTAE POPULI ROMANI

RES GESTAE POPULI ROMANI 断捨離を決行し、カリフォルニアから引っ越したときのまんまの段ボール箱を開けてみたら、『ローマ人の物語』のハードカバー版が全巻揃って出てきた。塩野七生にとって長い長い道のりだったこの作品は、私にとってもいろんな意味で「歴史」だった。1991年頃、 世界のタイルの本を読んでいて「イスタンブールに行ってみたい」と思い立った。まずは、京都のトルコ文化協会に行ってみた。「トルコについて学べる面白い本ありますか?」と訊いてみると、バックパッカーが書いた本を何冊か、そして「塩野七生もオスマン帝国を描いた小説書いてますよ」と『 コンスタンティノープルの陥落 』を勧めてくれた。これが、塩野七生との出会いだった。 インターネット以前の時代には、こんな悠長に情報を集めていたのかと思うと感慨深い。そして友達からも塩野作品を贈られたりして、どんどん読んだ。塩野七生は最初、ローマ帝国が東西に分かれて崩壊した後の歴史をずっと小説にしていた。そこから「ローマ帝国のことを書かなくちゃ」ということで、『ローマ人の物語』 を書いた(と本人が言っていたような気がする)。その間、私はトルコやイタリアに何回か行った(ローマの遺跡巡り)。パリのルーブル美術館に行っても古代ギリシャ・ローマのコーナーだけで一日つぶすぐらいの勢いだった。 今思い返してみると、トルコにはモスクワ経由か、シンガポール経由で行っていた。シンガポールで乗り換えるときはチャンギ空港で買い物して遊べるのに、モスクワ経由のときは、ソ連崩壊中だったので、空港に何もなくてショックだったのを覚えている。そして、私はチャンギ空港でラケットなどテニス用品を一式買い、トルコでテニスをして遊んで帰ってきたのだった。 でも、『ローマ人の物語』 を読み終わってしまうと、私も心の中で何かが完結してしまった。今年はレオナルド・ダ・ヴィンチの没後500年なので、それ関係の仕事を手に入れたい!と思い、久々に レオナルド・ダ・ヴィンチ が出てくる 塩野七生の小説をちらちらと読んでいた。やっぱり面白かった。でも仕事は来なかった……

Once Upon a Time in Hollywood (2回目)

2時間半以上ある長い映画だけど、また見に行った。2回見ても面白かった。前回は、ディスカウントデーの火曜日にVIP席で満席状態で見た(自分で払った)。今回は、月曜日の夜遅い時間だったのに、ディスカウントデーよりVIP席が安かった(おごり)。そこそこの混み具合だった。何だろう、普通のチケットの値段とほぼ一緒だった。同じコンサートを2日続けて行くと、客が違うから雰囲気も全然違うと友人が言っていたが、映画もそう。混み具合とか、客の反応ですごく変わる。で、VIP席問題について。VIPチケットを買う時点でプレミア価格を払っているが、さらにそこで飲み食いする場合、お給仕する人にチップを渡すべきなのか、チップを渡すとしていくら上乗せするのか、今悶々としている。いい格好シイのワタシは、結局レストランで払うチップと同じ割合で払っている。あそこで給仕してる人たちは客からのチップをちゃんと貰えているのだろうか。あと、給仕してる人が注文を取るためのタブレットとクレジットカードの読み取り機の両方を持って、両手がふさがっているのが解せない。 時間の問題だとは思うが、1つにまとめてあげたい。