La cérémonie du thé

サンフランシスコに行ってきた。2年ぶりだったから、友達の家族が増えているとか、テクノロジー系の会社が羽振りがよいので町が一変してしまったところもあったし、まったく変わってないこともあった。友達にも会えたし、仕事でうれしいお知らせもあったし、メキシコ料理もたくさん食べた。

滞在中、低学年の子たちに茶道を紹介するというイベントでMCとしてお手伝い。ものすごい量の道具の運び込みと組み立てを着物を着てやると、せっかくの化粧もはがれる。力がないと鉄の茶釜や道具は担げない。まあ、私は本番は口先だけの手伝いだったけど。それでも普段チビッコの大群と接することがないので、それなりの疲労感が。3時間も大声を張り上げるのは、恐ろしいほどエネルギーが吸い取られるもんだね。学校の先生ってすごい。

なんたって低学年だから知らないことが多い。「ジャパンがどこにあるか知ってるひとー?」、「お茶飲んだことあるひとー?」で始まる。「チャイナがどこにあるかわかる?」と聞けば、「世界の果て」みたいな答えが返ってくる。それでも「果てっていっても、それはキミがどこにいるかによって変わるから」とこっちが言えば、ワハハーと笑うから小学生といえども結構賢い。

「金平糖はもともとヨーロッパのある国から日本に来ました。どこの国でしょう?」とクイズを出すと、みんなハイハイと手を上げて、フランス、イタリアと答える。もっと南だよと言うと、急にロシアとかチャイナが出てくる。「Pから始まる国」とヒントを出すと、「パリ」と答えたりする。「Pは合ってるけど、パリじゃない」と小学生に気を遣うのも楽しい苦労。

帰りの飛行機が深夜便ですっかり混乱。もう1日長く滞在すると思い込んでいたら間違えていた。そしてトロントに帰ってきたら初雪が降ったし、ブルージェイズがアメリカンリーグの決勝戦進出を決めて大喜びしてた。22年ぶりだから、もう決勝戦で戦っているだけで涙をそそる。

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