角田光代がトロントに講演に来ていたので見に行った。日本で悶々と苦悩している女の人が主人公になってることが多いから、その悩み具合とか何を悩んでいるのかが、欧米社会で生きる女とは違うという話が出てきた。あと作品が翻訳されると、欧米ではちょっとうまく伝わらないかもしれないと(角田さんが)心配している話など、今の私には本当に興味そそられる内容だった。ホントにふむふむと大きく肯きながら聞いていた。 アメリカの中でも超ツワモノな若い女たちの会話は、日本の同世代の女の子とは語気からして全然違う。英語だとその強さがはっきり出ているのに、日本語にすると、なんか弱っちい。 そこんとこ迷い出すと、時間がどんどんと過ぎていく。 その後、カナダ人の女友達3人と出掛けて、そういう話をしていたら、ベトナム語と広東語と英語が話せて、北京語もわかる子が、ケンカするときはベトナム語、広東語、英語のほうが罵倒する言葉がたくさんあるからいいと言っていた。ベトナム語、広東語、北京語わからないから、本当にそうなのかよくわからないけど。
Category: 雑記
秋の夜長に
忙しくて家に篭りきりの生活をしているうちに、ブルージェイズがリーグ優勝を逃し、新しい男前なカナダ首相が誕生。次期カナダ首相はいわゆる二世政治家だけど、選挙期間中は「二世の若造がよぉ、偉そうなこというんじゃない」というようなバッシングを散々受けてはいたものの、やっぱり若くてかっこよくてエネルギッシュそうで、また若さゆえ、専門家の意見には耳を傾ける姿勢を見せたところが、若年層で選挙権を持つ人の心もそこそこ掴んだのかもしれないし、保守系1党に対し、リベラル系の党がいろいろあったから、リベラルな選挙民が結託したのかもしれない。どっちでもいいけど、次期首相は日本の「二世政治家」とはちょっと違う苦労を選挙中したとは思う。 見た目ってのは重要ね。かつてサンフランシスコ市長が男前だったとき、彼の一挙一動が選挙民の半数を占める女子をどよめかせたんだから(私の中では昨日のことのように鮮明に記憶されている)。政治家の命取りになりがちなピンクスキャンダルでさえ、「しょうがないわよ、カッコイイんだから」と世間の半数近くは思ってくれる。そういうバカっぽい理由で政治家を応援すると、意識の高い人にバカにされるけど。 さっそくオバマから「苦労してすぐ白髪になるから気をつけて」と忠告を受けたとか。 ま、個人的には今それどころじゃないんです。苦労して白髪にはなりそうですが。 気がつけば秋(も後半?) クリスマスも何もなしでひたすらコンピューターに向かって年を越すことになるでしょう。
UBER DEBUT
サンフランシスコでウーバーデビュー。トロントにもあるけどウーバーの台数が少ないような気がする。 シリコンバレーが近い土地柄のせいなのか、同類サービスも複数あるし、気軽に使っている人が多い。新手のネットサービスへの食いつきが早いというのもあるかな。金曜日から始まって週末の夜はタクシーがなかなかつかまらないサンフランシスコでは、ウェルカムなのかもしれない。マーケットとカストロの交差点で千手観音のように両手を振り回してタクシー争奪戦に参戦していた頃を思い出した。 というわけでこのサービスに慣れてしまうと、安いしサービスがいい。滞在中に既に7回も利用したけど、ダウンタウンから空港近辺まで20ドルという驚愕の安さ。相乗りウーバーでも嫌な経験したことない。というか、こういうのを使うならそこそこ常識を総動員させないといけないとは思うけど。運転手から差し出された飴は食べないとか。 クレジットカードもチップのパーセンテージも登録済みなので、ただ乗って、降りるだけ。領収書は降りたらメールですぐ送られてきて、走行距離とルートを示した地図も付いてる。料金は前もってアプリで同意した金額だし。