Fahrenheit 11/9

マイケル・ムーアの新しい映画。もう彼の名前を聞いただけで「嫌だ!」とアレルギーを起こす人もいるけど、私はどっちでもない。話題になるから見に行くし、彼の言いたいことにも一理ある(……と私は何をいちいち言い訳しているのだろうか)。

11/9はトランプ大統領が選出された日なので、映画はあの大統領選のシーンから始まる。銀幕越しにあの選挙は振り返ると、笑っちゃうけど、もう振り返りたくない。

結局、普通の暮らしをしている人たちが「解決して欲しい」と望んでいる問題は、どっちの政党が政権をとっても解決しないから、怒っている人たちの話。私が、この映画に取り上げられている町のどこの住民になっても怒ると思う(銃撃事件が起こったフロリダの高校生たち、ミシガン州フリントの住民、ウェストヴァージニアの小さな町の住民など)。それに現状打破を計って努力する人たちを応援したい気持ちはある。

映画のタイトルが前作の『Fahrenheit 9/11』をもじってるので、新潮社も『新潮45』を休刊にしたのだから、新しく『新潮54』に生まれ変わって、また世間を騒がせてくれたら面白いのに、と思う。私はたまにしか読まなかったけど、好きだった人には気の毒ね。

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