Jane Austen Knits (200th Anniversary)

ジェーン・オースティンの『自負と偏見』が出版されて今年で200年。一家総出で玉の輿を狙うことが壮大な恋愛文学になり得た1813年から200年。ありとあらゆる恋愛ドラマは『自負と偏見』の伝統を踏襲し、「当人同士のコミュニケーションに問題があり、周囲は2人の愛が結ばれることは分かりきっているのにもかかわらず最後まで見届ける」ということを私たちは200年もの間、涙を流しながらヤキモキしながらやっています。「一家総出で玉の輿を狙う」というのは現代はナイ、と言い切ってみたいような気がしますが、アルアル!ですね。経済的不遇から這い上がる場合はサバイバル、不遇じゃないけどもっと上を狙いたいという人の場合は… いずれにしてもパーソナルな人生の選択肢ですから。

ジェーン・オースティンといえば「自分のイニシャルを刺繍したハンカチ」のイメージが強いのですね。さまざまな文学作品にハンカチは意味深に出てきます。イニシャル入りハンカチをわざとらしく落としたりすることは「I’m available」というメッセージを送っているらしい。それは2013年に復活させてもよいのでは。「婚活」だなんて無粋なことはやめ、イニシャル入りのハンカチを用意して、あちこちに落としてくるのはどうでしょう。あ、ハンカチが意味深なのは「持ち主の体液をたっぷり吸収しているから(もらったものに特別感を与える)」ということのようなので、汗、涙、鼻汁など各種体液を沁みこませておきましょう。

話はそれましたが、『Jane Austen Knits 2011』を本をしばらく前に買ってみました。でも2013年版がこの秋に出るようです。2011年号にはとりたてて編んで身につけたい、というものはなかったのですが。

うぅん… ↑これは編む気湧かないけど

左側のキャプレットなら編みたい

友達とニットアロングしたら楽しいかも?そしてジェーンごっことか?

余談
あの『自負と偏見』は今は『高慢と偏見』というのですか?私は前者に慣れてしまっているのですが、自負じゃだめなの?私はエリザベスの「自負」のことを指すのだと思っていたけどな。彼女は自負心は強いけど高慢ちきじゃない。だって「偏見」の部分もエリザベスの偏見でしょう?ヘンなの。

4 thoughts on “Jane Austen Knits (200th Anniversary)”

  1. PrideもLoveも、「これ!」といった日本語訳は「ない」なー、というのが英語圏で20+?年生活してきた実感です。
    ワタシの探し方がヘタなのかな?

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  2. それは柴田&村上的にいうと「原文が語りかけてくる」ので、単語レベルでは難しいかと。かといって面倒だから全部「プライド」でやっちゃえ!というと美しさは失われることだってあるし。難しいですよねー!

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  3. キーラ・ナイトレイの映画の邦題は「プライドと偏見」だよね。美しさはないかもしれないけどこれが一番しっくりきてしまう。

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  4. まー結局はそうかもね。プライドのほうがぼわーんとすべてひっくるめてるから。
    FBで友達が教えてくれたリンクここにも貼っとく(記録用)。
    http://www.ma-santa.com/2007/03/post_22.html
    私は英語の pride and prejudice の語感に合わせて(最初の単語が短い)という理由と prejudice のほうに「見下した感じ」が含まれているんじゃないかってことで「自負と偏見」派ってFBでは言ってたので、ここでもそういうことにしておきます。FBは埋もれてしまうからなー。グーグルはどっちで検索してもすべてひっぱってくるから賢い!

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