予約するときは運転手の顔写真がアプリに表示されるけど、「見た目が嫌だけど呼んじゃった」ウーバードライバーが実は親切だった。 こういうサービスは法整備が整っていないところを狙っているビジネスでもあるから、批判的な意見も聞くし、事件も起きるけど、ポジティブな利用体験さえあれば、簡単にファンになってしまう。サンフランシスコなんて自分の車で市内移動すると、駐車場を探すのが一苦労で、駐車料金もバカにはならないし、しかも立体駐車場みたいなところには怖い人も潜んでいたりするしね。 カリフォルニア州ではタクシー料金ってのは州で決められているのだってね。だからタクシーは値下げが簡単にできないんだとか。 トロントで空港に向かう途中、タクシーの運転手にウーバーのことをおそるおそる聞いてみたら、案の定、敵視してた。でもとても頭のよい人で、反対論もまっとうな意見だったし、静かに話してくれた。そこから、「オレの出身地を当てたら、空港までのタクシー代タダにしてやる」というので、3回チャンスをもらった。ヒントなし。ジャマイカ、トリニダッド、マリ共和国でブッブー。答えはエチオピア。「いろんな国の名前知ってるね」と褒められただけ。 私はタクシーを割りと利用するほうだけど、利用しない人がウーバーのようなサービスに反対しているのを聞くと腹立たしい。それに、もしかしたら、仕事がなくなって困ったら、私もウーバードライバーになってみてもいいかもなとも思う。
幸運と不運
幸運な出来事 払わなくてもよいはずの税金を払えという、お役所からの断固たる決意が見える手紙が届いたので、税務署に電話し、カクカクシカジカで私はこの税金は払う義務がないと思うと説明したら、納得してくれて、ナシになりました。税務署のこの部署に電話してもなかなか繋がらないらしく、電話しながら税理士とチャットしていたら、「電話が繋がるなんてアメージング!!!」とビックリマーク3個つけていました。 不幸な出来事 しかし、週末に中華系夜市に行き、JAPADOGのパクリの屋台に並んでいたところ、中華系の若い女に番抜かしされたので、「ワタシ、次だったんだけど」と言ってホットドッグを2個受け取って、その場を去ろうとしました。そしたら、「あの女の手からホットドッグ奪っちゃえ!」と自分のカレをけしかけたり、「ワタシたち1個しかホットドッグ注文してないんだから先に食べさせろ」とかいろいろうるさいこというし、ただでさえ、イカの姿焼きを持った人たちでごった返している、私がもっとも苦手とする状況だったので、イラっとし、 「ホットドッグでブン殴ってやるからな」 と脅してしまいました。そこからは女二人「無礼者!」と互いに叫びあうことになり、最終的にあっちが 「たかがホットドッグごときで」 と捨て台詞を吐きました。この台詞を言ったほうがこの場合は勝ちでしょう。私は悔しくて、ホットドッグを投げ捨てました。 屋台のお兄さんもわたしのほうが先だよ、と言ったのですが、おそろしかったみたいで小声でしか言いませんでした。 ふだん、私は見知らぬ人と喧嘩などしません。これが初めてです。更年期障害のあらわれでしょうか。慣れないことはしてはいけませんね。
口寄せの術
最近、とあることで、コミュニケーションにおける距離とてもいうのでしょうか、ストレートであるか、間に何か挟んでいるとか、そういうことについて考えます。自分で言うのか、人に言わせるか、そういうことです。 ウチの妹が犬の散歩に行くのに手間取っていると、彼女のダンナさんが、 「さっさと靴ぐらいはけ。早く用意してケロ」 まるで霊媒師の口寄せのように、あるいは腹話術師のように、ワンコの気持ちを代弁するのだそうです。ストレートに言われたら殴り合いにも発展しかねない台詞ですが、犬がそう言っていると思えば、「もうちょっと待ってね」と頑張れます。 わたしも最近、カンジの悪い日々が続いたので、ある日、ニャンコを抱きしめ、ニャンコの手を使って、 「バイバーイ。イッテラッシャイ」 とやっているうちに和やかになりました。猫はイヤそうな顔をしていましたが。
