「女神」と書いて「じょしん」と読む。私のファムファタルに関する読書は果てしなく続く。これを読む前に白洲正子が書いたムウちゃん追悼文である「銀座に生き銀座に死す」を読んだが、白洲正子がいなければ、ムウちゃんはこのように伝説化しなかったかもしれない。私の中では白洲正子の株がさらに上昇し、文壇の男たちにガッカリしてしまった。もう一度追悼文を読んでしまった。
「女神」はムウちゃんを一人称で久世光彦が書いているから、時々「ん?」と思う。男が描く女はどこかズレている。それでも面白かったが。高島俊男が向田邦子の描く男がよくないと批判していたのを思い出した。まあ、作家はイタコではないのだから、そういうのも含めて楽しんで読めということなのか。
別に魔性の女について知りたいわけではなく、ただ昭和の酒場だとか、そこで働く女とか、そういうことに興味があるので読んでいるけど、ほかにもオススメがあったら教えてください。
嗚呼暑い。いつの間に湿度を伴う暑さへの耐性を失ったのか。もう何をするのも面倒くさい。昼と夜が完全に逆転しているリズムになり、午前6時ごろに寝ても、昼の暑さで起きてしまう。去年の今頃もこんな生活だった…

