オスカー授賞式は終わったけど、余韻冷めやらぬうちに見ておきたかった映画を観る。昼間ずーっと家に篭って仕事しているので、夜の遅い時間に映画館に行きたくなるだけのことのような気もするが。
カリフォルニア州の州都なのに馬鹿にされるサクラメント。州外に出ていって、サクラメント出身と言ってもわかってもらえないから、つい「サンフランシスコ出身」と言ってしまう、まっ平らな町サクラメント。だけどだけど、別に嫌いじゃない町、サクラメントの話。
http://www.imdb.com/title/tt4925292/
後ろに、主人公に感情移入しすぎて、映画の話を先取りしてコメントするおじさんが座っていて、
主人公が合格通知らしき封書を開ける前に「合格だ」とか、母親と主人公が喧嘩しているときに「そうだ、数字を言え、数字を!」とか、親友を裏切りそうになる主人公に「あかん、それはあかん!」とか言っていたので、若干感動が薄まった。
ああ、若いって恐ろしくバカ。でも自分も同じぐらいバカだった。
観衆も若さを持て余している女の子を応援しながら笑ってみてるところが、映画よりもよかったかも。でも割と好きな話だった。監督の女の子も好き。
この映画にも「Call me by your name」の若い男の子が出ていた。オスカー授賞式を一緒に見ていた友たちが「Call me by your name」を見ていなかったので、「誰これ? なんて美しい子なの!」と喜んでいた。
オスカーを見ている間、「あ、この人好き!」「このドレス、チャイナタウンで10ドルで売ってるビーチドレスにしか見えない」とか散々なことを言って楽しんだ。時々、「あ、あの人知ってる? あの人あの人! あの人好きなんだよね。あれに出ている人! あの人と結婚している人! うーん、あの旦那さんの名前なんだったかな」などという会話になり、全員スマホを片手に持っているのに、検索ができない事態も頻発…… やっぱりオスカーナイトはいいねぇ。
