Stitches West で買ったイサガーの糸でキャプレットを編みました。アルパカメリノとシルクもヘアの2本引き合わせ。なわ編みのバリエーションがいろいろあるので面倒といえば面倒ですが、輪に編んでいくので比較的簡単。そもそもキャプレットを編みたいと思ったのはスヌードよりもこれをコートの上から被ったら可愛いかも!と思ったからなのですが、編みあがったらもうこんなものを着用する季節ではなくなっていました。 編図は数年前の毛糸だまから。全ページ、スタイリングがヤバイ号だったので、きっとこの編図(デザイン)をあの毛糸で編んだら可愛くなるはず!なんて、ものすごく想像力を働かせながら編むのがスリルでした。これもニットの醍醐味ですね。 あと、以前はからし色が好きではなかったのに、黄色ブームが私に訪れて以来、黄色の延長上には「からし色」が必然的にあるため、ものすごく好きになりました。 これを編んでいるうちに気温が一週間のうちに10℃から1℃の間で激しく変動。うららかな春と雪の日が交互にやってくるかんじでした。トロントに引越して、季節の変わり目がこんな激動を経てやってくるということを知りました。難産の末生まれてくる赤ちゃんのようです。 ちなみにまだ油断は禁物らしく、庭に花を植えるのも「霜が降りる危険が絶対にないといえるのは5月半ば以降だな」なんて言われました。私は5月半ばまで待てないので4月後半から始めますが。
Category: 編み物
Simple V-neck Black Cardi
シンプルで、丈が長め、軽くて、ふんわりしてて、質感もよくて、しかも黒というのが欲しかった。なかなか気にいったものがなかったので編んでみた。Americo のペルー産 Baby Dehaired Llama の黒を3.5玉。US7 でふんわりと編んだ。ジュディ(ボディのこと)に着せてみると、ドレープぶりがわかるでしょう?袖も長めで、手首でクシュクシュさせて着る。ゴム編みは長め。その方がややシャープにフィットしてオバハン感がなくなるのではないかと思ったけど、元々編図でも長い。 ボタンを付けるのは止めた。前に編んだ黄色のカーデのファスナー付けの失敗から学んだ経験による。ちなみにこの黄色のと同じ糸を使用。好きだワー、この糸。 床に置いてみると、身頃のたっぷり感が伝わりますかね? アメリコのオーナーも「これ毎日着てしまうのよね」と言っていたけど、まさに。 体にフィットしているニットだと、なんだか家で仕事しているときに窮屈だし落ち着かないからね。 本当は既製品のこういうセーター持っていたんだけど、大晦日にろうそくの火がセーターに燃え移ってしまった(コットン/リネンだった)。着用中だったので私の左腕は炎に包まれ、周囲の人にタタキ消してもらった。左腕が肘から下、燃えてなくなったんだからスゴイよね。私は火傷もせずに無事だった。 そして次はコレ。Stitches West で買った糸を2本取りにしてます。 メリノアルパカとシルクモヘアの2本取り このシルクモヘアの手触りがイイ!
Stitches West 2013
まだ日本帰国の散歩&遠足日記が終わっていないというのに、サンフランシスコに行ってきました。久しぶりのシカゴ経由ユナイテッド便。クレジットカードを使って金を払わないと機内で映画が見られないタイプの飛行機でした。 各シートにモニターがない機種 から 各シートにクレジットカード読み取り機能の付いたモニターがある機種 へのアップグレード。エアカナダが輝いて見えるほどユナイテッド機はイケていません。 さてサンフランシスコ。 Stitches West 2013 に行ってきました。サンフランシスコから南下、シリコンバレーのハイテク企業がズラズラ並んでいる町にあるコンベンションセンターです。その向い側にはサンフランシスコ 49ers の新本拠地となるアメフトのスタジアムが目下建設中!「サンフランシスコ」とは呼べない距離に移転ですが。 そんなニットとは縁もゆかりもなさそうな土地に、「シリコンバレー企業の人事部にいるよな、こーゆー人!」というおばさんたち発見。「間違いない、ここだ」と友達と車を止めて入場。 けいとけいとけいとけいとけいと… ニッター(棒針)とクロシェッター(かぎ針)とスピナー(糸紡いで織る人)を全部網羅しているからすごい量! まずは会場全体をサラサラと見て、気に入った出展者をチェック。 フィラデルフィアから出店。ロブスターが可愛いので問い合わせたら在庫切れ。カリフォルニアでロブスターが受けるとは予想外だったそうで... サンフランシスコはカニだからな、ロブスターじゃなくて。