パノラマ島綺譚の英語版

3年前に英訳した丸尾末広の漫画「パノラマ島綺譚」ってのが去年ようやく発売されて、アマゾンとか出版社のサイトから直接買えるようになった。アメリカ人と二人で翻訳したんだけど。それで最近アマゾンで買った(自分で)。

英語版はハードカバーで超豪華。


とある文芸翻訳で最終選考まで初めて残ったので、自分のプロフィールを更新しておこうと、過去の栄光はどこかになかったかしら?とこの漫画の翻訳のことを思い出して、検索してみた。そしたら、なんとトロント市立図書館に6冊もある。アダルト専用の本だけど。

図書館のデータベースを私の名前で検索するとこの本が検索結果に出てくる。「図書館のデータベースにいる自分」にちょっと酔ってしまった。

その文芸翻訳の最終選考までたどり着いたという自分の中での快挙も、結果が出るまでは人に自慢したい!と思ってこの数日間、一緒に喜んでくれそうな人に会えば自慢していた。結局落ちてしまったが…

一応最終に残ると詳細な事情が知らされる。納期とか報酬とか。しかしギャラがあまりにも低すぎた。これだったらスタバで働いたほうがうんとマシなレベルだった。普段は産業翻訳をやっているけど、それなら3日で稼ぎ出せる金額だった。もしあの本を翻訳するなら1ヶ月半はかかる。びっくりして椅子から転げ落ちそうになって、読み間違えたかも?と何度もそこだけ読み直した。

さいていちんぎーーーん!さいていちんぎんさんをどこかで見かけませんでしたか?

「パノラマ島綺譚」って売れない超貧乏作家がとんでもないことに手を染めてしまう話なんだなぁ…

2 thoughts on “パノラマ島綺譚の英語版”

Leave a reply to finch Cancel reply