Maudie

カナダのノヴァスコーシャに住んでいたアウトサイダー・アーティスト、モード・ルイスのお話。

「アウトサイダー・アーティスト」を知らなかったが、友達に話を聞いてから、シカゴでもヘンリー・ダーガーの部屋に行ったし、プリンスエドワードカウンティでも、偶然立ち寄ったギャラリーにモード・ルイスの絵が結構置いてあった。

実に素朴、ヘタウマな感じで、おばあちゃんが描きそうな絵に見える。小さな小屋に住んでいたときに描いた、はがきサイズの小さな絵が多かった。

それで、イーサン・ホーク(モードの夫)とサリー・ホーキンス(モード)が演じている映画を今ごろ見た。日本でも『しあわせの絵の具』とかいうラブリーなタイトルで上映されたのだね。サリー・ホーキンスは障害者の役が上手。

最近、ホーキング博士の最初の奥さんが2人の結婚生活を映画化したものが「原作から離れすぎ」と反論しているニュースを読んだ。でも、実物よりかっこいい俳優が配役された時点で、話の受け止め方が全然違ってくる。それでも「違うって言わなかったら、違うって思っている事実がないように思われるから」とりあえず文句を言うのだと思う。

モード・ルイスのこの映画もそんなかんじ。彼女の夫は、「ハイジのおんじ」にも匹敵する偏屈でムラハチにされているのだけど、イーサン・ホークがやるとそのイメージはかなり緩和される。

モード・ルイスがブレークするきっかけになったCBCのドキュメンタリーはこちら

話はずれるけど、モード・ルイスの絵が置いてあるギャラリーのあるプリンスエドワードカウンティは、プリンスエドワード島とは別の場所。

カナダ人の友人に、「We’re gonna go to Princess Edward county!」と間違えて言っていたら、「プリンスエドワードやろうが。エドワードなんていう名前のプリンセスはおらんだろうが」と突っ込まれた。そのとき、プリンスエドワードカウンティは「ザ・カウンティ」と省略すればよいと教えてもらった。

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