「盗んだバイクで走り出さない若者」…
バブル時代に青春を謳歌した若者だってそんなふうには走り出さないとは思うけど、さとり(ゆとり)世代に対するイメージなんだろうな。逆に、金八先生を観て、尾崎豊の曲を聴いて(?)、煽られて育ってしまったバブル期の若者には、後先考えずに走り出してしまう猪突猛進のイメージがあるのかしらん。
後半のバブル vs さとりの議論が可笑しかったな。私はバブルが苦手だったから、さとりの子たちに「意味わかんない」と猛烈に批判されているのを読んで、さとり世代に同調したし。「意識高い系の人」ってのはさとり世代だとNPOで働くのね?バブル世代だとMBA取得のため海外留学だったような気がする。
とあるバーでさとり世代の男女がスマホを見ながらごにょごにょと話している声が聞こえてきて、「XXの映画を観たほうがいいと思うけど、その前に予備知識をつけておきたいからYYさんの本を何冊か読まないと」という話だった。直感でパーっと食いついたりしないのかな、とものすごく気になったけど、すごく秀才タイプのように見受けたので、私のように動物的嗅覚で根拠も何もなく何かをやってみようとは思わないのかも。ところが、真相は、自分は意外にもうまくいったことばかりを覚えていて、己の直感を信じ勝ちだけど、家人に言わせれば「うまくいっていったことは稀で失敗のほうが断然多い」らしい。それがバブル世代というものなのだろうか。
面白かったけど、やっぱり、さとり世代より、近年の中国の新興富裕層のほうが消費行動やファッションを見て経験的に理解できてしまう。

