無差別級読書

人からもらった本を読んだ。結果、無差別的な読書だった。

「草原の記」

モンゴルの話。大昔の話をしているので、モンゴル(匈奴)と直接対峙する当時の中国北辺の町に、今の山西省太原が出てきた。でも、今読むと「太原といえば、鴻海工業のiPHONEの工場」のイメージしか湧いてこない。気になって刊行年をチェックしたら、平成4年(1992年)。これを書くために司馬遼太郎が中国やモンゴルへ行ったのはずっと前。

あと、物を溜め込むのは農耕民族の証らしい。どおりで私に断捨離はできないわけよ。DNAに物を溜め込むって刻まれてるからさ。

「ミラノ 霧の風景」

言語は違うけど同業者なので、須賀敦子さんの本はよく人に勧められる。素敵だったけど、読んでいるうちに、バブル世代はこういう外国で活躍した日本女性のエッセイを好んで読んでいるのではないかとふと思った。今はこういう本はあんまりないよね。

「無差別級」

ナンシー関が西城秀樹のベスト盤CDを持っていると書いてあった。それと、「西城秀樹の年齢不詳」という芸能ニュースが当時あったことを知った。昭和芸能人リバイバルブームの頃だったらしい。1994年あたり。

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