ハードなアウトドア生活やキャンプが苦手だけど、冒険譚は別にキライじゃない。これは特にカナダのヌナブット準州の話が出てくるから興味深かった。こういう極北の僻地に暮らす人の抱える問題というのはカナダの社会問題でよくニュースになるから。
私がカナダに引っ越してきた頃にも、当時のカナダ総督がイヌイットの食文化に敬意を表してアザラシの心臓を生で食べたことに対してメディアは賛否両論だった。椎名誠の立場だと「んマイ!」でおしまいなのかと思ったら、なぜ生肉を食べるのか、彼らの食文化がこの本に書いてある。
ときどき、米原万里が通訳として同行したヤクート自治共和国の取材旅行の話が出てきた。あの取材班には椎名誠もいたのだった。別に米原さんの話が出てきたわけではないけど、「マイナス50℃の世界」は写真満載の本だから、その写真をもう一度見ながら、こっちの本も読んだ。
生肉は食べたくはないし、極北にも行きたくないけど、ベルーガの大群は見てみたい。ボートだとハードル高そうだから、機上からがいいな。
余談だけど…
昨日届いた。読んでもわからなかったけど(当たり前)、ポイントはそこではない。


