MONKEY BUSINESS BOOK EVENT

少し前だけど、MONKEY BUSINESS ブックイベントに行った。トロントに来てからはほぼ欠かさず行っている。毎回、翻訳者の柴田さんからサインをもらうのが楽しみなんだけど、今回はサインをしてもらいたい柴田さんの本が家になかった(持っているものにはサインが既にしてある)ので、村上春樹が柴田さんといっぱい対談している村上春樹の本を持っていこうかと悩んだが、いくらなんでも失礼だなと思って止めた。

今回のブックイベントはどうしてなのか、内輪の人が多かったからなのか、Q&Aで「質問です」と挙手しておきながら、たっぷりとオレ語りする人が皆無だった。質問もコメントもよかった。そのことをカナダ人作家の女性と話していたら、手慣れた司会者の中には「質問ですよ、質問を短めにお願いしますね」と予め釘を刺す人が多い、と言っていた。

文学好きだけが集まったのか、余計なことは言わない主義の人が多かったのか。全体的に良かった。行ってよかったって毎回思ってるけど、今回はいつにも増してそう思うぐらいベストだった。もしかしたら、これが最後になるかもしれないらしい。できればならないでほしいけど、何かしら形を変えて残ってくれたらいいな。

楽しかったので、いつもなら行かない懇親会にも足を運んだ。MONKEY BUSINESS は日本とカナダの作家をタイアップさせたものなので、どっちの作家ともいろんなお話を聞かせてもらったし、私のくだらない話も聞いてもらった。

一番すごく驚いたことは、日本の作家さんが翻訳もやっているというので、「あ、私もです」という流れになって、「何を翻訳したの?」と聞かれて答えたら、「それ、読もうと思って持ってる!」と言われたこと。友人家族以外では初めての出来事だったので、もうトロケそうなぐらいにうれしかった。

文芸翻訳がやりたいけど、実際に仕事に来るのは社会派なノンフィクションや記事が多い。でもそこまでたどり着いただけでもよしとすべきなのかな。ここから先はどうやって営業すればいいのかもよくわからない。あのとき聞いとけばよかった。

折角のサイン本を濡らしてしまった。

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