CHRISTMAS CROSS STITCHES

季節外れだけど、クリスマス模様のクロスステッチ刺繍のキットを完成させた。「面倒くさい・面白くない」と「楽しい!」の浮き沈みを2年繰り返しながら。2年前、ロンドンの糸関係の手芸イベントで、「伝統柄」とか「復刻版」をウリにしているベンダーから買った。 クリスマスツリーを引っ張り出すのが面倒なとき、これを飾ればいいかもと、額に入れる計画を着々と準備し、アンティーク市場で素敵な額縁をガラクタの山から見つけてあったのだ。それにぴったり合わせて、アイーダ布の端をジョキジョキ切って、端ミシンをかけた後に、「ひょっとして刺繍を額に入れる方法がユーチューブに出ているのでは?」と思いついてしまった。 嗚呼!バカバカバカ! 結局、チェーン店で小さめの額縁と台紙を買い、フレーミングした。布をピンと張るのが難しい。アルコール水を噴霧してから張るというのもあったけど、そこまでしなかった。たぶんメガネ拭きに使うスプレーでもいいような気がする(反省)。 刺繍を額に入れるとき、私はガラスで閉じ込めたくないので(ステッチがよく見えなくなるし)、またしてもガラスを無駄にしてしまった。そもそもガラスを無駄にしたくないからアンティーク市場に行ったのに。というわけで、残った額に入れる刺繍をするため、また刺繍キットを買ってしまった。手芸好きの負(?)のスパイラル。 ちなみに、写真の後ろに写っている額はこの刺繍のためのフレームじゃない。これもアンティーク市場で買ったけど。

ROUND RUG

丸いラグが欲しかった。具体的に「こんなサイズがいい」と思っていたので、自分で作ってみた。いらなくなった布を引き裂いて、特大のかぎ針でぐるぐると細編み。ほどよく厚みが出てちょうどいい。長年の手芸の知恵は、リサイクルや断捨離をしようとするときに、閃く。 この上に、脚が丸い椅子を置くので、真ん中辺りはまったく見えなくなる。そして、このラグごと、椅子をずるずると引きずっても床が傷つかない。

神の火

ブッククラブ(最近集まってないけど)でもらった本。初めて高村薫を読んだ。1992年の本だから古く、スパイが携帯電話を使っていないし、コンピューターを使わずに会社で仕事している人がいたりする。原子力発電所の設備機器や技術用語も多く出てくるけど、きっとそういうのも専門家が読むと「古いな」と感じるのかな... 25年前の本だから。 『神の火』は、原子力技術を取引している東西スパイの話で、高浜原発が関わっている(音海原発)。話の中で北朝鮮ももちろん暗躍している。これを読んでいる間に、北朝鮮がまたミサイルを発射した。しかも今回はアラスカに届くと言われる長距離のものだった。そして、高浜原発の3、4号機が営業運転に入ったというニュースも。原発が標的になったら、という意味でも、北朝鮮のミサイル騒ぎはとても怖い。しかも若狭湾に原発はいくつもある。最近また仕事でイヤになるほどAI本を読んでいたので、今は、国家間で激しい競争のあるAI技術が取引されているのかもしれないなと思い、なんかいやーな気持ちになった。 「そういえば...」と三重県で芦浜原発の建設が白紙撤回になったのを思い出した。結果は撤回ということだけど、小さな村が賛成派と反対派に分かれてズタズタに引き裂かれたという話を聞いたことがあるので、そういう話を読みたいと思い、アマゾンでポチリ。 原発のことになると、すぐに政治やイデオロギー的な話になってしまい、安全性とか技術の話が聞きたいのに「背後にXXXがいる」的な話になりがちで、相手を選ばないと冷静に話ができないことも多い。ダブルで火種。 本と関係のない話になったけど、『ハウス・オブ・カード』っぽいカードの並べ方と切り方で、とてもおもしろかった!

SWAROVSKI MINIATURE

スワロフスキーのミニチュアを見つけた。まさに小さな発見。そしてお値段もとても可愛らしかった。 ミニチュア動物のスワロフスキーがあるのはもちろん知っていたけど、こういうのがあるとは… ネットで検索してみたら、あるある! かわいいのがたくさん! リモージュ同様、雅でラブリー。ミニチュアなら集めたい。 そういえば私はスワロフスキーのミニチュア動物を持っていた… 自分で買ったわけではなく、大昔勤めていた会社の上司が(たぶん空港で買って)出張のおみやげにくれたのだった。もらったときに感動しなかったのに、まさか、キラキラのスワロフスキーのミニチュアに惚れ込む日が来ようとは!!! 他人のゴミは私の宝、とはよく言うけど、昔の自分のゴミが今の自分の宝になる日が来るとは! どこかに仕舞ってあるはず… ミニチュアだけになかなか見つからない。

