もうすばらしすぎて、言葉が見つからない。
188分と長いけど、長く感じないし、誰もがずっと息をするのも忘れるぐらいに見ていた。
長すぎて、お勤めしている人には金曜の夜でないと見られないせいなのか、オスカー授賞式まであと2日だからそれまでに見ておきたいのか(外国語映画賞にノミネートされている)、満席でチケット完売。
ああもう、本当によかった。
近年オスカー授賞式を観る人が減っているとニュースになっている。私がよく見ているニュースのキャスターがチャラいアジア系アメリカ人で「あんなもの誰が観るんでしょうね。候補作品も私はどれも見てませんけど」と言ってのけた。
この人は知らないだろうが、ある一定層の人は、オスカーシーズンが来るといそいそといろんな映画館に出かけ、授賞式も友達同士で見て、みんなであてっこして、セレブの芸能ニュースなど一年間をいろいろと振り返るのだ。見てもいない映画が賞を取っても「ふうん」だが、見たことある映画が賞を取ると、「そーだと思ったよ!」と後から鬼の首を取ったように言うのもお約束。
何事にも「一定層」がいるのだ。ネットフリックスにだって「一定層」はいるし、あてにならない層の人たちがいることも知っている。だから、この間の四半期決算報告で「フォートナイトにはかなわない」と言っていた。
で、そのニューヨークのチャラいキャスターに、私が大好きなトロントの特派員の女性が「私は、ほぼ全部見ましたけど?」と言葉を返していた。
というか、ABC、オスカー授賞式はもう世界各国で無料ライブストリーミングしてよ。

