クレタ島で教授の学会があったから訪ねていったわけだけど、その会場にはいろんな国の人たちが集まっていました。こういうエンジニアの集まりには慣れているのだけど、それでも度肝を抜かれることは多いです。
まず、空港からホテルのシャトルバスに乗りこみました。私は座席にすごく悩みました。というのも、空席が鼻をほじっている中国人学生の前か横しかなかったからです。
別に鼻をほじるのはいいんですよ。でもね、公共の場で、ティッシュも持ってない状態で、軽く鼻を掻いているレベルをう~んと越えて、異国の地で、多国籍の人が集まる学会の会場に向かうシャトルバスの中で、
…..
おめえ、こんな美しい島に来ていきなり第一関節まで指突っ込むなよな。
…..
と私は思ったわけです。
みなさんならどうしますか?前か横か?私は本当に悩みましたよ。結局「前」を選びましたけどね。
そして、、、
シャトルバスに乗っているアメリカ人たちがず~っと40分間しゃべり続けていました。それはいいんですよ、しゃべるのは。子連れアメリカ人学者の子供がヨーロッパに初めて来たということで、やんやと騒いでいたのですが、誰かが、
「ニューヨークシティだって十分外国だけどね」
って。そういう問題じゃないの。知らない外国の土地に来て実際に見聞することが大事なの。やっぱりアメリカ人は「アメ中(アメリカ中心)」だわ。と思っていたら、誰かが地中海を「オーシャン」と言ったので、今度は
Sea と Ocean の違いについて
話し始めました。どうでもええやろが~。定義にこだわるのはエンジニアの性質なのかもしれません。あ、ちなみに地中海は Sea なんだそうです。どうしてなのかはムッとしていたため聞きそびれてしまいました。
そして、、、
ホテル到着。中国人は我先にとバスを降りてチェックインカウンターに走っていきました。先を譲る、なんて毛頭ありません。それを見たアメリカ人たちは、「急いでないし。時間かかりそう。」と言って、ホテルのバーに行ってしまいました。これに関しては私はアメリカ人派です。
しかし、、、何をそんなに揉めているのか、言葉ができないせいなのか、中国人たちはなかなかチェックインできません。私たちのチェックインは3分もかからなかったぞ?
教授に言わせると「いつもこんな感じ」だそうです。順番待ちしないといけないときは我先だし、大騒ぎになるのが普通なんだそうです。どうしてなのかはよくわからないけど、カウンターで揉めるのだそうです。
中国からきた中国人エンジニアはお酒も飲まない人が多いし、食事もチーズがダメという人が多いので、学会中の夜の食事などにあまり参加しません。日本人も参加しないけど。基本的にエンジニアは恥ずかしがり屋で社交的でない人が多い上、英語で会話となるとハードルが高くなってしまうのだと思います。
あと、、、
エンジニア(電子工学)を目指す人は割りと親が金持ちでない人が多いような気がする。ほかのプロフェッショナルの集まりだと、比較的裕福な家庭の人が多かったりして、「親の職業」とか「自分と交流のある著名人の話」とか、「誰が誰を知っている」系の、聞いていてもあまり面白くない(自慢)話が多いのだけど、エンジニアの集まりだと、仕事の話が一番多くて困るけど、結構純朴な話が多いし、私にとってはほっこりとする内容も多いので和む。工学博士になって学会に出席するために海外に出るようになるまで海外に出たことがなかったという話が出て、「へえ…」と思って聞いていたら、
「クレタ島がリビアに近いから親が心配してる」
という話が出てきたので再び度肝を抜かれました。ご両親は海外に出たことがなく、専らテレビで海外のニュースを聞いているらしいのだけど、さすがにこれにはみんなびっくりしてました。ニュースって、悪いことが起きたときしか報道されないのが基本だからしょうがないって言ったら、そうだよな~、とみんな納得してました。これって本当にそうだと思う。
