白黒映画の仲間から「ロゴのデザインについてのドキュメンタリー映画だ」と聞いて行ってみたら、意外にも面白く、感動的ですらあった。カナダ連邦政府のロゴに使われているフォントはBakerville、と小ネタまで仕入れてしまった。
まずはカナダのメイプルリーフの国旗デザインの話から始まる。50年ぐらい前に誕生した若い国旗なので、今のデザインに行き着いた経緯を知っているグラフィックデザイナーはまだ生きている。今度の東京オリンピックのロゴで日本が揉めたみたいに、カナダも国旗のデザインでは政治問題になって大いに揉めたのだ。ちょうどその頃は、モントリオールで万国博覧会とオリンピックもあって、グラフィックデザイナーの活躍の場がいっぱいあった。
だからなのか、著名なグラフィックデザイナーはその頃稼ぎまくったのか、みんなステキな家に住んでいる。
「ROOTS」の今のロゴをデザインした女性が、なぜかおでこに絆創膏を貼ったままで映画に出てくるのが個人的に面白かった。傷が癒えるまで待ってあげなかったのか、目立たなくしてあげようと誰も思わなかったのか、あの絆創膏の下には何があるのか、気になって仕方がなかったし、グラフィックデザイナーとして成功するにはオシャレが必須ってわけじゃないんだな、とも思った。でも、この人がデザインした雑誌の表紙はすごく印象的なので、たぶん多くの人がどこかで見たことがあるはず。
あと、キックスターターで資金調達して作った映画っていうのも、面白かった。カナダの誕生日、カナダデーに合わせて公開したのもよかった。きっと日本の「日の丸」の丸の大きさや色にも細かい指定があるにちがいない。

