MIDNIGHT IN THE GARDEN OF GOOD AND EVIL

友達からもらった本。面白かったぁ。

ノンフィクションなのに読んでいるはじからフィクションだと思ってしまう。事実は小説より奇なりとはまさにこのこと。こういうのを「ファクション (faction)」と言うのだってね。

19年前に出版された本なので古いですが。ある程度の年齢の人に本の題名を言うと「ああ、あれね」と知っているほどベストセラーだったらしい。丁度私が渡米したころだわん。

読みどころは、外からの変化の波に対しては閉鎖的な街の富裕層が絡む、殺人事件の裁判の検察側と弁護側の裏の戦い。金さえ積めば裁判で無罪を勝ち取ることができるというのは O.J. シンプソンの裁判を全米がテレビを通して「見てしまった」のもこの本が出版された頃。この本の事件だって真相のほどはわからない…

題材となっている殺人事件そのものは80年代に起きたけど、ネット社会の現代にこんな事件が起きたら連日連夜メディアは大騒ぎで、さっさと映画上映権の交渉に当事者たちが応じたりして「金儲け」のニオイをむんむん放ち、一冊の本にはならないかもね。

でも私の心に一番グっときたのは、旅をしていて気に入った街にしばらく住んでみよう、なんて思った作者の気構え。私もそんなことやってみたい。物事の是非というのはある一瞬を捉えてその時点での是非がすべてとするんじゃなくて、長い間追いかけてみて行き着いた先が「真夜中の墓場」だったとしてもそれはそれで妙に説得力に溢れているという不思議さが、サバンナという街の魅力のように思えて、今ものすごくサバンナに行きたい。

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