http://www.wendywhelan.org/projects/restless-creature/
ニューヨーク・シティ・バレエ団のプリマドンナを30年勤めたウェンディ・ウィーランの退団前の最後のダンスに至るまでのドキュメンタリー。肉体美と体力を競うバレエの世界で、バレリーナとしての区切りをどうやってつけるか真剣に考えて、痛々しい努力をしている(バレエ団から引退をほのめかされたり、ほされているのに、自分の最後を自分で作り出している)。全力を出し尽くすって、こういうことなんだな、と思わせる。こういうのって、日本のテレビ局が作るとお涙頂戴っぽい仕上がりになるのかもしれないけど、そうは作らないところが、ウェンディへのリスペクトって感じですごくよかったな。涙は別のとこで出てくるけどね。
ラジオで彼女のインタビューを聞いたのをきっかけに映画を見に行った。この間ニューヨークに行ったばっかりだし、なんか景色を見ているだけでも気分が盛り上がったし、自分と同年代の女性だから、気持ちがよくわかる気がした。若い子には「ババアの悪あがき」に見えると思う。
インタビューでもそうだったけど、ウェンディは踊っていないときは、ざっくばらんな感じで、心の中で思っていることをバンバンと話す、いかにもアメリカ人ぽっい人(まさにおばちゃん)。そんなに美人でもないけど、踊りだすと別人。舞台では豹変と言ってもいいくらい変身する。
思ったより人がたくさん見に来ていた。
