サムスン vs アップル

2014年のオスカー授賞式を見ていて、エレン・デジェネレスがスマホで自分取りして遊ぶというシーンが何度かあった。テレビを見ているときは軽く「ふうん」と流し見しただけだったけど、後日ニュースでオスカーのスポンサーであったサムスンのGALAXYを使っていた、ということを知った。資本主義を極めるアメリカっぽい話で、私はこういうことに対しては、分かりやすいという点で別に顔をしかめたりはしない。それより、サムスンの勢いというか押しの強さというか節操のなさというか奮闘振りに感心してしまう。トロントでもサムソンスポンサーのコンサートが道端に設けられ、「ファン」が押しかけ、サムスンのスマホでパチパチ写真を撮っている光景を何度か見たことはある。私はサムスン派でもアップル派でもない。エクスペリアとネクサスしか使ったことない。

気になってサムスンとアップルの売り上げを比較してみようとしたら、サムスンはニューヨーク証券取引所でもナスダックでも取引していないことを知った。韓国証券取引所が主。ちなみにトヨタ自動車株はNYSEで取引されている。

短時間でアチコチ調べてみたけど、何年度の数字なのか、ウィキぺディアでも言語を変えると数値がなぜか違うので、ざっくりとした計算を米ドルでしてみた。単位は10億(B)。

サムスンの売上=$190B
アップルの売上=$171B

ほお!どちらも国際的企業だけど、それぞれの国のGDPと比較してみた。

韓国のGDP=$1,116B
アメリカのGDP=$16,240B

ということは、サムスンの売上は韓国GDPの約17%、アップルの売上はアメリカGDPの約1%ということになる。ちなみにサムスンの売上は$220Bとなっているところもある。報告された時期が違うのだろう。いずれにしても韓国GDPの20%近くということ。すごいな、韓国経済のサムスンへの依存度。電子部品とか作ってるほかのサムスングループも入れたらもっとすごいことになっているね。

アップルの成功までのいばらの道は、スティーブ・ジョブズの自伝などで有名だし、今もなお「イノベーション、といえばアップル」と連想する人は多い(かな?)。サムスンはそれの後続組で、さらにその後続といえばファーウェイなのかな。こうなるとアフリカのサバンナでの弱肉強食の世界をディスカバリーチャンネルで見るよりも面白い。

私はこういうことを考えたり観察するのが大好き。こういうデジタル・テクノロジー業界の末端で仕事をしているので、次はどんなところで仕事が来るのだろうか、どこがヤバイのだろうか、なんのために「頑張っている」のだろうかと、ムダに深読みして遊ぶのが趣味のひとつ。だから、サンフランシスコやシリコンバレーに行くと、観察するのに忙しい。

2 thoughts on “サムスン vs アップル”

  1. 私はデジタルテクノロジーに興味はない(htc派!)だけど
    マーケティング業界の末端で仕事をしているので
    自社製品をどこでどう見せるかの観察は楽しい。

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  2. 昔々、私が日本で勤めていた会社のダンボール箱がドラマの引越シーンで使われていた。引越屋とか運送業界からは程遠い業界で働いていたので、違和感があったな。

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