でもだから受けるんじゃない? ↑ここの毛糸は本当に手触りがよく、おさわりしているうちに一玉60ドルの毛糸を握り締めてレジに並んでいたら、友達が通りかかり、「それはやめとけ」と魔法を解いてくれました。一玉80ドルなんてのもあったな。 ↑一番最初に目をつけた店。人気もある様子。羽振りがよさそう。「マリアンヌさんの毛糸だよ」と教えられる。ああ、アレか。なかなか色がいいし、お値段もそんなに高くはない。高いけど。一玉10ドル前後のレベル。 そしてこれを買う。2本引きそろえて、あるものを編む予定。しかし、突然このイベントに行くことにしたので、編み図を確認できず、分量やゲージがこれでよいのか不安。 家に帰ったら、ISAGER の本があった!これはマリアンヌの娘ヘルガ・イサガーの本。結構気に入っている本でした。母子だったのか。知らなかった。 最後の最後まで Delicious Yarns で悩む。色はデリシャスだけど、お値段がデリシャスじゃなかった。 疲れたので、流して見学。こんな金糸・銀糸を売っている店もあった。スピナーたちが織り込むのだわ。鶴の恩返しみたい... このイベントでは撮影禁止らしい。でも誰も私にダメって言ってこなかったから、パチパチ撮ったわ。ブログ用というよりは後で同じ店に辿り着けるように撮っていたんだけど。 帰りにロピを着た白髪のおばあさんを発見。三人でジロジロ見た。ばあさんは可愛かった。 ... そう。いろんなライフスタイルがもてはやされて、田舎暮らしなんかもそうだけど、北欧の田舎で白髪のおばあさんが花や野菜を庭で育て、ピクルスにして、自分のセーター編んで... なんてのは「ステキ」といわれるけど、日本の田舎で、干し柿作って、たくわん漬けて、編物しているばあさんに取材を申し込むニット雑誌は絶対にない。「もっていきかたがウマイよな」という会話をしつつ帰る。 それにしてもカナダとアメリカの違いは、こういうイベントにも顕著に現れる。アメリカでは出展者はほぼ全員スクエアなどのサービスを利用して自分のパソコンかスマホでカード決済。でもカナダにはつい最近スクエアが来たので、ガチャンコでカード決済する人がまだ多い。ガチャンコですよ?!英語だと imprinter (a.k.a. knuclebuster) です。こういうとき、まだカナダは社会主義が色濃いな、アメリカは資本主義まっしぐらだな、と思います。
黄色のベビーラマカーデにファスナー
黄色のカーデにようやくファスナー装着。 ファスナー付けると決めてから数ヶ月は放置していましたね。まずセパレートタイプのファスナーにもいろいろ種類があって、金属タイプかプラスチックタイプか、荒いのか、細かいのか、無限に選択肢がありまして… そして取付け方をネットで検索して、グログランテープにまた迷い、面倒だから手持ちの布テープにして… さらに手縫いで、返し縫い x2、まつり縫い x2、テープのまつり縫い x 2 x2 で、疲れ果てました。 結果、ふんわり軽いカーデなのでファスナーの重みでたるみが出た。でも保温効果はぐっと向上。でも、このデザインだったら、左右身頃を強引に下からある程度はぎ合わせてプルオーバーにしてしまえばよかったのではないか、という気もします。 そんなわけでファスナーを柔らかなニットに取り付けるというのは大変なことがわかりました。それに、軽いものへさらに重量を加えるとどうなるか、ということも思い知らされました。 今更ですが、アメリカ人ニッターが「ファスナーの取付けだけ、お店に出してやってもらったわー。US$17だった!」と言っていたのを思い出しました。お店というのは修繕屋さんだったのですが、どこの修繕屋でもやってくれるのでしょうか。交渉の価値はありますね。 余談ですが、数ヶ月前に買ったばかりのブーツのファスナーがバカになって、捨てるのも惜しいと悶々としていたところ、靴の修繕屋に持っていけばなんとかなるのでは?とネット検索し持っていきました。片足CAN$35で3日後には「あれま!」と見事に直ってきました。しかも最初に付いていたものよりいいファスナー。 http://www.shoetherapy.ca/
へちま襟のチョッキ完成
