おらおらでひとりいぐも

東北弁で書かれた話だから、感想を自分の方言で書いてみる。

ありがたいことに友達から借りて読んだんさ。
東北弁の部分もささっと読めたし、自分が生まれたときから馴染んどる方言で話すほうが、自分らしくなれる、っていうのはようわかる。今は英語圏に住んどるから、普段英語で話しとるけど、英語のほうがはっきりものが言えるのは、自分と切り離して言えるっていうのもあるし、日本語の難関である敬語をバイパスできるのもあるし、日本語を話すときの方言をしゃべらずに標準語をしゃべるという不思議さも回避できるからかもしれやん。

家族のために生きることが自分の存在価値になっとる年を取った女性がひとりでぶつぶつつぶやいとる話やけど、つい最近、『12 Angry Men』を劇場で見たんさ。あの12人の男たちも、善悪の判断をするときの、ひとりの人間の脳内の神経細胞に見立てられるな、とこの本を読んでから思った。

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