政治は好きじゃないけど、アメリカに住み始めてから、アメリカ大統領選などエンタメの一種ぐらいで予備選の時から楽しんでる程度なんだけど(しかも予備選で候補者が団子になってるときが一番面白い)… …
一体誰がトランプを支持しているのか、という記事を読んだら、「最終学歴高卒、貧乏、白人、男、地方在住、教会にはたまにしか行かない、自分の声が政府に聞き届けられていないと感じる」という層らしい。しかも、そういう人たちの住む地域では、グーグル検索ワードは人種差別的な言葉がとても多いのだと。
元ネタの記事:http://www.theatlantic.com/politics/archive/2016/03/who-are-donald-trumps-supporters-really/471714/
いやまぁ、まずは、そういうことをグーグルは知っているということに今更ながら驚いてしまうけど。
が、それはさておいて。
その記事が出た翌日ぐらいにロムニーが、古き良き共和党を取り戻すため、トランプ以外の候補者に投票しましょうと演説しているのを見て、この人は、一体誰に向かって演説してるんだろうと不思議だった。トランプ支持層には通じる話じゃないし、トランプが共和党推薦候補になったら嫌だと思っている共和党支持者は既に他の人に投票してるし。
件の記事で分析されていたトランプ支持層は、何も最近出没してきたわけじゃなくて、前の選挙のときには茶会支持者だったような人たちじゃないの?
ずっと前からこういう人たちは不満を抱いていたのに、相当な上から目線で、「教育が足りない、きちんとした情報が届いていない」という言葉で、要は「バカ呼ばわり」されて放置されてきたわけでしょう。
ほら、何か不満があると、政府が騙してる!大企業が搾取してる!外国人が嫌いだ!などと激しい口調で文句を言うけど、具体的に何について不平を言っているのかよくわからない人たちってそこそこ身近にいるじゃないですか。そこへ、外国語訛りの英語しか喋れなくて、在米歴も短いのに、自分たちよりいい暮らしをしていて、「XXX は日本で買ったほうが安いから」などといって日本に行ける私のような人間を見ると、仕事を奪われている!と思うのは当然じゃない? それに、そんなに頑張って働かなくてそこそこの暮らしで全然よくって、たまに大金持ちになるアメリカンドリームを見てるだけでいい思ってたのに、いつの間にか世の中が変わってて、のんびりしていると失業してしまう、とかそういう人たちだよね?
都会に住んでて、高学歴で、デジタルグッズいっぱい持ってて、どんなところに移動しようとも、魔法の手でWIFIにつなぐことができ、グローバルに飛行機ぶんぶん乗りこなしている人に、「バカ」と思われている人たちが不満を炸裂させているんじゃないの?
もしかしたら、誰かがじっくりとトランプ支持を諦めるように説得しに行ったら、コテンパンにやられるかもしれないし、「じゃあバーニー・サンダースにする!」とか言いかねないかも。いや、それはないか。大金持ちになれるかもしれない夢が奪われるもんね。
最近ハンガーゲームを見て以来(一番はじめのハンガーゲームだけど)、特にそう感じる。あれは究極の資本主義の話で、ごく少数の金持ちvs大量の貧乏人にきっぱり別れた世界の話で、金持ちの娯楽のために、貧乏人が命がけでサバイバルゲームをしている。主人公が女の子だから、女の子が女らしさ(というか母性?)を肯定しながら困難に立ち向かっていく話でもあるけどね。
それを見てから、たまにテレビに登場する、トランプ支持者の一般アメリカ人を前ほどは「バカ!」とは笑えなくなった。お笑い番組に出てくるから笑っているけど。
それに、私は、もうここまで来たからには、ヒラリーVSトランプのディベートが見たい!ヒラリーとは男根ネタでバトルことはできないし、一体どんなことでヒラリーを罵倒するのか興味あるし、ヒラリーがどう返すのかも見たい。
まだ確定はしてないけど、ヒラリーが民主党候補になったら、わーやっと!という気がする。だってさー、あんなに政治に人生を費やしていながら、後から出てきた黒人には負けるわ、おじいさんにも負けそうになるわで、大変だったでしょう。ヒラリーVSトランプのディベートは見たい。

でも、ありえないはずのサンダースで米国がどうなるかも見てみたかった。
本当は、トランプ支持の人こそサンダースに入れるべきなんだけれど、そこに気づかないところが教育レベルの問題…。
(日本でも同様)。
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私も最初の頃はちらっとそう思ったけど、やっぱり、私は博打打ち気質だから、あり得ないかもしれないけど、一発逆転の夢を見ながら貧乏する生活の法が好きだな、と思ったんだよねぇ。嘘でもいいから夢見るのは、私には大切だもん。
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こんにちは。 以前から楽しく拝見しております。
アメリカ在住歴あり、現在は日本に住んでおります。
大統領選は私も何となく、
FBなどで友人達がシェアしている記事(熱狂的サンダース支持の記事から、トランプ支持のどぎつい記事まで幅広くて面白いです)を見たり、NY Timesやニュース番組をチェックしている程度ですが、
今回のロムニーの演説は、よく言うよ、とイラっとしました。
今まで散々(現在トランプ支持に流れている層を)きっちり4年ごとに利用するだけしておいて、
そうやって踏みつけにしてきた人々に今度は手を噛まれてるだけのことで、まったく自業自得じゃないか、と思います。
わたしはやはりトランプ支持者は嫌いですが、「はっきりモノを言うからすっきりする」的なコメントが多いことはつまり、言いたいことも言えてない鬱憤があるんだろうなあというぐらいのことは想像出来ますし、
そういう人々、というかわたし自身、誰かから「上から目線」で馬鹿にされたり諭されたりしたところで、何も変わらないだろうなあとも思います。
bunnybonさんのこのエントリー、とても考えさせられました。
これからも楽しみにしています。
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S.I.さん、コメントありがとうございます。
私もトランプが大統領になるのは勘弁してほしいですが、そもそも出馬してくるメンバーが世相を反映しているのと、ハウスオブカードの影響で、ケビン・スペイシーがリスペクトされているのも面白いです。トランプvsアンダーウッドかも!
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息子(7)が本当にトランプになったらどうしよう、って心配しているのを見て大人達は「ならないから大丈夫よ」って言ってるけど「そーゆうお前等はシュワちゃんを当選させた輩」だろう!って心配が拭えない。
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シュワちゃんのは結果的にはよかったけど、「シュワちゃん」とか「ターミネーター」だからとか、そういうことで鞍替えった人は多かったよね。
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