ニューヨークその2

ニューヨーク滞在最終日にワールドトレードセンターのツインタワーの跡地に行ってみた。社会見学らしい学生の団体もいっぱいいて、その子達はたぶんあのタワーにジャンボ機が突っ込んでいった様子をリアルタイムでは見ていなかっただろうし、見たとしても何のことかよくわからない年齢だっただろうから、きゃっきゃっしていた。ある程度のお年の人たちだと「まずノースタワーがまずやられて…」と克明にあの日の出来事を思い出しながら「サウスタワーがやられる前に、なんで阻止できなかったんだろうね」というような会話をしていた。あの日をよーく覚えている人は何度も振り返る瞬間だよね。 ワン・ワールドトレードセンター メモリアル(ツインタワーの跡地) 私はあのツインタワーが健在だった頃にタワーの中に遊びに行ったことがある。93年の爆破事件の後だったので警備は厳しかった。その頃の記憶を引きずっていたから、今はもうタワーがなくなっていて、穴だけになっていることにショックを受けた。 年下の友達にその話をしたら、 「え? 93年にも爆撃事件があったの?」 と驚かれ、自分が生き字引的な存在になったことに一瞬狼狽えた…。 日本人には東日本大震災が同じような心理効果をもたらしたと思うけど、私はやっぱり911。あの日私はカリフォルニアでテレビで見ながらショックを受け、「明日自分の命があると思っていてはいかん…」と思い、いきなり旅に出たのだった。自分が無力に思えた。別に何の脈絡もなく突然911が起きたわけではないけど、あれをきっかけに、イラク・アフガニスタン戦争が始まって今に至っているし、ブッシュ元大統領は任期を終えてから、あの戦争で負傷した兵士たちの肖像画をずっと描いている。なんかそういう大きな時間の流れで、急に断層がズレたみたいな瞬間が911。 ニューヨークで「Come From Away」という911のときに空を飛んでいた飛行機がカナダのニューファンドランドに緊急着陸したときのことを題材にしたミュージカルを見たかったんだけど、チケット完売してて見れなかった。カナダ首相もイヴァンカとこのミュージカルを見に行った(どうでもいいか…)。

Posted in

イトウの恋

「通訳」が出てくる話だから、と友達からもらった。巻末の解説に「通訳文学」と書いてある。といっても、通訳という職業についていろいろ書いてあるわけではなくて、埋もれていた話を引きずり出して、分断されていた人間が「つながる」話。分断って、世代とか歴史とか地理とか、そういうものによって引き離されているっていう意味。実在の人物の話が現代に焼き直しされているから読みやすく、面白かった。 もっと中島京子の本読んでみよう。「小さいおうち」も読んだことないからな。作風は全然違うけど、塩野七生、米原万里、水村美苗の本を読んで「全部読んでみよう」と思ったのと同じぐらい、久々にツボにはまった。 通訳は今はほとんどやらないけど、やったことは何度かある。

ニューヨークその1

ちょいとニューヨークへ。お目当てはメトロポリタン美術館で今やっている川久保玲の展示。週末は人が並ぶと聞いたので平日に行った。列はなかったし、ゆっくり見ることができて満足! 本当に行った甲斐があった。 メトロポリタン美術館には、半年ぐらい前にシカゴ美術館で見たミニチュアルームの実物大みたいな部屋が「ヨーロッパデコラティブ」のセクションにあって、それを見ながら、あのミニチュアルームの凄さを再確認したね。 ミニチュアつながりで、タイムズスクエアの近くでガリバーズゲート(Gulliver’s Gate)のジオラマも見に行った。世界各都市のジオラマ。まだまだ「空港」を作っているところなので、その経過や作業が見られる。それに、お金を出せば、360度のカメラで自分を撮影してもらい、自分のミニチュアフィギュアも作れる。興味はあったけど、高かったから諦めた。ジオラマの中に私のフィギュアを入れてくれるの? と聞いたら、入れてあげると言っていたが… マンハッタンのジオラマがすごくよかった。じーっと見ていると、交通事故とか警官(?)に取り押さえられている人とか、ニューヨークの日常がよーく描かれている。 ボタンを押すとミニチュアの一部が動く仕掛けになっている。ナイアガラの滝はハイテクな仕掛けで、滝の水が映像で、本物の霧が噴出してくる。 バッキンガム宮殿では、エリザベス女王が出てくる仕掛けになっているが、そもそも宮殿自体がミニチュアなので、女王は米粒サイズ。わかるかな? 玄関に立ってるけど。 ハイテクと手作り感覚が融合してて、とても楽しかった。細かいものを見ているとイライラする人にはおすすめしないけど、ごちゃごちゃしたミニチュアの中から、さらに小さな発見をするのが好きな人なら、かなりの時間を過ごせる。 アジアセクションのジオラマは中国がすごい。日本は富士山と金閣寺だけで、アジア全体を中国の新幹線がビュンビュン走っていた。このジオラマショーは中国マネーで成立してるのかしら。 入場料は安くはないから、スマホで何回もサイトをクリックして悩んでいたら、そのうちディスカウント価格になった! たぶん、グーグルが私が何度もアクセスしていることも、ニューヨーク滞在最終日で帰りのフライトの時間も全部知っているから、ディスカウント価格を提示してきたのかも!  夜は見たいミュージカルがあったのだけど、どれもこれも値段が高いか売り切れ。それでジャズクラブを2件回ったけど、1つはジュリアード卒の映画「セッション」の世界の人たち、もう1つは年季の入った黒人のおじいさんのラブソング。断然後者が好み。 ほかにもジオラマの写真 グランドセントラル駅 火事のシーン サンクトペテルブルグ、だったと思う