HAPPY PRIDE & ONE HOLE
気がつけば今週末はプライドマーチだった。ゲイ地区に住む私は毎年プライドのお飾りをしているので慌てて作った。黄色が足りんが。窓に飾ろう。 プラスチック製の細長いプランターが必要だったので、店に買いに行った。プランターの底に水をはかせるための穴が1つしかないものしかなく、店員のおじさんに「もっと穴のあるプランターが欲しい」というと、「穴は1つで十分だよ」と3回ぐらい大声で返してきた。この件に関して揺ぎない自信があるのか、私が聞いてないと思っているのか、とにかくこっちも「そっちの言い分はわかった」ことを伝えなければいけないなと思って、 「穴は1つで十分なのね」 と返事をしたら、常にダーティな心を持つもの同士、可笑しくなって吹き出した。 夕べ出かけたら、横断歩道のシマシマの線を路面に塗ったばかりのところへ足を踏み込んでしまい、新しいバレエシューズが白いペンキにまみれてしまった。工事現場のおっさんに「ちゃんと目を開いて歩け!」と怒鳴られたので、「注意書きのサインがなってない!」と言い返していたところ、どこかの男の人が、汚れた紙ナプキンを差し出してきて、「その白いペンキは速乾性の強いものだから、早く拭き取れ」と言う。親切心はわかるけど、そのナプキンはイヤだ!とやんわりお断りするフリして拒絶していたのに、根負けしてナプキンで靴のペンキを拭い取っていたら、やっぱり気持ち悪い!とモタつくうちに、ナプキンで拭い取ったペンキが買ったばかりの鞄についてしまった。二次災害。 バスに乗っていたら、犬連れの若い男にインド系のおじいさんが犬について文句を言ったところ、 YOU NEED TO GROW UP (大人になれ) と言われていた。ヨボヨボのおじいさんに「大人になれ」とは...
ダブリ
写真後方のおばあさん付きブーツの形の家が何箇所か欠けているので、「同じものを見かけたら買おう」と思っていたところ、長旅のせいで記憶が微かにたなびいていた中の衝動買いミス。 まさに痛恨のダブリ といっても同じサイズの編み針を何度も買ってしまうのと同じぐらいの痛さ しかし、元々がオマケの品だから、作りが大雑把。だから同じといえども色の入り方が違う。土台のグリーンの入り方とか、屋根の色。
長い旅の終わり
ロンドンから始まり東京で終わった長旅が遂に終わってしまった。あまりにも長すぎて、日本では里心がついてしまったし、首が据わっていなかった姪っ子が寝返りを打つようになったし、マッサンの最終回も見たし、自分の家に居ることが不思議でならない。 東京は桜が本当に多かった。それが帰国最後の週末に満開になったもんだからラッキー。桜が咲き出す前から「サクラ、サクラ!」と騒いでいた日本人を不思議に思っていた教授も、ほぼ満開の東工大キャンパス、目黒川、上野と回り、桜並木と花見客を目の当たりにして、なぜこんなに全国的に日本人が楽しみにしているかがよくわかったらしい。私も桜の花を日本で見たのは久しぶり。桜の咲く中の卒業式、入学式、人事異動と、出会いと別れの季節だということも思い出しながら見ていた。 今回私の仕事面では、実りのない、ハズレクジを引いてしまった感じの残念な結果に終わってしまったけど、そのおかげで東京を満喫できたし、会津や伊豆にも行けたし、家族や友達との再会も楽しめたし、姪っ子とほぼ週一でデートもできた。 最後は教授の希望で沖縄へ。海開きしたばかりとあって、まだ人が少ないようで、何も大した計画も立てずに行ったわりには、思い切り遊べた。これについてはまた後でゆっくりと書き残しておこう。 