サンフランシスコでウーバーデビュー。トロントにもあるけどウーバーの台数が少ないような気がする。
シリコンバレーが近い土地柄のせいなのか、同類サービスも複数あるし、気軽に使っている人が多い。新手のネットサービスへの食いつきが早いというのもあるかな。金曜日から始まって週末の夜はタクシーがなかなかつかまらないサンフランシスコでは、ウェルカムなのかもしれない。マーケットとカストロの交差点で千手観音のように両手を振り回してタクシー争奪戦に参戦していた頃を思い出した。
というわけでこのサービスに慣れてしまうと、安いしサービスがいい。滞在中に既に7回も利用したけど、ダウンタウンから空港近辺まで20ドルという驚愕の安さ。相乗りウーバーでも嫌な経験したことない。というか、こういうのを使うならそこそこ常識を総動員させないといけないとは思うけど。運転手から差し出された飴は食べないとか。
クレジットカードもチップのパーセンテージも登録済みなので、ただ乗って、降りるだけ。領収書は降りたらメールですぐ送られてきて、走行距離とルートを示した地図も付いてる。料金は前もってアプリで同意した金額だし。予約するときは運転手の顔写真がアプリに表示されるけど、「見た目が嫌だけど呼んじゃった」ウーバードライバーが実は親切だった。
こういうサービスは法整備が整っていないところを狙っているビジネスでもあるから、批判的な意見も聞くし、事件も起きるけど、ポジティブな利用体験さえあれば、簡単にファンになってしまう。サンフランシスコなんて自分の車で市内移動すると、駐車場を探すのが一苦労で、駐車料金もバカにはならないし、しかも立体駐車場みたいなところには怖い人も潜んでいたりするしね。
カリフォルニア州ではタクシー料金ってのは州で決められているのだってね。だからタクシーは値下げが簡単にできないんだとか。
トロントで空港に向かう途中、タクシーの運転手にウーバーのことをおそるおそる聞いてみたら、案の定、敵視してた。でもとても頭のよい人で、反対論もまっとうな意見だったし、静かに話してくれた。そこから、「オレの出身地を当てたら、空港までのタクシー代タダにしてやる」というので、3回チャンスをもらった。ヒントなし。ジャマイカ、トリニダッド、マリ共和国でブッブー。答えはエチオピア。「いろんな国の名前知ってるね」と褒められただけ。
私はタクシーを割りと利用するほうだけど、利用しない人がウーバーのようなサービスに反対しているのを聞くと腹立たしい。それに、もしかしたら、仕事がなくなって困ったら、私もウーバードライバーになってみてもいいかもなとも思う。
