イライラを解消してくれるような静かな映画を見た。しかも予想外によかった。話の展開に驚きはなく、大体の察しがつくけれど、パンのたねをこねこねしている姿がほどよく官能的で、主人公のケーキ職人も、筋肉はついているのにその筋肉の上にぽちゃっとした贅肉がのっているところがすばらしかった。
おかしいな、と思っても流しているほうが幸せな気がするが、真実は追求したくなるものである。追求すると傷ついてしまうのに。どっちが幸せなのかは誰にもわからない。なんとなく全体的な話が見える分、銀幕が「こうだよな!」と押し付けてこないで、私ならこうしたのに、こうはしなかったのに、と自然に思わせるところが優れていた。たとえが悪いかもしれないけど、「家族っていいもんでしょ」みたいなことをこっちがどう思うかはさておきグイグイと押し付けてくるような映画は結構ある。だけど、この映画にはそういうのはあんまり感じられなかった。逆にグイグイ言われないと「ああ、そういうことか」とわからない人には、「なんじゃこれ、何が言いたいの?」と文句を言われかねない映画。
しかし、この予告編はかなりのネタバレの予告編だわん。
今私はものすごーくイライラしている。

例のもの、来てるよ!
これで、イラ、ぐらいになった?
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やっほー! 実物を見たらすべてが吹っ飛ぶわ。
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