何を今更、な3冊を読んだ。
『チョッちゃんが行くわよ』
発売当時千円だったものを、二千円ぐらい出して買ってしまった。それしか選択肢がなかったから。ドラマ化されているし、内容は知っているのだけれど、あらためて読んでみると、精神的余裕があることの強さをひしひし感じる。
管見妄語で『始末に困る人』『グローバル化の憂鬱』
今から数年前の時事ネタコラムを読んで虚しくもあったが、藤原正彦の暴言には同意するところも多いし、笑った。
大きな声では言えないけど、今世の中を席巻しているMeToo系の魔女狩り的な部分がイヤで、カトリーヌ・ドヌーヴが声明を出したとき、「実はあたしも同じように感じてた」と思ったところ、彼女が即刻非難を浴びていて、共感を心の中に仕舞い込んだとこだった。
アジズ・アンサリが一晩デートした女が、デートの詳細を赤裸々に暴露した記事を匿名で出していたので、読んでしまった。女は30前後ではないかと思われる。あの夜、女は彼と肉体的関係を持つのがイヤだった、私はノーと意思表明したつもりだったのに、という内容で、「じゃあ、あんたは男女の駆け引きを何歳になったら学び始めたいの?」と素朴な疑問が湧くのを禁じ得なかった。強引さは媚薬だし、人の道徳観など、砂の上に引いた線でしかない。
一応書いとくけど、たとえば、今アメリカの女子体操界で明らかにされつつある大事件は、あのアスリートたちにとって本当に痛ましいことだと思う。

