新しい椅子の下に敷くものがいるから、いらなくなった布を引き裂いてラグを編んだ。椅子の土台部分の寸法がイマイチわからず、配達時間ギリギリまで編んでいたら、なんと、不都合が生じ、椅子は配達されなかった。
配達が先延ばしになったので、編み続けた。単純作業はスケールが大きくなると体力勝負になる。1周編むのにかなりの体力を消耗する。ぶっちゃけ、もうこれ以上、引き裂いてもかまわない布はない。よくここまで、布を溜め込んだものだと自分に感心。一瞬、断捨離に成功したような気がしたけれど、実際には何も捨ててはいない。
椅子を買ったとき、家具屋と交渉して送料をタダにしてもらった。100ドルぐらい。配達人はアフリカのどこかから移民してきた黒人のお兄さん3人で(3人の間で聞いたことのない外国語を話していた)、椅子を組み立ててくれたし、ダンボールも持って帰ってくれた。なんとなく、送料をまけてもらい得した気分になっていた自分が恥ずかしくなって、ポチ袋3つ用意してお茶代を入れて渡すことに…… こういうときに小銭がないと困る。1人5ドル渡そうと思ったら、5ドル札が2枚しかなく、小銭も4ドル分しかなく、一番力仕事をしていなさそうだったお兄さんに4ドルを渡す羽目に…… なぜかポチ袋は50枚ぐらい家にあるけど。
届いたのはマッサージチェア。「よかったら、ちょっとマッサージしていけば?」と冗談で声を掛けてみたが、配達に忙しいから、と普通に大人の対応をされた。だからラグを編んだ疲れを癒やすため、さっそくマッサージした。

