昨夜は、ブルージェイズとオリオールズのワイルドカードゲームがあって、アメリカの副大統領候補のディベートもあったけど、どっちもみずに、フローレンス・フォスター・ジェンキンスの映画を見に行った。映画館を出たら、ちょうど11回裏サヨナラの直後だった。
http://www.imdb.com/title/tt4136084/
私好みの映画だから行ったけど、そんなに期待せずにいたら、思いの外、面白くて笑ったし、泣いた。メリル・ストリープの「音痴演技」がすごかったし、ヒュー・グラントの老けぶりもよかったし、「ビッグバンセオリー」以外でサイモン・ヘルバーグを見るのも新鮮だった。何より、ストーリーが(実話なんだけど)変わっている。
それに、私は「自分には無理、できない」と自己卑下するより、大してできなくても、とりあえずやってみることに意義があると思う性格で、勝手に自分でいろんなことを催したり個人プレイも平気なほう。だから、フローレンス・フォスター・ジェンキンスの行動心理がよくわかる。人に後押ししてもらうことを期待している方が、周囲に神経を使わせると思ってしまうし、自分がやってみたいと思っていることへの「批判」の声を聞くのはずっと後回しになるから、面白くない。下手は下手なりにオーディエンスを見つけるってことの証みたいな映画だった。
あと、メリル・ストリープが「梅毒」に感染するのは、「Out of Africa(愛と哀しみの果て)」も入れると2度目だね。最近、また見てしまったのだよ、「愛と哀しみの果て」を。大人になってから見ると、話がよくわかった。
