ライティングのクラス

最近クリエイティブライティングの授業を取っている。自分の仕事の腕磨きでもあるし、趣味でもある。夜間の部なので昼間仕事をしているアマチュア(だけどめちゃくちゃ書いている人)かセミプロがほとんどで、みんなどこにそんな暇があるの? というぐらいに読書している。基本、全員ひとりでいるのが大好きな人たちなのだと思う(自分を含め)。でもひとりでいるのが好きな人同士でおしゃべりするのは大好きみたい(私も含め)。

自作の小説の出だしを15ページほど書いてきて、それをクラスのみんなに家で読んでもらい、翌週にコメントをもらうという恐ろしい流れになっている。一応、悪意のあるダメ出しはだめということになっているので、殆どの人が「ここの段落のここんとこは描写が生き生きしてて饒舌でいいわね! だけど…」と言いつつ、コメントする。最初のうちは、遠慮がちに外堀から攻めているけど、そのうち誰かが、グサっ! とやると、グサグサグサグサ! と連鎖反応的にみんなが攻め出す。集団心理とは恐ろしい。たまーに一踏み込み過ぎたコメントもある。基本、相手の創作意欲と損ねるのがダメなんだと思う。

でも根も葉もないことを言う人や、読んできてもいないのに偉そうなコメントする人はいない(っぽい)。正直な、ストレートな感想をぶつけるだけなんだけど、実はそういう直球コメントがありがたいけど一番怖い。怖いけど、そのためにみんな高い授業料を払っているので(みんな身銭を切っているから必死なの)、「ほ、ほかには? なんかありますか?」と自らズタズタにされに行く。。。「じゃあ、6ページ目なんだけどさ、ここ3段落、全部要らないんじゃない?」とか「この部分はすごくいいから絶対に削除しちゃだめ」とか、素人の書いたものをよく読み込んできている。

そしてそのさらに翌週に書き直してくる、という罰ゲームも待っている。

私の番はまだ(こわいよぉ)。

私も人の書いたものを読み込むのが大好きなうえ、容赦なくコメントするのも平気で(普段の仕事のおかげ)、どっちかというと「まず、言わしてもらうよ」と先陣を切っていく人の真後ろいるタイプだったりする。外堀から攻めるにしても、さくさくと攻めてあげないと、肝心なところへコメントする時間がなくなってしまう。

コメントへのコメントもある。「私はこう感じたから、つなぎをよくするといいかも」みたいなことを言ったとして、「え? 私/俺/僕はそう思わなかった」と半数以上の生徒から反論されることもある。

とても楽しい授業だ。メンツに左右されるのかもしれないけど。

過去にも、こういう授業は何回か取っている。オンラインのコースは他人が書いたものをちゃんと読んでコメントしてくれるクラスメートが少ない代わり、「やばい」内容の読みものを目にすることがある。ワークショップは、一日ぽっきりだから、「書きたい」と言うだけで「実は何も書いていない」人が割りといて、突っ込んだ話は出来ない。「筋力をつけたい」といいつつ実際に運動していない人と筋力トレーニングについて深く語ることができないのと同じで。

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