金曜は土砂降りで地下鉄主要駅が浸水、土曜はダウンタウンど真ん中にあるショッピングモールで銃撃事件、日曜日はエリザベス女王2世即位60周年パレードでした。
で、まあ銃撃事件なのですが…
アメリカなどでよく起きる「無差別」とか「乱射」の事件ではなく、ある人を狙った犯行だったのですが、土曜日のショッピングモールの夕方6時ということで巻き添えになった人が多かった事件でした。銃による凶悪犯罪が多発のアメリカ生活が長かったせいなのですが、報道ぶりがアメリカのと違うな、やっぱりカナダはこういう事件が随分少ない国なのだな、と思いました。事件後の警察や市長の記者会見で、二人とも「トロントはふだんこんな町じゃなくて、平和なところだから」と言っていたし、ショッピングモールで無事に事件を逃れたけど買い物したものを置いて逃げた人たちに「荷物は後で取りに来れるようになりますから」とこの記者会見で警察が言っていたし。この部分が、ものすごくアメリカと違う!と私はテレビの前で独り驚いておりました。たぶん、そういうことを記者会見で言わないと思うから。
そして何よりも、「銃規制」に対するカナダ国民の態度が、アメリカ人とはすごく違うのではないかと思ってます。アメリカだと、憲法の問題だし、武器を所持する自由に関わる問題だし、こういう事件が起きると、必ずそういう議論になるもんね。特に銃乱射事件の場合。カナダの銃規制がアメリカのより厳しいからこういう事件が起きないというのではなくて、銃の所持に関する考え方が全然違う上に、人口がアメリカの10分の1だから、クレージーな人も10分の1だから、こういう事件が起き難いのかも。
というようなわけで、もちろんこういう事件が起きるのはとても嫌な気持ちになるものだけど、アメリカで感じたときのような「お先真っ暗」感は全然なかったんですね。アメリカの南側のメキシコも暗い気持ちにさせられるけど。
週末はいろんな友人知人と集まる機会が多くて、この銃撃事件についてチラっと話は出たけど、15秒ぐらいで話は終わってしまい、むしろ話題はエリザベス2世がどこまで頑張れるか、チャールズの在位期間が短いほうがいいし、ウィリアムはまだ準備ができてないから、エリザベス頑張れ、みたいな勝手な憶測を交換しあう、というのが話題としてはホットでした。たぶん、こっちのほうがカナダのアイデンティティに関わる問題だからかも。
あのトロントの名誉のために言っておきますと、ここはとても安全なところです。凶悪犯罪多発のアメリカ生活の長い私から見ると、日が暮れてから木が茂っている公園をジョギングできるところは、とても平和です。

うん、トロント(カナダ)は平和なイメージがある。
アメリカに来てから日暮れ後にひとりで出かけるのがイヤになったもん。公園とかこわいし。
何かあったら、ほれ見ろ、って言われかねないし自分をも責めるようになりそう。
LikeLike
トロントに来て、薄暗くなってから公園をつっきたり、人通りの少ない道を近道のために歩いたりする人たちを見て、びっくりしたよ。「危険な地区」というのも比較するものがアメリカの「危険な地区」だと印象が随分違うし。
あと、「ほれ見ろ」と言われないかんじなんだよね。同情や心配してくれる人が多そう。
LikeLike
記者会見、私たちから見ると「ほのぼの」だね。
あー。アメリカ(の危険度)に染まってるなー。
LikeLike
記者会見も人々の反応も、カルチャーショックでした。犯人自首したし。
LikeLike