SHADOWBOX

ゲントで買ったレースでシャドウボックスを作った。シャドウボックスのくせに影がなく平ったいが。思わぬところでカルトナージュの基礎と材料が役立った。

フレームを買いに大型チェーンの手芸店に行ったところ、額縁コーナーに蜂がいて、買い物最中に刺されてしまった。場所が場所だけに「まさか!」と動揺。しかも、がっつりと刺され、手がみるみるうちに腫れて痛いし痺れる! 売り場のお姉さんは接客中だったし、若干パニックになりつつも、時間が惜しいので、フレームを買うことに。

とりあえずレジのお兄さんに「額縁コーナーに蜂がいて刺された」と告げてみた。その時点で私は大量の脂汗をダラダラ流していた。度肝を抜かれつつもお兄さんは優しく、店長に連絡とって事情説明。結局、手芸店の中には応急処置ができるものがない、ということで一番最寄りのクリニックと薬局の場所を丁寧に教えてくれた。だが、そのフレームを40%も割り引いてくれた。これは口止め料かな。

このチェーンは、トロントダウンタウン店で銃撃された人が逃げ込んだりしたこともあって、手芸店の割に(店に非はないけど)ニュースに出てくる。私が蜂に刺されたのは同じ店じゃないけど。

脂汗をダラダラ流しながら、心なしか呼吸困難も起きてるんじゃないかと心配しつつ、フラフラになりながら、そのクリニックの受付にたどり着いたら、安心感がどっと押し寄せ、涙声で「蜂に刺された」ことを告げてしまった。受付の人がびっくりして、「呼吸困難が起きてるの? それともパニクってるだけ? 状況によっては診察を急がないといけないから」と聞いてきたが、それを聞いて「待つのが嫌だから呼吸困難ってことにしとこうかな」と思った自分がいた。だから「いえ、パニクってるだけかも」と正直にお返事。

待っている間に医者が患者と話しているのが聞こえる。医者は英語が母国語で、患者の英語はかなりブロークン。ブロークンであることを割り引いて考えても、一体何が言いたいのかが判然としない(私には)。治療にまつわる書類の話をしたいようで、その人は「I just want to make sure」というフレーズは知っていて、それをリピートするのだけど、その後の英語がひっちゃかめっちゃかで、聞いているだけでイライラした。長い間待ってたんだから、準備ぐらいしておけばいいのに。蜂に刺されたって飛び込んでくる人がいるから、クリニックのお医者さんは忙しいんだってば。

命がけで買ったフレーム背景に使った布は水玉なのだけど、雪が降ってるみたいに見えるね。

背景の布はベルベット風の布

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