ローラの絶叫

久々にヒデキ。

今一番気に入っているのがライブ収録の「傷だらけのローラ」70年代半ばの絶頂期に歌っていたものけど、曲の最後はひたすら「ローラ! ローラ! ローラァァァ!」と1分近く絶叫している。

あまりに連呼しすぎて、途中で雷音がゴロゴロゴローっと入ってくる。本当に。たぶん会場ではイナズマが走っていたにちがいない。

その演出に毎回私はゲラゲラと笑っているけど、最後に曲が終わっていくときの演奏が「昭和な歌謡曲」になっている。「ローラ!」の絶叫とはぜんぜんあってない、と2016年の私は思う。

帰国中に音楽に詳しいヒデキファンから、ヒデキは洋楽を一生懸命取り入れようとしていたけど、当時は洋楽についての情報がなさすぎていかんせん…… という話も聞き、なるほどー!と頷いた。

先週亡くなった中村紘子も、日本にいるときは天才少女と騒がれていたのに、ジュリアードに留学した時に「はい、最初からやり直しましょうね」と先生に告げられ、ガタガタと自信喪失して、半年ぐらい鍵盤に触れなかったと自伝に書いていた。これもクラッシック音楽の情報が当時の日本では少なすぎたせいで、本人がそう書いている。それを乗り越えた彼女はすごい。

話はずれるけど、帰省中、チーズケーキで有名な某ホテルにお茶しにいき、チーズケーキではなくメロンケーキを注文(特別メニューだったから)

写真で見ると、フツーのケーキにしかみえない。「特別」というからには何か特別なものがあるのだろうかと思い

「このメロン、夕張メロンですか?」

と聞いてみた。すると、

「これはふつうのメロンです。夕張メロンはオレンジ色なんです」

と言われた。夕張メロンを見たことがない貧乏人の刻印を押された気がしたね。同席していた家族にも

「それはふつうの安いメロンやな! 夕張メロンはオレンジ色やな」

とダメだしされた(まったくのリピートで)。しつこいようだけど、一応「特別メニュー」だったんだよ。

ほろ苦いメロンの思い出…

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