袖を編まなくていいから楽勝と高をくくっていたら、へちま襟が鬼門でした。でもサイズは自分にぴったりに出来たので大満足。 へちま襟は3つのパーツに分けて編み、それぞれにはぎ、最後に前立てにはぐので、はぎはぎはぎはぎ… キィーっとなります。もっと簡単に編む方法はないものかと考えましたがへちま襟を編んだのがたぶん初めてかもしれません。とりあえず本のとおりに編みました。本当は身頃より大きな針で編まなければいけなかったけど、間違えて細い針で編んでしまいました。だから第一ボタンははずしておいたほうが襟は落ち着きます。 パターンは風工房のトラディショナルニットから。 糸はAmerico の Matizada。スーパーファイン アルパカ 100% と柔らかですが、毛足が短い糸で撚ってあるので抜け毛が少しだけでます。ドレープを心配しておりましたが、コシのなさは体への密着効果と出たようで、減目してないのにいいかんじです。 この写真、Americo のフェイスブックページにアップしとこーっと。Ravelry にもアップしとこーっと。ソーシャルメディア以前はニッターはどういう手段を使って自分の作品を見せびらかしていたんでしたっけね?失敗作でもとりあえず着用して「見て!」とコートを開いて見せていたんでしたっけ? 次はとてもシンプルなVネックの黒のカーディガンを編みます。ベビーラマで。アメリコのオーナーが着ていて(彼女は黒が好き)、私も気に入ったので「お揃い」を作ることになりました。「なかなか気に入った黒のベーシックなニットのトップが見つからない。」と私がブツブツ文句を言っていたら、彼女が「私もよ!だからこれ編んだの」と言うのにのせられたのですが、アレはやっぱり営業トークだったんですかね。 ま、1月1日に日本に行くまでに完成させたいと思います(クリスマスは家でごろごろしているからね)。
スーパーファイン アルパカでチョッキ
チョッキのほう編み始めた。 最近細い糸ばかりで編んでいたから、US8 号で編むって早いねー!うれしいわ。気分がいいわ。 在庫糸を使っているけど、Americo の Matizada という、スーパーファイン アルパカ 100% という、柔らかくてコシのない糸なので、ゲージは合っているようだけど、ドレープ気味よ。素材って大切ね。最終的にどうなるのかしらん。 今日はアメリカは感謝祭の日ですね。いいな。アメリカにいたときは連休になるってだけでワクワクしていましたが。 Happy Thanksgiving!
赤ちゃんカーデ(青)完成
自分で言うのもなんだけど、可愛いわ。今年はビンテージぽいっていうか、昭和っぽいっていうか、ちょっと懐かしい感じの青色が好きでして。毛糸買うときに「大丈夫かな...」とやや心配になるのもスリリング。編みあげてしまわなきゃ、どう出るかわからない博打うってる感じ。 スーパーマンの衣装にピンときて、ボタンを赤にしてみたら、可愛いじゃないの!!!ボタン屋さんでできれば黄色と赤の混じったのがいいな、なんて探したけどそんなボタンなかった。黄色だけってのもあったけど。クリーム色でも可愛かったし。 ま、ボタン屋のオバハンの態度がふてぶてしくて、ムッとしたけどな。 わざわざボタン5個買いに外出したんじゃないですよ。事務所のすぐ近くにボタン屋があるんです。ボタン屋が言うには(ほかの客と話しているのを盗み聞いていた)、ボロボロの建物を直してみたいのもやまやまだが、そうすると不動産評価価値が上がり、固定資産税が上がってしまうので、ボロのままでいく、とのこと。世知辛い話ですが、私も最近固定資産税値上がりの通知を受け取ったところなので、妙にしんみりと身に沁みる話でした。ウチは改装なんてしてませんよ!不動産ブームで勝手に地価が高騰して税金が上がっただけなんです。 いやー、たとえば、1000ドル税金が上がったとして、一個35セントのボタンを売りさばいて、その増額分をカバーするには、35セントの6割が儲けになるとして、21セント、4761.9個のボタンを余分に売らなくてはいけないということですね。5個しか買わなかった私にババアの応対が悪かったのも妙に納得しました。 さて、そのようなしみったれた話題はさておき、この青い毛糸は今度は余り過ぎたため、もう一枚6ヶ月サイズのカーデを編もうかと。幸い、もう一人、男の子の赤ちゃんを知っているので、ボタンの色を変えて... と。やめとこかな。 あ、TJWK の次の販売イベントは12月9日でーす。それについてはまた後で。
赤ちゃんカーデ(青)
スーパーマンのピチピチコスチュームみたいな青で赤ちゃんのカーデガン編んでます。首から編むタイプで、後と前の身頃と、前立ても全部一緒に編んでしまうパターンね。 袖編んで、ボタン着けて、毛糸が今回は余りそう。6ヶ月サイズで作ってるから早く送らないとー!赤ん坊が成長してしまう。 ホレホレ↓ Source: google.es via Manuel on Pinterest 木のボタンを買ったけど、これを見たら赤と黄色のボタンつけても可愛いわ、と思う。 準備できるかどうか自信なかったけど、12月の始めにあるクラフトフェアに申し込んでみた。TJWK で。大きなものは売れないイベントなので、小物を売ろうかなと。小物はサンフランシスコでかなり売れてしまったけど、今からなら少しは作れるかな。モチーフあるし。 あ、今日は金曜日ですね。 みなさんよい週末を!
