最近女性作家ばっかり読んでいる。
「遊覧日記」
武田百合子の日記は面白いね。自然にちょっと毒が入っているところが。武田花の写真もすばらしい。
「星々の舟」
何年も前に友達からもらったけど今頃読んだ。最終章に驚いた。身内から聞いた体験談を伝えたいということらしい。勇気があるな。全体的に暗い話だった。自らの傷をえぐるほどでもないけど、その傷と折り合いをつけて生きていく話。それも勇気いることだな。でもどことなーく苦手な話。理由は説明できるけど、長くなる。
「夜啼きの森」
岩井志麻子が売れ始めた頃に彼女の雑文を雑誌で読み、なんとなく苦手だと思っていたのに、ここ数年になり彼女の言説に共感し始めて、ようやく読んだ。人間観察(というか村社会への洞察力)がすばらしい。ホラーは苦手なのに、津山事件がベースなので心構えができている状態で読んだからか、怖くはなかった。志麻子ワールドはなかなかのもので、是非次に何か読みたいと思う。