Posted in

29+1

『29+1』という香港映画を見てきた。ちなみに、「29+1」とグーグル検索しようものなら、電卓がブラウザに現れる。いやもう、日々賢くなっているというか、先回りして気を利かせているところがいじらしい。「29+1」くらい暗算できるけど、そんな電卓が出てきたりすると、何か深遠な答えでも出してくれるのだろうか、と裏を読みたくなる。 で、映画の話。 誰かを人生のお手本にしようにも、女の生き方は多様なため、どうしたらいいかわからない。それに、若いうちから頑張って「いい子」でいたほうが勝ち組になれるのだと周囲から刷り込まれたりする。一体誰のための人生を生きているのかわからなくなったときの苦しみはいかほどのものだろうか... http://www.imdb.com/title/tt6095004/ 私もかつて、大したこともしていないのに働くことが大好きな時期があった。データベースにデータをものすごい速さで入力して満足するとか、そういう些細なことで喜びを感じるレベルで。 ある日、ふと目を上げると、お年頃の、私と同年代のヨーロッパ系&アメリカ系の同僚たちが週末のパーティの話で盛り上がっていた(AさんとBさんがいい仲になったかもしれないとかそういう話)。その会話を聞いていたら、自分はなぜこんなにも仕事が好きだと思っていたんだろう、と一瞬にして気分が冷め、「何か楽しいことがしたい!」という衝動が押し寄せたが、何がしたいのかわからなかった。それ以来、まず楽しいことをしてからでないと仕事はしなくなった(まず、アイスクリームを食べてから仕事するとか)。 この映画監督キーレン・パンのインタビューのポッドキャストがよかった。 http://asianparadise.sblo.jp/archives/201704-1.html

ほぼ一気に読んだ。とても面白かったのと、あまりにも一昔前(60年代から90年代前半)の台湾について知らなかったから。台湾(台北)の今は消えてしまった町並みをユーチューブで検索しながら読んでいたら、テレサ・テンもちょうどその頃に活躍した人だったことを思い出してテレサの曲も聞いた。 アメリカのバンド名とか、ののしりの言葉なんかが中国語表記で日本語ルビがふってあるのも面白かったし、ミックステープをレコード屋が作ってくれるとか、当時の荒れている男の子たちが「タイマンを張る」とか「ヤキを入れる」あるいは「バイクで暴走」といった方法で問題に終止符を打っているところが時代を感じられて楽しかった。基本的に男臭い。 ま、細かいところで非常に楽しませてくれたけど、抗日統一戦線がくずれて始まった国共内戦の頃から、台湾の外省人が中国本土へ直接戻れるようになった頃までの壮大な話でもある。 主人公の男の子が、ハチャメチャな人生を立て直して、日中の翻訳者になっているのところがジンときた。 そして山東餃子が食べたくなった。 なんか知らないが、この本は電子版だと表紙が...ない... ライブラリーではこういう表紙だけど。 著者が同世代だった。。。やっぱり。

Limoges Miniature

ミニチュアは今のところ食器を集めるのが一番楽しい。 アンティークショップでリモージュ焼のミニチュアティーセットを見つけた。「7点セット」という札がついていたのに「7点ない!」と店員に言うと「多分、フタも入れて7点かな…?」と言われた。こじつけだと感じさせない言い淀みに説得力があった。 最近、自分でコーヒーやお茶を飲むときにもリモージュ焼のようなラブリーなカップで飲みたい気がしている。今のところミニチュアを見つめながら、そういう自分を想像するだけで満足しているが。 そして、Made in Japan のミニチュアカップアンドソーサーも見つけた。微妙に和のテイストが漂っている。リモージュ焼きのものと比べるとかなり質素ではある。実際、陶器に厚みもない。 いろんなミニチュアが今流行っているけど、鳥肌が立つほどの感動が得られるのは(私が)、どんなに小さくっても本物のように見える「本物の質感」を伝えるミニチュアで、だまし絵的な効果を発揮しているもの。