徹子の部屋ウォッチャーなので、あの部屋の後ろに掛かっている「アフガンの王女」はいつも見ている。あれを描いた堀文子が今年春亡くなったので、彼女の本(あるいは彼女についての本)をいろいろと読んでみたら、とても面白かった。黒柳徹子同様、山の手の言葉を駆使し、育ちのよさのオーラを放っているが、芯が強くてとても面白い。日本が嫌で飛び出したくせに、海外生活をきっかけに日本の良さに立ち返っているところも共感できる。
この間読んだ「香華」の表紙も堀文子だった。
堀文子は、なんでもかんでも「かわいい」の一言で済ます、語彙の少なさに怒っていた。今、NHK World に「KAWAII International」という身も蓋もない番組があることを、彼女が知ったら、悶絶死したに違いない。もう亡くなってるけど。
彼女の「群れない、慣れない、頼らない」は、群れると必ず飛び出てしまう私のような人にとっては力強い言葉。できれば彼女のように暮らしてみたいけど、「頼らない」の部分が結構難しい。

