「通訳」が出てくる話だから、と友達からもらった。巻末の解説に「通訳文学」と書いてある。といっても、通訳という職業についていろいろ書いてあるわけではなくて、埋もれていた話を引きずり出して、分断されていた人間が「つながる」話。分断って、世代とか歴史とか地理とか、そういうものによって引き離されているっていう意味。実在の人物の話が現代に焼き直しされているから読みやすく、面白かった。
もっと中島京子の本読んでみよう。「小さいおうち」も読んだことないからな。作風は全然違うけど、塩野七生、米原万里、水村美苗の本を読んで「全部読んでみよう」と思ったのと同じぐらい、久々にツボにはまった。
通訳は今はほとんどやらないけど、やったことは何度かある。