Gray Swirl Hat
週末ほとんど引き篭りで、映画とドラマを見まくって、ポッドキャスト聞きまくって、編物してました。トロントの今年の冬は寒さが厳しくなるのか、既に雪かみぞれがちらついてとても寒い。夜は帽子を被らないと頭が寒い... というわけでニット帽。 簡単な編図(しかも無料)なのに美しい。写真撮って、ブログに書いているうちに、紛失してしまいました。家のどこかにあるけどな。 被るとこんな感じ。もっと深く被れば耳もすっぽり隠れる。私は今、右の耳がしっかりと見えるほどのアシメントリーなくるくるパーマヘアなので、耳がサブイ。 糸は、Classic Elite の Fresco という、柔らかくて細い糸です。針は US3 (3.25mm) です。60% ウール、30% アルパカ、10% アンゴラ のブレンドでふんわりしてますが、アンゴラがやはり抜けてきます。でも帽子だから別に平気。 以前この糸(グレーだけど同じ色じゃない)で、機械編みでチュニックを編み、気に入って着ているのだけど、やはり抜け毛が半端な量じゃありません。しかも、衣擦れのため、ピリングが生じます。でもこのピリングが、チュニックの場合はいい感じに出ていて私は気に入っていますが。これ、洗ったわけじゃなくて、ただ着ていただけでこうなった。 この帽子もこんなふうになっていくのかな??またレポートします。 この編み図、ラベリで無料配布。ハンガリー語、ノルウェー語、スペイン語、イタリア語にも訳されているよ。ボランティア精神溢れてるわー!!段染め糸で編んでいる人も結構いて、ストライプの出具合が糸によって違うから結構参考になる。ラベリにいる人は「Swirl Hat」で検索してみてねー。
Reversible Cable Scarf
リバーシブルのマフラーを編み進めてます。鹿の子+リブ+ケーブルだから時間はかかるけど、やっぱり裏表がないというのは満足感が得られるね!模様については比較写真を教授に見せたら本人が即決定。試作した甲斐がありました。 「巻く」よりは前合わせにしてジャケットにたくし込みたいらしいので、スカーフっぽく幅広く短くしました。まだ完成してないけど。 野球のワールドシリーズでサンフランシスコジャイアンツが戦っているので応援してます。サンフランシスコに住んでいたら「うるさいな、もう」とひねくれて応援してなかったと思います。この間サンフランシスコにいたとき、プレイオフ中だったのですが、2回ほどバーで観戦していたらちょっとうっとおしかったです。 トロントだとこの時期(今年は NHL やってないし) NFL を観ている人が主流なので、マイノリティです。昨日も第二戦を Shoeless Joe で観ていましたが、夕べは「NFL ナイト」というのをやっていて、大音量でアメフトの試合を流しつつ、ミネソタが勝ったら景品が当たる!と DJ が叫ぶ中、ワールドシリーズを観戦しました。 ジャイアンツのファンじゃなくて、試合の途中で映るサンフランシスコの街や人を見て喜んでいるだけなんです。 やっと教授が野球のルールを理解し始め、ボールがバットに当たってゴロでアウトになった状態を「ヒット」とは言わない、ということを学びました。夕べはセーフティバンド(失敗したけど)と犠牲フライ&タッチアップがあったので、「Why?」と三歳児みたいに質問してきました。でも一番わかっていないのは投球です。 でもこんなふうにルール分かってない人と編物しながら観戦できるペースというのが野球の魅力ですよね。
