インスタカート・デビュー

久しぶりに「今どき」な技術を商売にしているスタートアップ企業の手伝いをした。こういう仕事は人伝に来るから断れない。スタートアップといっても、シリーズBはクリアしている優秀なところなので、興味も湧く。

シリコンバレーの企業と仕事するたびに思うけど、出版翻訳とは比べ物にならないほどギャラがいい。出版翻訳で1カ月かけて稼ぐものが3日で稼げる(とは言っても、基本、内容に興味をもっていなければ、どっちの翻訳も苦痛&苦行でしかない。今のところ、私のところにはいつも面白そうなものが転がり込んでくるので、ありがたいが)。

しかも、スタートアップの案件は「つながること」を称賛しているのに、出版翻訳の案件で、同時進行で読んでいる本は「つながることの危険性」に警鐘を鳴らしている。世間に注意を喚起するほうには、お金があんまり回っていないのは、実に興味深い。

だから両方やるしかない。両方やっているほうが面白いし(私には)。

で、忙しくって食料品を買いに行く時間が惜しかったので、インスタカートデビューしてしまった。提携スーパーの商品をネットでポチポチ選び、それを「ショッパー」さん(ウーバーの運転手みたいな人)が、私に代わって買い物をし、届けてくれる。買い物リストを確定すると、確認メールと、ショッパーさんの顔写真が送られてくる。アブドラナントカさんという中東系のおじさんだった。

大変な大雪の日でトロントの交通網が麻痺しそうな日だったので、配達時間は「5時間以内」に指定。

おじさんは中華系のスーパーから、時々写メを取って、「豆苗はこれしかないけどいい?」とか「大根餅は冷凍しかないけどいい?」とこまめに連絡をくれる。「じゃあ、いらない」と言えば、インスタカートが返金してくれる。でぐのぼうな家族に頼むより優秀。商品は概ね割高なので、毎日使うわけにはいかないけど、大きくてかさばるものは、ちょっと余分を払ってでも、おじさんに持ってきてもらったほうが楽。

気に入った。だいたいテクノロジーは「家事のお手伝い」分野においては、遅れすぎている。今は、自分が忙しすぎるときの「お手伝いさん」代わりに、こういうシェアエコノミー系のサービスを使っているけど、老後にも役立ちそう。

2 thoughts on “インスタカート・デビュー”

  1. 私もスーパーの買い物サービスを調べていた所でタイムリーだわん。私は家にいる仕事じゃないからその辺も難しい。評判が良いところは食品のみだったり。まぁ今はスマホがないから何も出来ないけど。

    Like

  2. 受け取る時間はある程度指定できるよ。カナダではドラッグストアとも提携しているのでとりあえず、生活必需品は揃う。カナダでは商品割高になってるけど、アメリカならほぼ店頭価格と同じって聞いた。無料お試し期間があるから、試してみれば?

    Like

Leave a reply to ユキ Cancel reply