三周年

東日本大震災から3年が経ちました。Think of Japan While Knitting (TJWK) の活動も3年目です。この一年は北米ではトロントとサンフランシスコで一回ずつ販売・展示会をしました。今年はCAD$496を「あしなが育英会」の東日本震災孤児のためのレインボーハウスの建設資金として寄付しました。

2012年にオレゴン州ポートランドにTJWKのモチーフ編イベントをしたのがきっかけで、昨年ポートランドにもTJWKができました。

2013年12月、日本に一時帰国したときに、TJWK東京の月例イベント、勝どき「太陽のマルシェ」の販売会を訪ねました。風の強い冬空の日だったのですが、TJWKのモチーフでブースはひときわ華やかでした。呼びかけ人以外の協力者の皆さんにも会うことができ、サンフランシスコ時代の手芸友達とも再会できて感動的でした。TJWK東京は毎月モチーフ編みのイベントもやっているので是非お立ち寄りください。
http://ameblo.jp/tjwk-tokyo/(TJWK東京のサイト)

そしてTJWK関西。TJWKの中で一番大きくて活動規模も大きい。ニット界で活躍している人が中心なので日本では有名な毛糸屋さんでのイベントも頻繁で、TJWK全体の知名度を上げてくれています。関西のイベントにも次回こそは参加したいものです。関西のイベント数の多さ、美しい写真の記録はこちらで見ることができます。
http://www.flickr.com/photos/tjwk/sets/
http://atricot.jp/tjwk/(TJWK関西のサイト)

北米からの寄付金は微々たるものですが、これぐらいのペースで引き続き活動していく予定です。どれぐらいまでやるかというのははっきり考えていなかったんですが、呼びかけ人の一人が「震災孤児が高校卒業するまでやっていてもいいんじゃない?」と言っていました。神戸の大学で教鞭をとっている友人の学生のひとりがあしなが育英会の奨学金で勉強しているという話も聞いて、それぐらいのロングランでのんびりゆるゆるやっていくのがいいかも、と考えています。実際そこまで長くやるか・続けられるかは別問題ですが。

3年目ともなると、世界のほかの地域で大災害が起きたりしているので「いつまで日本のことやってるの?」とか「日本だけじゃない」とか「日本にお金なんて要らない」と言われます。TJWKは東日本震災孤児へのロングラン支援という明確な目的があるので、それを繰り返し伝えることしかできないのですが、こういう活動を「支援」と考えるか「ゲタはかせ」と捉えているかという考え方の違いが根本にあるので、返答に窮します。ま、これが3年目の苦しみといいましょうか。

去年はアカイ・セラミックスさんの作品も一緒に売り、その売り上げ分も寄付していただきました。北米はモチーフが少なくて、作品を作るにも遅いので、こんなふうにほかの人とコラボするのもいいもんだ、と感じた一年でもありました。皆さんに編んでもらったモチーフを繋げて、今年はもう少し小物を作ろうと思っています。もしトロントで一緒にやりたいわ!なんて人がいたら是非いつでも声をかけてください。

これからもどうぞよろしくお願い致します。

2 thoughts on “三周年”

  1. だんだんと支援の方法が難しくなってきているのは否めないですね。お金では解決出来ない問題も沢山あって、我々のような日本から遠く離れて暮らしている者にとって、どうすれば良いのか?と悩むところです。2万人近くの方が亡くなり、そのご家族、友人を合わせれば、数え切れない悲しみがある、という事を忘れずにいたいです。
    それにしても、この異国の地でこのような活動を地道にしていらっしゃるKyokoさんと会えてよかった。微力ながらこれからもお手伝いさせてください。

    Like

  2. そうですよね。遠くにいるとボランティアで何かするとか、被災地の産物を買うなんてこともできないしね。TJWKの協力者の中には阪神大震災を経験をしている人も多いので、あしなが育英会のレインボーハウスのことはよくご存知の人も多くて、お金での協力がいいと考えている人も多い。これは活動を始めてから後で知ったことですが。

    Like

Leave a reply to きょうたん Cancel reply