昨日はカナダはリメンバランス・デー、アメリカはヴェテラン・デーと、国に奉仕し亡くなった軍人たちの慰霊式典があちことで行われていた。トロント市内も、赤いポピーのバッジを胸にあしらった人でいっぱい。
老若男女問わず、赤いポピーをつけて、むしろ楽しそうに追悼の意を表している姿は、羨ましくもあるけど、第一次世界大戦以来、綿々と世界各地の紛争に軍隊を派遣し、リアルに今も兵士が亡くなっていることの証でもある。こういう日をきちんと設けて、追悼しないと、(政府は)国民全体に示しがつかない、ということだよな。
日本の場合は終戦記念日があるし、全国津々浦々にある護国神社にお参りに行ったりする人はいると思うけど、第二次世界大戦に遡っての追悼だから「今」の話じゃないよね。そのうち「今」の話になっていくのかもしれないけど。
我が家の場合、祖父は戦争に行かなかったので戦場体験を直接聞くことはなかったけど、戦後の様々な改革で煮え湯を飲まされた体験があり、終戦記念日あたりになると、それをちょっとだけ語って、喉をつまらせて泣いた。「あの話」をするとおじいちゃんは泣く、という認識が今も残っているので、たぶん子供心に強烈な印象があったのかも。
リメンバランス・デーの前に、友達と話をしていて、世界でいちばん安全そうな場所(戦争が起きなさそう、という意味で)は「ニュージーランドかカナダ」という結論に至った。友達は「ニュージーランド」一押しで、私は「カナダ」。
