Lost Highway & Blue Velvet

今月はデイビッド・リンチの映画が新しいフォーマットになっていろいろと上映されているので、忙しくなる前にと思って、1日に2本見た。Lost Highway を見ただけで疲れたので、帰ろうかと思ったけど踏ん張った。映像のほうはどこが違うのかよくわからなかったけど、音がすごかった。ツインピークス・ザ・リターンを見て、リンチファンが若い層にも広がったのか、若い人でいっぱいだった。一緒に見に行った友達が「デイビッド・リンチを見に来る人は、おしゃれが多いね」と劇場内を見回して言っていたが、確かにそうだった。

Lost Highway はオープニングが素敵。

映画の帰り、あるビルの階段に物乞いをしている女の人が座っていた(『メアリー・ポピンズ』のあのワンシーン、まさにあんな感じで座っていた)。私は通り過ぎようとした。が、友達は「貧しくて困っている女性は助けなくっちゃ!」と言い張り、立ち止まって小銭をじゃらじゃらと取り出し始め、私も出さざるを得なくなった。二人で小銭を出し合っているうち、細かい小銭をたくさん渡すか、1ドル2ドルの小銭で渡したほうがいいかよくわからなくなり、相談しあった結果、混ぜこぜにして渡した。私が渡したわけでなくて、友達が渡しに行き、何やら話しかけて物乞の女性の肩をポンポンと叩いていた。そんな友達をすごいと思ってしまった。私には、小銭は出せるけど、肩は叩けないから。

Leave a comment