PUSSYHAT PROJECT のことについて聞かれたので、説明しとこう。
アメリカ大統領選中に隠し撮りされたビデオ(2005年の出来事)が流出、そのビデオの中でトランプは女性に対して侮蔑的な発言をしていた。その発言の中に grab women by the pussy というのがあって、pussy = 女性器 = ネコというつながりで、pussycat をもじって pussyhat にして、アメリカのニッターがプロジェクトを呼びかけたというわけ。最初はニッターの世界の中だけのことで、私も一体何のことかよくわかってなかった。
ちなみに、この暴露ビデオでトランプと一緒になって女性に対し侮蔑的なことを言っていたビリー・ブッシュという芸能番組のレポーターは、このスキャンダルで解雇されている。
このビデオ流出時には、これをネタにアメリカのコメディアンが散々国民を笑わせていた。が、ニッターが帽子を編んでプロテストした頃には、「このピンクの帽子って何?」みたいなズレはあったかなと… 特に編み物をしない人には。個人的には、ピンクの帽子を被ることで「怒りを感じてる」と意思表示するのに「激おこ!」ぐらいな感じになるから、敷居が低くて楽しくて平和なところがよかったと思う。家族で参加してる人も多かったし。私はマーチには参加してないんだけどね。
英語の面白い言葉遊びといえば、反トランプ派の人が「LOVE TRUMPS HATE」と書かれたプラカードをよく持っている。この場合の trump は動詞で、「愛は憎しみに打ち勝つ」という意味。これも言葉遊びなんだけど、アメリカ人でも英文法を間違える人はたくさんいて、「LOVE TRUMP’S HATE」というプラカードを持っている人を見た。痛恨のアポストロフィS!これじゃ、トランプサポーターになっちゃう。
