ある件について、ちゃんと実物を見て予習したほうがいいと思い京都にやってきたら、実物見れず。何やら今の京都は年がら年中観光客が押し寄せるように仕組まれているような気がしないでもない。
時間が空いてしまったのでかつて住んでいた地区を歩いてみたら、いろいろと変化はあるものの、まったく変わっていないところもあって嬉しかった。昔よく通ったバーがそのままで、オーナーもそのままだった。マイケルジャクソンの往年のコンサートをスクリーンで見ながら、
「この頃のマイケル、すごくいいよね」
「いやぁ、私はお肌がもう少し黒かった頃のほうが好きですけど」
「え?なんて?」
「もう少し前のマイケルのほうが」
「あ、もう少し前のね」
当時はもっとブイブイいわせているおじさんのように見えた彼も、いいカンジに仕上がっているではないか。
混み合っているバスに乗っていたら、20歳そこそこの女の子が『七つの習慣』を読みながら熱心にメモを取っている。実は、某米国企業勤務時代にこの本に基づいたワークショップ受講が義務付けられていたので、『七つの習慣』のことは知っている。でもサラリーマンがあれを読むのとはわけが違う。あの若さで「生産性向上」について必死に読んでいる姿がとても悲しかった。夢がない。せめてこっそり隠れて読むぐらいの「恥じらい」は持っていて欲しかった。いや、そんなふうに決め付けてはいけない。私もあれぐらいの年頃には寺山修二の文庫を鞄に忍ばせていることをおしゃれに思っていたのだから。今のおしゃれはアレなのかもしれない。
同じく京都で真夜中にタクシーに乗っていたら、ジョギングする男が飛び出してきた。真夜中にジョギングというのは私も実はやったことがあるので同情の目で見ていたけど、「あの人危なーい!」と後部座席で声をあげた私に、タクシーの運転手が「ああいう人はね、スペアの命もってはりまんねん」と言う。嗚呼、私は関西にいるんだ!と改めて思った。横にいた教授が「ナンテ?」と聞いてきたので、その関西風味をお伝えしながら通訳。それに対する反応が「ノーシット」だった。文脈的にはもろ手を挙げた感じの「ほんまや!」かな。
運よく「羊パレット」なる羊毛イベントと滞在が重なり、そこでTJWK関西の講習会も開かれるので立ち寄った。今までメールでしか連絡を取り合っていなかったので対面できて本当によかった。TJWK東京の人々とは去年も今年も顔を合わせることができていたのだけど、今回うまくお互いの都合がついてよかった。
折角だからと、素敵な糸の並んでいるAVRILへ。その隣には素敵なボタンが並ぶidolaが。AVRILは量り売りだから無駄が出ないのだろうけど、値段はアメリコの糸より高いかもしれない。まあ比べること自体が間違いというぐらい、置いてある品物の路線が違う。いろいろ悩んだ末、違う糸を2本引き揃えてもらったのと、桜色というか桃色というか日本っぽいピンクのループヤーンを買った。
冬の特別拝観ということで東福寺へ。