でも今回東京にいる間、一番の思い出は、宿舎の近くにある、常連さんばかりが集うバーでの夜。この店を見つけ、足繁く通ったおかげで、常連客や、店の女の子たち、そしてママさんと親しくなり、楽しいひと時を過ごした。私たちは短い間のお付き合いだったし、家人が日本語わからないのに、輪の中に入れてもらえた。家人が外国人なだけに、店によっては途方もないアウェー感を味わうはめになるんだけど、ここは違った。最後にお別れのおみやげまで頂いた。次回東京に行くときも是非立ち寄りたい。 確定申告のシーズンに戻ってきたので、まずは面倒くさいことからいろいろ手をつけなければならないけど、ぼちぼちとトロントの生活に戻っていこう。
ペンパルの作ったお酒
子供の頃、文通が趣味で何人かお相手がいて、コネチカット州の女の子とも文法めちゃくちゃの英語で文通していた。トルコ人とも文通していた。今大人になってもブログが趣味なので変わってないなと思う。ピンポイントで私から手紙を受け取っても対応に困った人々が少なからずいたと思う。手紙魔だったから。 小学校高学年当時、チェーンレターが当時の小学生の間で大流行で、私もチェーンレターを受け取り、5人の中の最初の人に手紙を送ること、という指示に従ってある女の子と文通を始めた。 文通は高校入学あたりまで続いたと思う。心が穢れ出す高校入学あたりから文通のことは忘れ、やがて小さな女子大に入学。入学者名簿を見ていたら見覚えのある名前が… そう。会ったことはないけど、その名前は何百回も書いたことがあるペンパルが同じ学校に入学していた。しかしクラスが違うので会うことがない。 本当に一度だけ話す機会があった。「小学生の頃に文通していた人ですよね?」と話しかけたら、向こうも同じ大学にいることは知っていたらしい。しかし、なぜかその当時親しくなるということはなかった。ヘタにいろんなことを知り尽くしていたからだろうか。今は何も覚えてないけど。例のチェーンレターはいとこから来ていたので、実は祖父母からこのペンパルの家が酒蔵を営んでいることを聞いて知っていた。 先日、日本橋三越の向かいにある「三重テラス」にふらりと立ち寄ると、ペンパルの酒蔵が出している酒が置いてあった。「これはペンパルが作ったお酒だ!」と教授と二人で三重テラスでテンションをあげまくって買った。 お上品な仕上がりのお酒。飲んでいると、昔の思い出に浸ってしまう。ペンパルの名前はユニセックスだったので私は最初「男の子」と文通するんだ!と緊張していたら、しょっぱなに受け取った返事に「私は女の子です」と書いてあったこととか。 不思議な縁だなぁ。素直に嬉しいけど。
JUXTAPOSITION
大した意味はないのに難解そうな響きの言葉の代表。それを発する人は賢くみえるので、他人を眩惑させるのに効果を発揮する。英語だと「BIG WORD」と揶揄される。 この単語、アート&建築専門書など、芸術を語るときぐらいにしかお目にかからないし、最近は、私の偏見かもしれないけど、似非大御所的な響きを避けて平たい表現にする人が多いから見かけなかったけど、京都のお寺の英文パンフレットに出てきたー!お寺の名庭を説明するパンフに。 2つの違うものを並べているというそれだけのことなのに「JUXTAPOSITION」、ジャクスタポジション。まあでも並べることにより「おっと!」とこれまで誰も気づかなかったような効果が得られるという意味が含まれていそうな、JUXTAPOSITION。 このキツネとキノコの場合、ありがちな、パブロフの犬的な、想像力の欠如ともいえる並列なのでJUXTAPOSITIONは使えないな、きっと。 アアッ!「カワイイ」という言葉は、既視感覚に響くものを見たときにしか「カワイイ」と言えないことに今気づいた! 2015年の大発見。
